発破技士とは、労働安全衛生法に規定された国家資格あり業務独占資格、発破技士免許試験に合格し、都道府県労働局長から免許を交付された者をいいます。
土木工事現場や採石現場などで、発破業務の全般、せん孔、装てん、結線、点火および後処理等の発破業務に携わる技術者です。
なおこの業務は発破技士のほかに、火薬類取締法に定める火薬類取扱保安責任者も従事できます。
発破技士になるには、試験は6月と12月の年に二回実施されている、いずれかの試験に合格し、その後の免許申請が必要です。
合格率と難易度
発破技士、試験の合格率は59.5%から67.9%で難易度は偏差値表示で43です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 2022年 | 480 | 289 | 60.2% |
2021年 | 468 | 318 | 67.9% |
2020年 | 336 | 225 | 67.0% |
2019年 | 459 | 273 | 59.5% |
2018年 | 413 | 280 | 67.8% |
2017年 | 549 | 335 | 61.0% |
試験の概要
申し込み 試験日程 | ①北海道、東北、関東、近畿、九州 申し込み:4月上旬から5月中旬 試験日:6月上旬 ②北海道、東北、中部、中国四国、九州 申し込み:10月上旬から11月中旬 試験日:12月上旬 |
---|---|
試験地 | 北海道、宮城、千葉、愛知、兵庫、 広島、福岡 |
受験資格 | 制限なし ただし、本人確認証明書の添付が必要。 合格後の免許申請には別途に 条件があり、下記参照 |
試験内容 | 五肢択一式:2時間20問 ① 発破の方法(10問) ② 火薬類の知識(5問) ③ 火薬類の取り扱い(5問) |
合格基準 | 以下の両方の条件を満たすこと。 総得点が、満点中60%以上の得点率 各科目が、満点中40%以上の得点率 |
受験料 | 8,800円 |
免除 | 導火線発破技士、または 電気発破技士の資格者は、 「火薬類の知識」 「火薬類の取扱い」が 免除されます。 |
合格発表 | 実施先までお問い合わせ。 |
免許申請 | 免許を申請するためには、 実務経験等の証明が必要となります。 免許試験合格者等のための 免許申請書等手続の手引きを要参照。 ・大学、高等専門学校、高等学校、 中等教育学校で応用化学、採鉱学、 土木工学に関する学科を専攻して 卒業し、その後3か月以上発破業務に ついての実地修習を経た者 ・発破の補助作業業務に6か月以上 従事した経験を有する者 ・厚生労働大臣が定める 発破実技講習の修了者 |
免許更新 | 発破技士の免許および 甲種または乙種火薬類取扱保安責任者の 免状または免許は一度の取得すれで 終身有効です。 しかし手帳は2年に一回ごとの 更新講習を受講する必要があります。 更新講習を受講しなかった場合は 手帳は失効するため実務に従事は不可。 ※手帳が失効しても再取得のための 講習を受講すれば再び手帳を 取得することが可能です。 |
主催 問合せ | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階 電話 03-5275-1088 北海道安全衛生技術センター 0123-34-1171 東北安全衛生技術センター 0223-23-3181 関東安全衛生技術センター 0436-75-1141 中部安全衛生技術センター 0562-33-1161 近畿安全衛生技術センター 079-438-8481 中国四国安全衛生技術センター 084-954-4661 九州安全衛生技術センター 0942-43-3381 |
講習
発破技士試験の合格後、免許の申請に関連しますが、発破関係の学歴や実務経験がない、または条件を満たさない人を対象に、全国火薬類保安協会が地域別に行う講習があります。
そしてその2日間の講習を修了すると発破技士試験の免許交付要件が満たされます。
就職・転職・給料・年収
2021年の厚生労働省、賃金構造基本統計調査のデータにおいて、勤続10年以上のトンネルやダム掘削従事者の給料は年収で460万円程度
採石現場などにおいては発破作業は必須なため、発破技士には資格手当をつける企業が多くありま
履歴書に記載の正式名称
令和○年○月○日 発破技士免許 取得
所轄・主催: 厚生労働省
勉強方法
発破技士の試験は「発破の方法」、「火薬の知識」、「火薬類の取扱い」から出題されます。
試験方法は五肢択一式で出題ですが、各科目最低得点が40%、総得点は60%以上ですが、五肢択一式になれることも重要です。
勉強する範囲は他の資格試験と比較して少ないため、例として独学で4週間程度の受験勉強で試験に合格する勉強方法、コツとしては、過去問の反復に重点を置いた勉強方法が非常に有効になります。
・本試験と同じ時間配分での過去問を実行
・自己採点+解説文の熟読
・過去問は1周ではなく周回し、満点になるまで続ける
・間違った問題は、テキスト再確認、要点をノート記載
・隙間時間では下記0円の電子書籍を使う
・(初見の)模擬問題集で自己採点、合格基準チェック
上記の合格基準を再確認のうえ、自己の実力客観的に評価してください。
そして初見の模擬試験において常に60%ではなく全科目70%以上の正答率である事を目標にしてください。
過去問、公式サイトでの公表
発破技士試験の過去問の公表に関し、安全衛生技術試験協会ホームページで公開されていますので参照して下さい。
過去問・テキスト・参考書
この段落内はプロモーション(PR)です。
Rakuten Books:
Amazon
電子書籍Kindle本0円表示あり
上リンク先Amazonサイトの書籍コメントは
本書は、発破技士試験受験者のための問題集です。
「もう少し、知識をまとめたい」あるいは「今までの勉強の整理整頓をしたい」というときに役に立つのが、この一問一答問題集です。
本書では、学科試験の各分野を150問用意し、一問一答形式で知識を整理できるようにしておきました。
通勤通学の車内や、ちょっとした空き時間などにぱらぱらとページをめくりながら、今までの勉強をまとめましょう。
・上の0円表示はAmazonが提供するKindle Unlimited 全てのジャンル200万冊以上が読み放題初めての利用は30日間の無料体験
その後の会員登録の取り消し方法
・いろいろなスマホとPCに対応のKindle無料読書アプリ
・本を読みたいけど、いそがしくて時間がない?AmazonのオーディオブックAudible。たっぷりの無料体験期間で聴き放題。
1. まずはAmazon Audible会員に登録
2. アプリをダウンロード
3. 本を選んで聞いてみよう
コメント