危険物取扱者は国家資格であり、その中で必置資格、業務独占資格にも属しています。
国家試験の合格率と難易度を下に記載します。
危険物取扱者は業務独占、必置資格として世の中の全ての人に貢献している資格者です。
例えば自分だけと思っているセルフのガソリンスタンドでもモニターを通して資格者が管理。
身の回りにあるエネルギー、あらゆる素材、製品は彼らの存在を無くして語れません。
その国家資格、危険物取扱者試験の難易度と合格率、受験資格と試験日、過去問とおすすめテキストなどを下記にお知らせします。
危険物取扱者とは、一定数量以上の危険物を貯蔵する化学工場や、ガソリンスタンド、タンクローリー又は屋外に設置されているタンクなど一定数量以上の危険物の製造・取扱いがある危険物施設で、その取扱い・立合いを行うために必要な資格です。
危険物取扱者の資格は甲、乙、丙の3種類に分かれます。
甲種危険物取扱者は、全類の危険物を取り扱う事ができます。
乙種危険物取扱者の場合は6種類の免状があり、その乙種の6種類それぞれ指定の類について、取り扱いと定期点検などができます。
丙種危険物取扱者は、 ガソリン、灯油、軽油、重油などに限っての取り扱いと、定期点検が可能です。
甲種の合格率と難易度
取扱品目
この甲種は全ての種類の危険物の取扱いと立会いが可能です。
合格率
危険物取扱者甲種の合格率は36.8%から42.8%です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 22,278 | 8,196 | 36.8% |
令和3年度 | 19,974 | 7,963 | 39.9% |
令和2年度 | 15,924 | 6,817 | 42.8% |
平成31年 ~令和元年 | 19,540 | 7,721 | 39.5% |
平成30年度 | 20,977 | 8,358 | 39.8% |
※年度=当年4月1日~翌年3月31日
難易度/偏差値
危険物取扱者甲種の難易度は偏差値表示で55です。
乙種第1類の合格率と難易度
取扱品目
酸化性固体(塩素酸カリウム、過マンガン酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウムなど)
合格率
危険物取扱者乙1の合格率は66.9%から71.5%です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 9,498 | 6,596 | 69.4% |
令和3年度 | 11,168 | 7,872 | 70.5% |
令和2年度 | 9,190 | 6,570 | 71.5% |
平成31年 ~令和元年 | 11,465 | 7,786 | 67.9% |
平成30年度 | 12,333 | 8,256 | 66.9% |
※年度=当年4月1日~翌年3月31日
難易度/偏差値
危険物取扱者乙1の難易度は偏差値表示で48です。
乙種第2類の合格率と難易度
取扱品目
可燃性固体(硫黄、赤リン、マグネシウムなど)
合格率
危険物取扱者乙2の合格率は68.3%から72.3%です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 9,579 | 6,601 | 68.9% |
令和3年度 | 10,385 | 7,504 | 72.3% |
令和2年度 | 8,777 | 6,217 | 70.8% |
平成31年 ~令和元年 | 11,114 | 7,618 | 68.5% |
平成30年度 | 11,620 | 7,936 | 68.3% |
※年度=当年4月1日~翌年3月31日
難易度/偏差値
危険物取扱者乙2の難易度は偏差値表示で46です。
乙種第3類の合格率と難易度
取扱品目
自然発火性物質及び禁水性物質(ナトリウム、リチウム、黄リンなど)
合格率
危険物取扱者乙3の合格率は67.7%から71.1%です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 11,555 | 8,217 | 71.1% |
令和3年度 | 13,056 | 9,266 | 71.0% |
令和2年度 | 10,612 | 7,513 | 70.8% |
平成31年 ~令和元年 | 12,535 | 8,545 | 68.2% |
平成30年度 | 13,045 | 8,834 | 67.7% |
※年度=当年4月1日~翌年3月31日
難易度/偏差値
危険物取扱者乙3の難易度は偏差値表示で46です。
乙種第4類の合格率と難易度
取扱品目
引火性液体(ガソリン、灯油、軽油、エタノールなど)
合格率
危険物取扱者乙4の合格率は31.5%から39.0%です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 223,009 | 70,211 | 31.5% |
令和3年度 | 234,481 | 84,564 | 36.1% |
令和2年度 | 200,876 | 77,466 | 38.6% |
平成31年 ~令和元年 | 221,867 | 85,669 | 38.6% |
平成30年度 | 240,102 | 93,667 | 39.0% |
※年度=当年4月1日~翌年3月31日
難易度/偏差値
危険物取扱者乙4の難易度は偏差値表示で47です。
乙種第5類の合格率と難易度
取扱品目
自己反応性物質(ニトログリセリン、トリニトロトルエン、アジ化ナトリウムなど)
合格率
危険物取扱者乙5の合格率は66.1%から71.2%です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 11,930 | 8,476 | 71.0% |
令和3年度 | 12,977 | 9,218 | 71.0% |
令和2年度 | 10,939 | 7,395 | 71.2% |
平成31年 ~令和元年 | 12,862 | 8,836 | 68.7% |
平成30年度 | 13,362 | 8,829 | 66.1% |
※年度=当年4月1日~翌年3月31日
難易度/偏差値
危険物取扱者乙5の難易度は偏差値表示で48です。
乙種第6類の合格率と難易度
取扱品目
酸化性液体(過酸化水素、硝酸など)
合格率
危険物取扱者乙6の合格率は64.4%から70.7%です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 11,730 | 8,216 | 70.0% |
令和3年度 | 13,370 | 9,452 | 70.7% |
令和2年度 | 11,041 | 7,560 | 68.5% |
平成31年 ~令和元年 | 12,573 | 8,421 | 67.0% |
平成30年度 | 13,894 | 8,949 | 64.4% |
※年度=当年4月1日~翌年3月31日
難易度/偏差値
危険物取扱者乙6の難易度は偏差値表示で46です。
丙種の合格率と難易度
取扱品目
ガソリン、灯油、軽油、重油など
合格率
危険物取扱者丙種の合格率は50.4%から54.0%です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 22,044 | 11,252 | 51.0% |
令和3年度 | 22,947 | 11,746 | 51.2% |
令和2年度 | 21,890 | 11,822 | 54.0% |
平成31年 ~令和元年 | 27,523 | 13,879 | 50.4% |
平成30年度 | 30,028 | 15,366 | 51.2% |
※年度=当年4月1日~翌年3月31日
難易度/偏差値
危険物取扱者丙種の難易度は偏差値表示で43です。
受験資格
甲種の受験資格
- 大学等(高等専門学校、短期大学など含む)、化学に関する学科等を修めて卒業した者、または化学に関する授業科目を15単位以上修得した者。
- 乙種危険物取扱者免状の交付を受けた後、危険物製造所等における危険物取扱いの実務経験が2年以上の者。
- 次の4種類以上の乙種危険物取扱者免状の交付を受けている者。
- 第1類または第6類
- 第2類または第4類
- 第3類
- 第5類
- 修士、博士の学位を持つ者で、化学を専攻した者。
乙種と丙種の受験資格
制限は無い。誰でも受験できる。
受験の申し込みと試験日、受験料
試験日程、都道府県ごとに日程を要確認
一般財団法人 消防試験研修センター
本部 〒100-0013
東京都千代田区霞が関1-4-2
大同生命霞が関ビル19階
電話 03-3597-0220
消防試験研究センター
受験料
甲種 | 6,600円 |
---|---|
乙種 | 4,600円 |
丙種 | 3,700円 |
試験概要と合格基準、試験対策
甲種 五肢択一の45問/2時間30分
- 危険物に関する法令、15問
- 物理学及び化学、10問
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法、20問
乙種 五肢択一の35問/2時間
- 危険物に関する法令、15問
- 基礎的な物理学及び基礎的な化学、10問
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法、10問
丙種 四肢択一の25問/1時間15分
- 危険物に関する法令、10問
- 燃焼及び消火に関する基礎知識、5問
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法、10問
合格基準と合格率
全種の危険物取扱者に共通し試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上が合格になる。
2015年から2019年のおおよその平均値として年間受験数24万人、合格者数8万4千人、合格率35%前後でした。
しかし、そもそも危険物取扱者の試験は獲得点数による絶対評価のため、もし受験者全員が上記の基準点をクリアすれば全員合格できるシステムです。
受験数の大小は合否判定に関係なく、その回の設問難易度の高低が合格率に大きく影響する。その試験難易度の差は合格率に換算すれば近年10%程度の差が出ます。
問題が易しい時、難しい時、自分の受験の時がどのような難易度なのかは運なのだが、過去問とレベルの高いテキストと問題集で常に7割近い正答率を各科目で出すことが、合格への鍵になります。
試験対策:参考書、問題集など
〔PR〕参考書と問題集
〔PR〕危険物取扱者講座
まずは危険物取扱者乙種第4類(乙4)から。
なぜ乙4種なんですか?
求人も受験数も一番多いの。
試験は難しいかな?
一か月の勉強!
これが有れば失業とは無縁よ!
乙種4類の資格があれば他の乙種試験の「法令」、「基礎的な物理化学」が免除になる。
乙4の合格率なぜ38%なのか
乙種第4類は38%程度の合格率なのに、なぜ乙種ほかの類は60%以上の合格率なのか?と疑問に思う人がいるのですか、これは簡単な理由です。
最初は皆、乙4から受験する。
乙4の取扱品目に絶対的需要が高いからです。
乙4に合格して、その後に他の類を受験するときは乙4を持っているので、その科目免除を利用選択するからであり、その分の難易度が下がるからです。
乙4に合格後は「危険物の性質並びに火災予防及び消火の方法。35分、10問」だけで受験できます。
乙4に小学生が合格のニュース。
2020年の最年少合格は小学1年生。
どうやって合格したのかな?
その小学生はコミックよ。
乙種第4類の転職、就職
ガソリンスタンド
乙4種で取り扱える危険物は、ガソリン・灯油・軽油・重油などの引火性液体なのでイメージに直結する仕事です。
ガソリンスタンドの仕事は見ての通りやることは多いので、乙4の免状を持っていない若い子たちも結構働いているのですが、ライバルが多いガソリンスタンド会社の経営側から見れば、この国家資格の中の必置資格(設置義務資格)であるこの乙4種の保持者は無くてはならない存在です。
仕事仲間の信頼を得る、昇給昇進、転職にも有利な資格です。
石油精製と関連会社
引火性液体の管理作業に乙4の必要性は言うまでもありません。石油関係の会社は子会社も多く、その採用基準として危険物取扱者乙4種の保持を基準にしている会社も多くあります。
化学工業のメーカー
それなりの量の引火性液体、その他を保持しています。
乙4種はその基準になるだけでなく、この場合は上級の危険物取扱者資格を目指しましょう。
乙4があれば免除科目がありますので普通に学習を重ねれば合格できる難易度です。現場だけでなく管理職になっても周りの人は専門家多いので、地道なステップアップをお勧めします。
タンクローリードライバー
「大型自動車免許」「けん引免許」「危険物取扱者乙4種」道路運転手業界のラスボス。
運転手仲間と話も弾み一目置かれる存在です。
そして転職も容易で失業とは無縁です。ところがこの三つの資格は経験がある普通自動車を運転してる人が、努力すれば合格できる資格ばかりです。目指す価値がある資格です。
テキスト、過去問、通信講座
この段落内はプロモーション(PR)です。
・隙間時間に勉強
・上の0円表示はAmazonが提供するKindle Unlimited 全てのジャンル200万冊以上が読み放題初めての利用は30日間の無料体験
その後の会員登録の取り消し方法
・いろいろなスマホとPCに対応のKindle無料読書アプリ
関連資格
危険物取扱者の一覧(甲種、乙種、丙種)
–