プレス金型取替作業者とは、動力プレスの金型やシャー(切断機)(機械プレス、油圧プレス、プレスブレーキ、パンチング)の金型取付けや取外しと調整する能力を認定する国家資格であり、業務独占資格です。
資格の取得には労働安全衛生法に基づき特別教育が義務付けられており、この講習(特別教育)は、各都道府県労働局長登録教習機関により実施されます。
特別教育(講習)の合格率と難易度
プレス金型取替作業者の特別教育の修了内容はその資格を認定する、学科講習と実技試験です。
安全衛生特別教育規程(昭和47年労働省告示第92号)で規定された履修時間は10時間(以上)となっており、この10時間は講習と実技試験で構成されます、いわゆる学科試験はありません。
そして実技試験も、講習を受けながら実施していくので、一般的に言う「教えてもらう」という作業に近いため難易度は低く、合格率もほぼ100%です。
合格のポイントは真面目に講習に出席する事です。
仕事、求人、年収
プレス金型取替作業者に必要なスキルは、金型取付けや取外しと調整力ですが、この作業自体が資格者のみとする業務独占資格に指定されています。
このメンテナンス作業は絶対に必要な事であり、よってプレス金型取替作業者には多いとは言えないが確実な需要が有ります。
プレス金型取替作業者の求人と給料・年収について求人の地域は全国各地であり、給料は年収で400万円台の記載が多く見受けられます。
この金額的には厚生労働省「賃金構造基本統計調査」においても同程度の年収でした。
一定の経験の後はステップアップとして、「プレス機械作業主任者」を目指しましょう。
プレス機械作業主任者
上に記載しました次のステップとしてのプレス機械作業主任者は、労働安全衛生法にて定められた作業主任者(国家資格)のひとつであり、「プレス機械作業主任者技能講習」を修了した者の中から選任されます。
特別教育の概要
申し込み 受講日程 | 申し込みの日程 実施機関ごとに問合せ 実施日程 実施機関ごと問合せ 下表を参照 |
---|---|
試験地 | 各都道府県ごとに指定 |
受講資格 | 18歳以上 |
受講内容 | 学科: 1.プレス機械またはシャー、 およびこれらの安全装置または 安全囲いに関する知識:2時間 2.プレス機械またはシャーに よる作業に関する知識:2時間 3.プレス機械の金型、シャーの 刃部またはプレス機械もしくは シャーの安全装置、もしくは 安全囲いの4.点検、取付け、 調整等に関する知識:3時間 4.関係法令:1時間 実技: プレス機械の金型、シヤーの 刃部又はプレス機械若しくは、 シヤーの安全装置若しくは 安全囲いの点検、取付け、 取外し及び調整:2時間 |
受講料 | 1100円程度だが 実施機関による |
合格発表 | 講習修了後 |
主催 問合せ | 建設業労働災害防止協会 電話:03-3453-8201 各都道府県 労働局長登録教習機関 下表を参照 |
登録教習機関一覧(都道府県別)
厚生労働省のHPに記載の登録教習機関一覧です。
北海道 | 青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 |
山形 | 福島 | 茨城 | 栃木 | 群馬 |
埼玉 | 千葉 | 東京 | 神奈川 | 新潟 |
富山 | 石川 | 福井 | 山梨 | 長野 |
岐阜 | 静岡 | 愛知 | 三重 | 滋賀 |
京都 | 大阪 | 兵庫 | 奈良 | 和歌山 |
鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 |
徳島 | 香川 | 愛媛 | 高知 | 福岡 |
佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 |
鹿児島 | 沖縄 |
参考書・関連書籍
この段落内はプロモーション(PR)です。
以下の解説は上リンク先、Amazonに記載の商品コメントです。
- プレス金型図面を読解するために必要な基礎知識を1冊にまとめました!
- プレス金型業界特有の省略方法がわかる!
- 写真や図を多数掲載!
- 型製作会社の入社1~2年目で金型図面を取り扱う方、プレス金型関連企業の方(営業や購買担当者なども含む)に読んでいただきたい1冊!
金型図面は、金型を製作するために必要な、すべての情報を伝えるものです。
そのため、プレス金型図面の情報を正確に読み取るには、プレス加工、金型材料、被加工材料、標準部品、機械加工、測定、プレス機械など、 さまざまな知識が必要となります。
またプレス業界では、JIS規格ではない、業界独自の描き方をする場合もあり、初学者には読解が大変困難であるといえます。
本書では、プレス金型図面の情報を読み取るために必要な、これだけはおさえておきたいポイントをまとめました。
業界独自の描き方も紹介しています。
技術系の方だけではなく、プレス金型図面を扱う事務系の方にも読んでいただけるよう、図や写真を豊富に掲載し、金型の構造から図面のルールなどをなるべく易しく解説します。
【主な目次】
第1章 まずは金型の構造を理解する
第2章 図面の基本を知る
第3章 金型図面の読み方
第4章 寸法の表し方
第5章 各種記号について
スマホとPCで読める電子書籍
図解入門よくわかる 最新金型の基本と仕組み
以下の解説は上リンク先、Amazonに記載の商品コメントです。
本書は、日本の「ものづくり」を支えている金型について、「三大金型」(射出成形金型、プレス金型、ダイカスト金型)を中心に、成形の基本、金型技術の概要、製作工程や最新技術を、新人エンジニア向けにやさしく図説した金型入門書です。
金属やプラスチック、ゴムなどを利用したあらゆる製造業で必要とされる金型は生産量世界一を誇る日本の花形産業です。
しかも、構造が複雑で高い精度が求められるため、常に最新技術が投入される高付加価値製品でもあります。
本書は、代表的な工業製品や自動車で利用される金型、技術、素材、機械だけでなく産業やその未来について、初心者でもわかりやすいように豊富なイラストつきの解説で紹介します。
この段落内はプロモーション(PR)です。
・上の0円表示はAmazonが提供するKindle Unlimited 全てのジャンル200万冊以上が読み放題初めての利用は30日間の無料体験
その後の会員登録の取り消し方法
・いろいろなスマホとPCに対応のKindle無料読書アプリ
・本を読みたいけど、いそがしくて時間がない?AmazonのオーディオブックAudible。たっぷりの無料体験期間で聴き放題。
1. まずはAmazon Audible会員に登録
2. アプリをダウンロード
3. 本を選んで聞いてみよう
コメント