日本語教育能力検定試験の合格率と難易度。過去問で独学または通信教育

民間資格

日本語教育能力検定試験(Japanese Language Teaching Competency Test)とは日本語教員となるために学習している方、日本語教員として教育に携わっている方を対象として日本語教育の実践につながる体系的な知識や能力が、基礎的な水準に達しているかどうかを判定する検定試験です。

日本語教育能力検定試験は国家資格ではなく民間資格ですが、法務省とその他の関連文書「日本語教育機関の運営に関する基準」の中の一文、「教員の資格」の一つにおいて「日本語教育能力検定試験に合格した者」という記載があります。

日本語教育能力検定試験は1986年に始まり毎年1回、10月に検定試験検定試験が行われており、受験資格に制限はありません。

合格率

日本語教育能力検定試験の合格率は28.3%から31.0%です。

年度受験者数合格者数合格率
令和5年度
2023年
8,2112,54231.0%
令和4年度
2022年
7,0542,18230.9%
2021年8,3012,46529.7%
2020年9,0842,61328.8%
2019年9,3802,65928.3%
2018年6,8011,93728.5%
日本語教育能力検定試験の合格率

難易度と偏差値

日本語教育能力検定試験の難易度は偏差値表示で53です。

試験概要

受験資格制限なし
申し込み7月上旬~末
試験日程

試験日
10月の指定日
合格発表北海道 、東北、関東、 中部、
近畿、中国、九州
費用
受験料
14,500円
税込
試験地北海道 、東北(宮城)、関東(東京)、
中部(愛知)、 近畿(兵庫)、
中国(岡山)、九州(福岡)
試験時間試験I
日本語教育の実践につながる基礎的な
知識を測定。
四肢択一式:90分

試験II
基礎的な知識および基礎的な
問題解決能力
について、音声を媒体とした
出題形式で測定。
四肢択一式:30分

試験III
熟練した日本語教員が有する
現場対応能力、
基礎的な問題解決能力を測定。
四肢択一式、記述式:120分
試験科目1 社会・文化・地域

1、世界と日本
(1)諸外国・地域と日本
(2)日本の社会と文化

2、異文化接触
(1)異文化適応・調整
(2)人口の移動
(移民・難民政策を含む)
(3)児童生徒の文化間移動

3、日本語教育の歴史と現状
(1)日本語教育史
(2)日本語教育と国語教育
(3)言語政策
(4)日本語の教育哲学
(5)日本語及び日本語教育に関する試験
(6)日本語教育事情:世界の各地域、
日本の各地域

4、日本語教員の資質・能力

2 言語と社会

1、言語と社会の関係
(1)社会文化能力
(2)言語接触・言語管理
(3)言語政策
(4)各国の教育制度・教育事情
(5)社会言語学・言語社会学

2、言語使用と社会
(1)言語変種
(2)待遇・敬意表現
(3)言語・非言語行動
(4)コミュニケーション学

3、異文化コミュニケーションと社会
(1)言語・文化相対主義
(2)二言語併用主義
(バイリンガリズム(政策))
(3)多文化・多言語主義
(4)アイデンティティ
(自己確認、帰属意識)

3 言語と心理

1、言語理解の過程
(1)予測・推測能力
(2)談話理解
(3)記憶・視点
(4)心理言語学・認知言語学

2、言語習得・発達
(1)習得過程
(第一言語・第二言語)
(2)中間言語
(3)二言語併用主義
(バイリンガリズム)
(4)ストラテジー(学習方略)
(5)学習者タイプ

3、異文化理解と心理
(1)社会的技能・技術(スキル)
(2)異文化受容・適応
(3)日本語教育・学習の情意的側面
(4)日本語教育と障害者教育

4 言語と教育

1、言語教育法・実技(実習)
(1)実践的知識・能力
(2)コースデザイン(教育課程編成)
、カリキュラム編成
(3)教授法
(4)評価法
(5)教育実技(実習)
(6)自己点検・授業分析能力
(7)誤用分析
(8)教材分析・開発
(9)教室・言語環境の設定
(10)目的・対象別日本語教育法

2、異文化間教育・
コミュニケーション教育
(1)異文化間教育・多文化教育
(2)国際・比較教育
(3)国際理解教育
(4)コミュニケーション教育
(5)異文化受容訓練
(6)言語間対照
(7)学習者の権利

3、言語教育と情報
(1)データ処理
(2)メディア/情報技術活用能力
(リテラシー)
(3)学習支援・促進者
(ファシリテータ)の養成
(4)教材開発・選択
(5)知的所有権問題
(6)教育工学

5 言語一般

1、言語の構造一般
(1)言語の類型
(2)世界の諸言語
(3)一般言語学・日本語学・
対照言語学
(4)理論言語学・応用言語学

2、日本語の構造
(1)日本語の構造
(2)音声・音韻体系
(3)形態・語彙体系
(4)文法体系
(5)意味体系
(6)語用論的規範
(7)文字と表記
(8)日本語史

3、コミュニケーション能力
(1)受容・理解能力
(2)言語運用能力
(3)社会文化能力
(4)対人関係能力
(5)異文化調整能力
試験実施公益財団法人 日本国際教育支援協会
〒153-8503
東京都目黒区駒場4-5-29
TEL 03-5454-5215
日本語教育普及課 検定係
日本語教育能力検定試験の概要

通信教育

–下のリンク先よりコメント–

日本語教師はどなたでも目指すことができ、外国語会話のスキルや教員免許は不要。活躍の場は国内外問わず多彩に広がります。

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