溶接管理技術者。1級・2級の受験資格と合格率/難易度

民間資格

溶接管理技術者とは、溶接技術に関する技術知識と 施工及び管理に関する職務能力を持った技術者であり、その能力を認定する資格です。

溶接管理技術者は、工場認定または国や地方公共団体の役所からの工事受注において、事実上この資格者の在籍・常駐していることが要求されていますので、民間資格でありながら国家資格の必置資格(設置義務)に匹敵する求人需要が有り、就職も有利になります。

溶接管理技術者は難易度別に特別級・1級・2級の3カテゴリがあり、試験日は1年に2回で、6月と11月に実施されます。

全級の有効期間は5年、そして有効期間内に再認証審査を受け登録手続きを行うことで資格更新となります。

合格率と難易度

溶接管理技術者の合格率は特別級が17.8%から28.6%、1級が20.5%から24.0%、2級が55.9%から65.2%であり、難易度は偏差値表示で1級が56、2級が47です。

特別級受験者数合格者数合格率
2023年1404028.6%
2022年1433927.3%
2021年1343324.6%
2020年832125.3%
2019年1563723.7%
2018年1743117.8%
2017年1864122.0%
溶接管理技術者、特別級の合格率
1級受験者数合格者数合格率
2023年1,72941824.2%
2022年1,64843326.3%
2021年1,58637923.9%
2020年1,01920920.5%
2019年1,82443724.0%
2018年1,81240522.4%
2017年1,82738821.2%
溶接管理技術者、1級の合格率
2級受験者数合格者数合格率
2023年2,9631,93365.2%
2022年2,3971,49762.5%
2021年2,3191,41961.2%
2020年1,57387955.9%
2019年2,7401,57857.6%
2018年2,6621,51656.9%
2017年2,8651,80563.0%
溶接管理技術者、2級の合格率

受験資格

溶接管理技術者の受験資格として申請者は、申請時に以下に示す学歴又は認証に該当する職務経験年数を有する者、あるいは筆記試験合格後、5年以内に以下に示す必要職務経験年数を満たす者とされています。

① 理工系大学院修了者および理工系大学卒業者は、経験年数が特別級:3(1)年、1級:2(1)年、2級:1年

②理工系以外の大学院修了者および大学卒業者は、経験年数が特別級:6年、1級:4年、2級:2年

③ 理工系短期大学および工業高等専門学校卒業者は、経験年数が特別級:6(5)年、2級:4(3)年。

④ 理工系各種専門学校および工業高等学校卒業者は、経験年数が1級:7年、2級:2年。

⑤ 工業高等学校以外の高等学校卒業者は、経験年数が1級:8年、2級:4年。

⑥ 上記学歴によらない場合は、2級:7年。

⑦ 1級認証者での経験年数が3年で、特別級の受験資格を得る

⑧ 2級認証者での経験年数が3年で、1級の受験資格を得る。

注記 1 表中の経験年数は,最小限の必要年数を表す。
注記 2 ( )内の数字は溶接専修と見なされる学校に適用する。
注記 3 経験年数は,溶接技術に関連した職務に専従した期間とし,専従でない場合は職務の実態に応じて査定する。
注記 4 経験年数は,学歴については修了及び卒業後,認証については認証取得後の年数とする。
注記 5 ①の理工系大学卒業者は,工業高等専門学校専攻科卒業者を含む。
注記 6 ④の理工系各種専門学校卒業者は,高等学校卒業以上の学歴を有している場合に認められる。

試験の概要

申し込み

試験日程
溶接管理技術者の申し込みおよび
試験日に関して以下記載の
1年に2回実施されています。

①申し込み:3月中旬~5月上旬
筆記試験:6月上旬
口述試験:7月上旬

②申し込み:8月上旬~10月上旬
筆記試験:11月上旬
口述試験:12月上旬
試験地・筆記試験
仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
・口述試験
原則、東京・大阪
受験資格上記を参照
試験内容特別級の試験内容:
材料・溶接性、設計、施工・管理
溶接法・機器、口述試験

1級・2級の試験内容:
溶接法、溶接機器、溶接冶金、
溶接材料、溶接力学、溶接設計、
溶接施工及び管理、安全衛生、
試験検査
合格基準以下、合格基準として

特別級の筆記試験Ⅰ:
全問の総得点が70%以上
(1級筆記試験と同基準)。
筆記試験Ⅱに合格し、筆記試験Ⅰに
不合格となった者は特別級の
合否を保留とし、筆記試験Ⅰの
再試験を受験することができる。
再試験は2回まで、かつ2年以内。

特別級の筆記試験Ⅱ:
次の4つの単位毎に各問題を採点。
a) 材料・溶接性(M)
b) 設 計(D)
c) 施工管理(P)
d) 溶接法・機器(E)
(イ)合否の判定基準:
全問の総得点が70%以上で、かつ
各問題の得点が40%以上の受験者
を筆記試験Ⅱ合格とする。
(ロ) 保留の判定基準:
全問の総得点が70%以上あり、
得点が40%未満の問題が
16問中一つでも含む場合は、
その問題を含む分野の単位を
保留とする。ただし、筆記試験Ⅰに
合格していることが条件となる。

・特別級の口述試験
十分な責務能力、知識および
職務能力を有すると認めらること。
※筆記試験Iおよび口述試験に合格
した場合、「1級溶接管理技術者」の
認証をうけることができます。
この場合、評価委員会が承認した
1級対象研修会
(特別級基礎編研修会)を受講し、
修了証書を取得した者は
口述試験が原則として免除
されます。

1級と2級の筆記試験:
1級は全問の総得点が70%以上
2級は全問の総得点が60%以上

1級と2級の口述試験:
十分な知識及び職務能力を有すると
認められた場合を合格とする
受験料・特別級
筆記試験:
26,400円(筆記試験IとII)
13,200円(筆記試験II)
口述試験:27,500円
・1級と2級
筆記試験:13,200円
口述試験:22,000円

研修会(任意)
・特別級:77,000円
・1級:52,800円
・2級:41,800円

以上各税込
免除口述試験の免除について

協会が認めた研修会に出席し、
その研修会の修了証書を取得した
場合、交付日より2年間は
評価試験のうちの口述試験が
原則として免除される。
ただし、受験条件を満足する前に
筆記試験を合格した場合、
修了証書の有無に関わらず
口述試験は免除ない。

※ 筆記試験の結果だけでは適格性を
評価できないと判断された場合にも
免除されないことがある。
結果発表合格者の発表として
受験者に合否通知書により通知。
主催

問合せ
一般社団法人 日本溶接協会
溶接管理技術者認証委員会
溶接管理技術者評価委員会
〒101-0025
東京都千代田区神田佐久間町4-20
電話: 03-5823-6325
溶接管理技術者試験の概要

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コメント

  1. 有資格者 より:

    偏差値56のWES1級取得3年後に受験資格を得られる特級が偏差値57。
    1級と特級では取得難易度に雲泥の差があります。
    安直な算出からの誤解を産む偏差値情報は資格保有者が迷惑するので控えていただくか、正しい情報に改めるかをご検討いただきたいです。

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