下水道技術検定1種・２種・３種の合格率と難易度。

下水道技術検定とは下水道の設計、工事の監督管理及び維持管理に必要な実務経験を短縮できる検定試験です。

下水道技術検定の区分

第1種技術検定 – 下水道の計画設計を行う。

第2種技術検定 – 下水道の実施設計及び工事の監督管理を行う。

第3種技術検定 – 下水道の維持管理を行う。

別項に記載の「下水道管理技術認定試験」は管路施設維持管理の技術水準の向上が主目的ですが、この「下水道技術検定」の合格者は有資格者の早期確保を目的としています。

求人需要として、下水道事業を実施するにはこのような有資格者を確保する必要があり、有資格者の早期確保などを目的に下水道技術検定は実施されています。

下水道技術検定の合格者のメリットは下水道事業の実施に欠かせない人材への時間的短縮にあり、検定試験に合格した場合、下水道法第22条の資格取得について必要とされる実務経験年数を短縮する特例が認められています。

建設業、下水道工事会社など、下水道関連の各種施設の維持・管理を行うのは地方自治体なのですが、実際の維持管理は民間企業への委託であって、それが増加しているため、下水道技術検定合格者の求人需要は高くなっていますが、現役かどうかを問わず令和３年度までの技術検定合格者は61,537人です。

下水道技術検定第１種の合格率は11.5%から20.0％です。

下水道技術検定第1種の合格率

下水道技術検定第２種の合格率は24.0%から34.8%です。

下水道技術検定第２種の合格率

下水道技術検定第３種の合格率は27.2%から38.1%です。

下水道技術検定第３種の合格率

下水道技術検定試験の難易度は偏差値表示で第１種が62、第２種が56、第３種が49です。

受験資格	制限なし
試験地	札幌市、仙台市、東京都、新潟市、名古屋市、大阪市、広島市、高松市、福岡市、鹿児島市、那覇市
申込試験日程	申し込み受付：6月下旬～ 7月中旬頃試験日：11月中旬
受験料	税込み第1種：12,300円第2種：9,200円第3種：9,200円
合格率	上記
試験内容	第1種午前：多肢選択式、午後：記述式 7時間 ① 下水道計画 ② 下水道設計 ③ 施行管理法 ④ 下水処理 ⑤ 法規第2種多肢選択式 3時間15分 ① 下水道設計 ② 施行管理法 ③ 下水処理 ④ 法規第3種多肢選択式 2時間15分 ① 下水処理 ② 工場排水 ③ 運転管理 ④ 安全管理 ⑤ 法規
合格基準	第1種多肢選択式の総合点数36～38点以上／60点満点（年度により補正あり）、かつ多肢選択式の総合点数と記述式（100点満点）の総合点数の合計106点（年度により補正あり）を合格基準点としこれ以上の点数の者を合格。第2種、第3種 60問中、おおよそ 41～43問以上の正答で合格。
主催	地方共同法人日本下水道事業団研修センター〒335-0037 埼玉県戸田市下笹目5141 TEL 048-421-2076 技術検定担当