損害保険登録鑑定人とは、保険の対象である建物や動産の保険価額の算出、損害額の鑑定、事故の原因・状況調査などを行う専門家です。
損害保険登録鑑定人になるには、日本損害保険協会が実施する認定試験に合格し、登録する事が条件ですが、その試験区分として1級・2級・3級が難易度別に設定されており、1級と2級は年1回、3級は年2回の認定試験が実施されています。
なお、損害保険登録鑑定人認定試験に合格とは別途に、一定の国家資格または民間資格の取得者の場合は「専門鑑定人A」または「専門鑑定人B」として同時に登録することもできます。
合格率と難易度
合格率
日本損害保険協会のO&Aページにおいて、「鑑定人試験(1級・2級・3級)は、どの程度の合格率ですか?」という問いに対し、公式サイトの側の解答は「各試験科目の難易度等によって変わりますので、一概に何%とは言えませんが、目安として」というただし書きの上で、損害保険登録鑑定人の合格率は1級5~10%、2級10~20%、3級20~30%です。
難易度
試験の合否基準は1級・2級が科目単位で100点満点の70点以上、3級が科目単位で100点満点の60点以上を合格者とする「絶対評価」方式であり、かつ上記のように協会は試験の難易度は(意図せず)変わると認めています。
その上でこれらの合格率の中間点を採用しての、損害保険登録鑑定人の難易度は、偏差値表示で1級が64、2級が60、3級が56です。
専門鑑定人
1級・2級・3級、損害保険登録鑑定人の試験に合格し、登録している者の中において、以下の国家資格者・民間資格者は、「専門鑑定人A」、「専門鑑定人B」としても登録するも可能です。
専門鑑定人Aに必要な国家資格
専門鑑定人Bに必要な国家資格
試験の概要
申し込み 試験日 | ① 申し込み:5月上旬~ 5月下旬 2級・3級の試験日:7月下旬 ② 申し込み:11月上旬~11月下旬 試験日:翌年1月下旬 |
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試験地 | 札幌、仙台、東京、名古屋、 大阪、広島、福岡 |
受験資格 | 1級:2級鑑定人に登録されている者 2級:3級鑑定人に登録されている者 3級:制限なし。 |
試験内容 | ・1級の試験内容 正誤式・選択式または記述式で 各科目 50分だが、簿記会計は記述式 研究レポートは指定期間内に郵送 電気 機械 簿記会計 保険・一般常識 建築 ・2級の試験内容 正誤式、・選択式または記述式で 各科目 50分 電気 機械 簿記会計 保険・一般常識 建築 ・3級の試験内容 正誤式または選択式 保険・一般常識 電気・機械 建築 各50分 |
合格基準 | ・1級の合格基準 各試験科目ともに 100点を満点の70点以上を合格。 ※各科目は1単位として、 登録必要単位数は6単位 ・2級の合格基準 各試験科目ともに 100点を満点の70点以上を合格。 ※各科目は1単位として、 登録必要単位数は5単位 ・3級の合格基準 3科目ともに100点を満点の 60点以上の得点を合格。 ※各科目は1単位として、 登録必要単位数は3単位 |
受験料 | 公式サイト参照 |
科目合格 | 1級と2級鑑定人試験は、 各試験科目が単位制になっている。 合格済み科目は 次回以降も有効になる。 |
免除 | 取得資格による免除として 1級損害保険登録鑑定人試験の場合: ・一級建築士は「建築」科目が免除。 ・公認会計士、税理士および 日商簿記検定1級資格者は 「簿記会計」科目が免除。 ・第一種電気主任技術者は 「電気」科目が免除。 2級損害保険登録鑑定人試験の場合: ・一級建築士または二級建築士は 「建築」科目の受験が免除。 ・公認会計士、税理士、 日商簿記検定1級資格者は 「簿記会計」科目の受験が免除。 ・第一種~第三種電気主任技術者は 「電気」科目の受験が免除。 3級損害保険登録鑑定人試験の場合: ・一級建築士または二級建築士は 「建築」科目の受験が免除。 |
合格発表 | 2級、3級1回目:8月中旬 1級、3級2回目: 2月中旬 |
主催 問合せ | 一般社団法人 日本損害保険協会 〒101-8335 東京都千代田区神田淡路町2-9 電話 03-3255-1481 |
テキスト・過去問
損害保険登録鑑定人認定試験のテキスト・過去問に関しては公式サイトにて、テキスト・過去問題等、試験用参考教材(テキスト・補助教材)および過去問題・正解例のご案内が記載されています。
そして同ページの記載にて、過去問題および正解例として直近3回分の過去問題および正解例が記載されています。
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