火薬類製造保安責任者とは、根拠法令を火薬類取締法とする経済産業省が管轄する国家資格であり必置資格及び業務独占資格です。
火薬類製造保安責任者の仕事は、火薬類の製造に関してその施設又は製造方法において、安全性の確保、取扱いの指揮・監督、消費量の調査を行います。
この資格者である事を証明する「火薬類製造保安責任者免状」の発行者は甲種および乙種は経済産業大臣、丙種は都道府県知事です。
国家試験は全国火薬類保安協会により年1回実施されますが、丙種のみは都道府県火薬類保安協会による実施です。
甲種・乙種・丙種
火薬類製造保安責任者資格は、火薬および爆薬類の製造、取扱規模において以下の分類となります。
- 甲種
制限なし。 - 乙種
火薬および爆薬1日1t未満、硝安油剤爆薬1日7t未満、起爆薬1日50kg未満、火工品(信号えん管、信号火せん、および煙火を除く)、信号えん管、信号火せん、および煙火1日300kg以上、変形および修理において火薬、爆薬および火工品(信号えん管、信号火せん及び煙火を除く)1日1t未満。 - 丙種
信号えん管、信号火せん、および煙火1日300kg未満、変形および修理において信号えん管、信号火せん、および煙火に制限がある。
就職・転職・求人・年収
火薬類取締法による制限で火薬類製造保安責任者は必置資格ですので、就職・転職に関し確実な求人需要が有ります。
給料・年収の実態は年収300万円から2000万円程度という、あまりにも金額幅が広いのですが、人材登録においての希望額は900万円前後の層が多くなっています。
履歴書に記載
以下、履歴書に火薬類製造保安責任者を記載の例です。
令和○年○月○日
○種火薬類製造保安責任者免状 取得
所轄・主催: 経済産業省
合格率と難易度
東京都火薬類保安協会発表として、下表が火薬類製造保安責任者の合格率の詳細で、甲種が12.0%から30.1%、乙種が18.5%から31.8%、丙種が54.8%から63.6%です。
火薬類製造保安責任者、国家試験の難易度は偏差値表示で、甲種57、乙種53、丙種46です。
◇甲種の合格率
甲種 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 | 97 | 18 | 18.6% |
2022年 | 92 | 11 | 12.0% |
2021年 | 83 | 25 | 30.1% |
2020年 | 93 | 25 | 26.9% |
◇乙種の合格率
乙種 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 | 22 | 7 | 31.8% |
2022年 | 25 | 6 | 24.0% |
2021年 | 27 | 5 | 18.5% |
2020年 | 24 | 5 | 20.8% |
◇丙種の合格率
丙種 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 | 100 | 57 | 57.0% |
2022年 | 73 | 40 | 54.8% |
2021年 | 88 | 56 | 63.6% |
2020年 | 106 | 66 | 62.3% |
勉強方法
火薬類製造保安責任者試験の出題傾向として、過去問をベースに作成された類似問題がほとんどであり、新しい傾向の試験問題はごくわずかですので、受験対策として過去問の反復と解説文の熟読による勉強方法で、勉強時間の目安は2時間×2週間のパターンを以下にご紹介します。
しかしもし新規法令または法令改正などがありましたら、この点においては関連した出題確率が非常に高くありますので、この点に気を付け常に最新の書籍、解説文を読むようにしてください。
独学2週間程度の受験対策として、試験に合格するための勉強方法、そのコツとしては、過去問またはそれに類似する問題集にに重点を置いた勉強方法が非常に有効になり、その方法としては以下のようにお勧めします。
- 本試験と同じ時間配分での過去問または類似問題を実行
- 自己採点+解説文の熟読
- 開始当初の点数が悪くても、気にせず継続
- 問題集は1周ではなく同じものを周回し、満点になるまで続ける
- 間違った問題は、要点を再確認、ノート記載
- 隙間時間では下記0円の電子書籍を使う
- (初見の)模擬問題集で自己採点、合格基準チェック
上記の合格基準を再確認のうえ、自己の実力客観的に評価してください。
そして初見の模擬試験において常に全科目60%以上の正答率である事を目標にしてください。
問題集
〔PR〕火薬類製造保安責任者試験(丙種)○×式一問一答問題集 Kindle版
〔PR〕火薬類取扱保安責任者試験(甲種・乙種)○×式一問一答問題集 Kindle版
(以下リンク先の書籍説明)
本書は、火薬類製造保安責任者試験(丙種)と火薬類取扱保安責任者試験(甲種・乙種)受験者のための問題集です。
「もう少し、知識をまとめたい」あるいは「今までの勉強の整理整頓をしたい」というときに役に立つのが、この一問一答問題集です。
本書では、筆記試験の各分野を150問用意し、一問一答形式で知識を整理できるようにしておきました。
1問当たり約2円と、単価は紙の書籍の半額以下、通勤通学の車内や、ちょっとした空き時間などにぱらぱらとページをめくりながら、今までの勉強をまとめましょう
試験の概要
申し込み 試験日 | ①丙種 申し込み:26月下旬 試験日:9月上旬 ②甲種、乙種 申し込み:8月中旬 ~ 下旬 試験日:11月上旬 |
---|---|
試験地 | 甲種、乙種:東京都 丙種:各都道府県 |
受験資格 | 制限なし |
試験内容・ | 甲種と乙種 記述式と一般教養においては四肢択一式 ・火薬類取締に関する法令 5問:90分 ・火薬類製造工場保安管理技術 5問:90分 ・火薬類製造方法 4問:90分 ・火薬類取性能試験方法 5問:90分 ・火薬類製造工場に必要な機械工学 ・および電気工学大腰 7問中5問:90分 ・一般教養科目 10問:90分 丙種 多肢択一式:2時間30分 ・火薬類取締に関する法令 10問 ・信号・焔管、信号火せん又は煙火 (原料用 火薬類及び爆薬を含む) 製造工場保安管理技術 10問 ・信号・焔管、信号火せん又は煙火 (原料用火薬類及び爆薬を含む) 製造方法 10問 ・火薬類性能試験方法 10問 ・一般教養科目 10問 |
合格基準 | 各課目60点以上、 一般教養科目50点以上 |
受験料 | 18,000円 非課税 |
免除 | 免除として: ・火薬類製造方法 ・火薬類取性能試験方法 ・火薬類製造工場に必要な機械工学 および電気工学 ・一般教養科目 以上の免除に必要な卒業または学位: ・火薬学に関し工学博士の学位を 有する者。 ・大学の工業化学に関する学科に おいて火薬学を専修して卒業した者。 ・専門学校の工業化学に関する学科に おいて火薬学を専修して卒業した者。 免除として: ・火薬類製造工場に必要な機械工学 および電気工学 ・一般教養科目 以上の免除に必要な卒業または学位: ・大学、高等専門学校、高等学校 もしくは専修学校の工業化学に関する 学科を専修(物理化学、有機化学、 無機化学、分折化学、化学工学の5科目 すべてを履修)して卒業した者。 ・大学、高等専門学校、高等学校 もしくは専修学校を卒業し、機械工学 および電気工学を修得した者。 免除として: ・一般教養科目 以上の免除に必要な卒業: 高等学校以上の学校を卒業した者。 |
合格発表 | 甲種と乙種: 12月下旬 丙種:10月中旬 |
主催 問合せ | 公益社団法人 全国火薬類保安協会 〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-13-5 幸ビル8F 電話 03-3553-8762 |
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