生命保険大学課程試験(生保大学課程試験)とは、一般社団法人生命保険協会が主催実施する業界共通教育課程の中、上位資格です。
生保大学課程試験の受験資格者を「応用課程試験」の合格者とし、ファイナンシャル・プランニング・サービスに必要な生命保険に関する知識を高いレベルで修得する事を目的として、資格取得はこの試験(生保大学課程試験全6科目)の全科目に合格する事を条件としています。
そしてかつ一定の条件を満たす者を、生命保険協会認定FPとし、同協会から授与される称号を「トータル・ライフ・コンサルタント」(略称はTLC)とするものです。
大学課程全6科目の試験は、CBT(Computer Based Testing)で実施されますが、科目ごとに設定された試験開催月は5月~6月・9月~10月・1月~2月とされており、1科目あたり80分の試験時間で、1科目あたり年間2回を上限に受験する事ができます。
大学課程試験の必要性
大学課程試験の合格者は「トータル・ライフ・コンサルタント(略称はTLC)という資格称号を授与されるため、それを名刺に記載している人もいます。
しかしそれよりも大学課程試験を受験する多くの理由は、生保会社に勤務する方にとっては「会社が大学課程試験の受験を推奨しているから」です。
資格者(合格者)としてのメリットよりは、人事的評価に及ぼす要素の方が大きいと言われています。
これは大学課程試験に合格したからどうこうではなく、「合格していないから(人事の)選択から落とす。」というパターンも大いに有りますので、まずは受験して合格しましょう。
合格率と難易度
大学課程試験は、CBT(Computer Based Testing)で実施されおり、1科目当たり1年に2回まで受験する事が可能です。
試験時間は1科目当たり80分で、1科目ごとの合格基準は100点満点中60点以上という低めの正答率です。
そして大学課程試験の1科目当たりの合格率は、80%以上と言われていますので、これは日本にある多くの資格試験の中で生保大学課程試験、1科目としての難易度はとても簡単なレベルではあります。
しかし試験の合格者になるには、2年以内に6科目すべてに合格する必要があるため、この点において資格取得の難易度を若干高めています。
試験の種類
試験ごとに開催月が設定され、年間受験可能回数を上限として受験でき、試験時間と年間に受験できる可能回数は以下の通りです。
試験と試験時間 | 開催月 | 受験可能 回数 (年間) |
---|---|---|
一般課程試験 40分 | 毎月(通年) | ― |
専門課程試験 80分 | 毎月(通年) | 3回 |
変額保険販売 資格試験 40分 | 毎月(通年) | 3回 |
応用課程試験 80分 | 毎月(通年) | 3回 |
大学課程試験 80分/1科目 | 5月~6月 9月~10月 1月~2月 科目別開催設定 | 2回 |
生命保険講座 80分/1科目 | 8月~9月 10月~11月 12月~1月 2月~3月 科目別開催設定 | 1回 |
外貨建保険販売 資格試験40分 | 毎月(通年) | 3回 |
生保大学課程のカリキュラム
生命保険大学課程のカリキュラムは次の6科目です。
- ファイナンシャルプランニングとコンプライアンス
- 生命保険のしくみと個人保険商品
- 資産運用知識
- 生命保険と税・相続
- 社会保障制度
- 企業向け保険商品とコンサルティング
大学課程試験概要
申し込み 試験日程 | 生命保険会社職員 (営業職員・内勤)の方は、 生命保険会社を通して申込みます。 他は「CBT申込みシステム」から 直接申込みを行う形式。 5月~6月 9月~10月 1月~2月 6科目別開催設定 各科目は 年間に各2回受験が上限 |
---|---|
試験地 | 日本全国にあり 試験会場:CBT委託会社 プロメトリック社が手配した 試験会場 (例:専門学校・パソコン教室) を利用。 |
受験資格 | ・生命保険募集人として登録済 ・応用課程験の合格。 |
試験科目 試験内容 | CBTで各科目ごとに80分間 ◇5月~ ・生命保険のしくみと個人保険商品 ・ファイナンシャルプランニングと コンプライアンス ◇9月~ ・生命保険と税・相続 ・資産運用知識 ◇1月~ ・社会保障制度 ・企業向け保険商品とコンサルティング |
合格基準 | 科目合格は60%以上の得点 試験の合格は2年以内に 6科目すべての合格 |
受験料 | CBT全ての科目 各2,500円(消費税込) |
登録 | 所属する会社経由で登録が多い |
合格発表 | 合格情報照会制度 |
主催 問合せ | 一般社団法人生命保険協会 CBT試験概要のページ |
CBT体験
受験の前に、CBTを実施するプロメトリック社リンク先「CBTによる受験の仕方」および「CBT体験版」をご活用ください。
過去問(類似問題)による独学の勉強方法と勉強時間
生保大学課程試験の出題傾向は、過去問をベースとして、その類似や変化形が多く見られます。
過去問が全てというわけではありませんが、大学課程試験の場合は合格基準が60%正答率で、この数字はかなり低めです。
このような事から、低い合格基準に対し取れる数字は取っていくという意味で、過去問(類似問題)による勉強方法が効果的であることに変わりはありません。
会社から支給される関連書籍、その他を利用して、独学による1科目当たり1週間から2週間程度の勉強時間で、試験に合格するための勉強方法、そのコツとしては、過去問に類似の問題集に重点を置いた勉強方法が非常に有効になります。
- 本試験と同じ時間配分での過去問を実行
- 自己採点+解説文の熟読
- 当初の試験結果・点数は気にしない
- 過去問(類似問題)は1周ではなく周回し、満点になるまで続ける
- 間違った問題は、テキスト再確認、要点をノート記載
- (初見の)模擬問題集で自己採点、合格基準チェック
上記の合格基準を再確認のうえ、自己の実力客観的に評価してください。
そして初見の模擬試験において常に全科目60%以上、できればそれ以上の正答率である事を目標にしてください。
eラーニング
生命保険大学課程試験の受験は、「勤務する保険会社が受験を推進しているから」という理由がありますが、仕事に直結する自分のためになる資格が何かといえばFP1級です。
FP1級(1級ファイナンシャル プランニング技能士、国家資格、難易度は偏差値表示で58)は自分の為にもなり、社内評価にもなりますので、取得を検討してください。
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金融機関
508団体(銀行115、証券会社99、信用金庫·労働金庫·信用組合235、他59)
うち77団体(銀行48、証券会社4、信用金庫·労働金庫等25)が専用サーバでの受講管理システムを採用
うち51団体(銀行39、信用金庫·労働金庫等12)がコンテンツ保護(印刷・保存・画面キャプチャの禁止)機能を利用し、自宅等において社内文書を閲覧できる環境を構築
通信講座
生保大学課程試験にあわせ、自分のためにとFP1級の取得を前提に、上に記載のeラーニングでおすすめしましたが、さらに意欲のある方には、税理士の資格取得をお勧めします。
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