ボイラー溶接士とは、ボイラー(小型除く)または第一種圧力容器(小型除く)の溶接業務(製造・改造・修理)に必要な国家資格であり、必置資格および業務独占資格です。
資格の区分は、普通と特別のカテゴリに分かれており、普通は溶接部の厚さが25mm以下の場合、あるいはフランジや管台などの取り付けに限られています。
そして特別にはその制限がありません。
求人
ボイラー溶接士は、必要とされている作業に対しての業務独占資格および必置資格ですので、求人需要も大きく、社内においても手当が有るのが通常で、就職・転職転に有利で将来性があります。
合格率
ボイラー溶接士試験の合格率は、普通(学科試験)が58.8%から60.8%、普通(実技試験)が60.1%から64.5%、特別(学科試験)が69.6%から75.3%、特別(実技試験)が84.9%から96.5%です。
詳細は下表の内容です。
普通(学科試験)の合格率
普通 学科試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2022年 | 837 | 459 | 54.8% |
2021年 | 823 | 484 | 58.8% |
2020年 | 716 | 435 | 60.8% |
2019年 | 926 | 549 | 59.3% |
普通(実技試験)の合格率
普通 実技試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2022年 | 716 | 448 | 62.6% |
2021年 | 695 | 418 | 60.1% |
2020年 | 666 | 420 | 63.1% |
2019年 | 719 | 464 | 64.5% |
特別(学科試験)の合格率
特別 学科試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2022年 | 148 | 103 | 69.6% |
2021年 | 150 | 113 | 75.3% |
2020年 | 104 | 78 | 75.0% |
2019年 | 148 | 104 | 70.3% |
特別(実技試験)の合格率
特別 実技試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2022年 | 141 | 136 | 96.5% |
2021年 | 149 | 134 | 89.9% |
2020年 | 126 | 107 | 84.9% |
2019年 | 141 | 129 | 91.5% |
難易度
ボイラー溶接士(特別と普通)試験の難易度は両資格共に偏差値表示で44です。
過去問
ボイラー溶接士(特別・普通)の過去問(試験問題と解答)は公式サイトにて公表されていますので、リンク先を参照してください。
試験の概要
申し込み 試験日程 | ①申し込み:8月下旬 ~ 8月中旬 試験地:7地区センター、8月下旬 ②申し込み:11月下旬 ~ 1月中旬 試験地:7地区センター、1月下旬 ③申し込み:3月下旬 ~5月中旬 試験地:東北、近畿、5月下旬 |
---|---|
試験地 | 管轄住所のセンターで受験。 北海道、宮城、千葉、愛知、 兵庫、広島、福岡 |
受験資格 | 普通 1年以上溶接作業の経験がある者 (ガス溶接、自動溶接を除く) 特別 普通ボイラー溶接士免許を受けた後、 1年以上ボイラーまたは 第一種圧力容器の溶接作業の 経験がある者 (ガス溶接、自動溶接を除く) |
試験内容 | 普通ボイラー溶接士学科試験 五肢択一式 40問/2時間30分 ① ボイラー構造・材料知識 ② ボイラー工作・修繕知識 ③ 溶接施工方法概要 ④ 溶接棒・溶接部の性質概要 ⑤ 溶接部検査概要 ⑥ 溶接機器取扱い知識 ⑦ 安全知識 ⑧ 法令関係 普通ボイラー溶接士実技試験 1時間 ① 下向き・立向き突合せ溶接。 特別ボイラー溶接士学科試験 五肢択一式40問/2時間30分 ① ボイラー構造・材料知識 ② ボイラー工作・修繕知識 ③ 溶接施工方法概要 ④ 溶接棒・溶接部の性質概要 ⑤ 溶接部検査概要 ⑥ 溶接機器取扱い知識 ⑦ 安全知識 ⑧ 法令関係 □実技試験 ① 横向き突合せ溶接。 |
合格基準 | 学科 60%以上の得点率で合格。 実技 全ての試験片の曲げ試験結果判定に 合格すること。 |
受験料 | 普通 学科:8,800円 実技:24,000円 特別 学科:8,800円 実技:28,000円 |
免除 | 普通 学科試験の免除 ・普通ボイラー溶接士免許試験の 学科試験に合格した者で、 その学科試験が行われた日から 起算して1年以内の者 ・普通ボイラー溶接士免許証の 有効期間が満了した後2年を経過 しない者 普通実技試験の免除。 1. 溶接工の技りょうに関する試験の 方法等を定める告示 (平成10年運輸省告示第417号) 第2条の規定による次の分類の 溶接工の技りょうに関する試験に 合格した者 ・M2種O級A ・M3種O級A ・M2種P級A ・M2種V級A ・M3種V級A 2. 鋼船構造規程第25章第3節に 規定する1級A種、2級A種、1級B種、 2級B種または1級D種の溶接技倆試験 に合格した者 3. 電気事業法による溶接方法の認可を 受けた溶接士のうち、裏あて金を用いる 被覆アーク溶接(A)の区分で ・W-1又はW-2の試験材で、それぞれ fv、fvo、fvh、fvohの姿勢で 行ったもの ・W-3又はW-4の試験材で、r又はeの 姿勢で行ったもの 特別学科試験の免除 1. 特別ボイラー溶接士免許試験の 学科試験に合格した者で、その 学科試験が行われた日から起算して 1年以内の者 2. 特別ボイラー溶接士免許証の 有効期間が満了した後2年を 経過しない者 |
更新期間 | ボイラー溶接士も 免許の有効期限は2年で その継続には更新手続が必要です。 更新手続きがされなかった場合に関し、 特別、普通の両方、有効期限が 過ぎた後、2年以内であれば、 学科が全免除され、実技のみ受験です。 |
合格発表 | 主催者に問合せ 公式HPにて報告有り |
主催 問合せ | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階 電話 03-5275-1088 北海道安全衛生技術センター 0123-34-1171 東北安全衛生技術センター 0223-23-3181 関東安全衛生技術センター 0436-75-1141 中部安全衛生技術センター 0562-33-1161 近畿安全衛生技術センター 079-438-8481 中国四国安全衛生技術センター 084-954-4661 九州安全衛生技術センター 0942-43-3381 |
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