ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士) とはファイナンシャルプランナーとしての技能検定制度に合格者し、国家資格を取得した人を指します。
検定試験の合格率は、近年FP3級が70%程度、FP2級が25~30%程度、FP1級が70~90%程度ですが、詳細は下表になりますので、ご参照ください。
資格取得を目指す皆さんが、FPはどうか?と考え、実行に移す方が多いことは受験者数の多さが証明しています。
そしてそれは近年メディアを取り上げられることも多く、その影響もあるはずです。
日本の国家資格においてのファイナンシャルプランナーは、ファイナンシャルプランニング技能士(以下FP技能士)と称します。
FP技能士は職業能力開発促進法第47条第1項により、厚生労働省から指定試験機関と指定された2団体、「日本FP協会」と「金融財政事情研究会(きんざい)(金財)」が実施する技能検定制度のひとつです。
必要な技能に関する学科および実技試験に合格した者をファイナンシャル・プランニング技能士と呼称し、この資格は日本の国家資格の中でのカテゴリで、名称独占資格になります。
そしてFP技能士は、同等または上位にあたる国際コンサルティング資格、AFPとCFPにも繋がります。
・FP技能士試験の詳細と合格率、難易度
・FP技能士は日本社会でどのような位置づけか
・日本で取得したCFPはアメリカなど世界で通用するのか
このような疑問にお応えします。
FP技能士を含む技能検定の実施状況
難易度
FP技能士検定試験とファイナンシャルプランナー全体の難易度としては、FP3級試験の難易度が偏差値表示で37、 FP2級試験およびAFPの難易度が偏差値表示で48、FP1級試験およびCFPの難易度が偏差値表示で58です。
金財(きんざい)とFP協会の違い。どっちが良い。
ファイナンシャル・プランニング技能士は一般社団法人金融財政事情研究会(以下きんざい)と、特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(以下FP協会)の2つの団体によって試験が実施されています。
ファイナンシャルプランナーとして学ぶ、または仕事を始めるので「FP技能士3級」の検定試験を申し込もうとしたときに「きんざい」と「FP協会」のどっちが良いのだろう?という疑問があるはずです。
この事に関し以下の詳細がありますので、ご参照ください。
私的な結論を先にお知らせすれば、「もし迷ったらFP協会」です。
その理由としてFP協会は
・実技試験の難易度が若干易しい
・実技の全6分野を浅く広く学べる
・通信講座が充実
このような個人的意見です。
FP技能士の資格種類
資格種類:国家資格
属性:名称独占資格
FP1級とCFP:やや難しい
FP2級とAFP:普通
FP3級:簡単
受験資格
FP3級 :制限無し
FP2級 :2級の受験資格は3種類あり、下記のいずれか一つ以上に該当していること。
1.AFP認定研修を修了している
2.FP3級に合格している
3.2年以上のFP業務の実務経験がある。
FP1級 :1級の受験資格は2種類あり、下記のいずれか一つ以上に該当していること。
1.FP2級を取得していてかつ1年以上のFP業務の実務経験がある
2.FP業務で5年以上の実務経験がある」
合格基準点
全級、学科と実技の全て6割以上の正答率
難易度/偏差値
ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士) 試験の合格率は、FP3級が70%程度、FP2級が25~30%程度、FP1級が70~90%程度です。
試験の難易度としては、FP3級試験の難易度が偏差値表示で37、 FP2級試験の難易度が偏差値表示で53、FP1級試験の難易度が偏差値表示で58です。
FP1級とCFPの難易度:やや難しい
FP2級難易度とAFPの難易度:普通
FP3級難易度:簡単
日本FP協会での受験者数と合格率
学科試験FP1級の合格率
FP1級試験の実施は2級、3級と同じく、「FP協会」と「きんざい」の2団体です。
しかしFP1級の学科試験の実施は、金財(きんざい)で行う事が取り決めされていますので下表はその年間合計の数字です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | 5,226 | 456 | 8.72% |
2023年 | 16,000 | 1,461 | 9.1% |
2022年 | 19,497 | 1,770 | 9.1% |
2021年 | 23,366 | 3,288 | 14.1% |
2020年 | 16,997 | 2,327 | 13.7% |
2019年 | 18,039 | 1,786 | 9.9% |
実技試験FP1級の合格率・日本FP協会
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 | 1,005 | 967 | 96.2% |
2022年 | 1,198 | 1,186 | 99.0% |
2021年 | 1,201 | 1,126 | 93.8% |
2020年 | 523 | 511 | 97.7% |
2019年 | 1,023 | 952 | 93.1% |
学科試験FP2級の合格率・日本FP協会
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | 26,563 | 10,360 | 39.00% |
2023年9月 | 23,917 | 12,804 | 53.54% |
2023年5月 | 24,727 | 12,072 | 48.82% |
2023年1月 | 29,466 | 16,537 | 56.12% |
2022年 | 81,832 | 36,267 | 44.3% |
2021年 | 79,588 | 39,864 | 50.1% |
2020年 | 49,085 | 22,387 | 45.6% |
2019年 | 61,108 | 27,013 | 44.2% |
実技試験FP2級の合格率・日本FP協会
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | 26,563 | 15,055 | 61.12% |
2023年9月 | 20,892 | 10,867 | 52.02% |
2023年5月 | 22,167 | 12,991 | 58.61% |
2023年1月 | 23,994 | 14,283 | 59.53% |
2022年 | 67,939 | 39,660 | 58.4% |
2021年 | 64,376 | 42,529 | 66.1% |
2020年 | 39,143 | 23,451 | 59.9% |
2019年 | 52,227 | 30,434 | 58.3% |
学科試験FP3級の合格率・日本FP協会
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | 39,370 | 32,732 | 83.14% |
2023年9月 | 31,431 | 23,505 | 74.78% |
2023年5月 | 35,568 | 31,388 | 88.25% |
2023年1月 | 39,839 | 33,961 | 85.25% |
2022年 | 113,342 | 95,034 | 83.8% |
2021年 | 104,018 | 88,579 | 85.2% |
2020年 | 56,417 | 49,490 | 87.7% |
2019年 | 63,401 | 46,968 | 74.1% |
実技試験FP3級の合格率・日本FP協会
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | 38,531 | 33,351 | 86.56% |
2023年9月 | 31,130 | 24,180 | 77.67% |
2023年5月 | 34,759 | 30,182 | 86.83% |
2023年1月 | 38,633 | 34,127 | 88.34% |
2022年 | 112,380 | 99,725 | 88.7% |
2021年 | 105,712 | 85,589 | 81.0% |
2020年 | 55,556 | 46,831 | 84.3% |
2019年 | 59,053 | 48,955 | 82.9% |
金融財政事情研究会(きんざい)での受験者数と合格率
学科試験FP1級の合格率
FP1級の学科試験の実施は、金財(きんざい)一か所で行う事が取り決めされています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | 5,226 | 456 | 8.72% |
2023年9月 | 5,023 | 653 | 13.00% |
2023年5月 | 4,831 | 170 | 3.52% |
2023年1月 | 6,146 | 638 | 10.38% |
2022年 | 19,497 | 1,770 | 9.1% |
2021年 | 23,366 | 3,288 | 14.1% |
2020年 | 16,997 | 2,327 | 13.7% |
2019年 | 18,039 | 1,786 | 9.9% |
実技試験FP1級の合格率・きんざい
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年9月 資産相談業務 | 196 | 157 | 80.10% |
2023年6月 資産相談業務 | 737 | 625 | 84.80% |
2023年2月 資産相談業務 | 754 | 649 | 86.07% |
2022年 | 2,335 | 2,000 | 85.7% |
2021年 | 3,928 | 3,397 | 86.5% |
2020年 | 1,508 | 1,292 | 85.7% |
2019年 | 2,003 | 1,709 | 85.3% |
学科試験FP2級の合格率・きんざい
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | 29,226 | 3,881 | 13.27% |
2023年9月 | 28,094 | 6,393 | 22.75% |
2023年5月 | 27,239 | 4,772 | 17.51% |
2023年1月 | 36,713 | 10,676 | 29.07% |
2022年 | 113,538 | 21,801 | 19.2% |
2021年 | 139,100 | 38,125 | 27.4% |
2020年 | 103,851 | 32,659 | 31.4% |
2019年 | 95,786 | 23,732 | 24.8% |
実技試験FP2級の合格率・きんざい
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | ・個人資産 10,036 ・中小事業主 1,116 ・生保顧客 8,225 ・損保顧客 | 3,725 598 3,724 | 37.11% 53.58% 45.27% |
2023年9月 | ・個人資産 9,065 ・中小事業主 1,005 ・生保顧客 8,352 ・損保顧客 268 | – 3,750 361 3,355 161 | 41.36% 35.92% 40.17% 60.07% |
2023年5月 | ・個人資産 9,827 ・生保顧客 9,112 | 3,908 3,572 | 39.76% 39.20% |
2023年1月 | ・個人資産 12,487 ・中小事業主 1,613 ・生保顧客 9,813 | 4,257 1,016 3,131 | 34.09% 62.98% 31.90% |
2022年 | 77,770 | 30,640 | 39.4% |
2021年 | 103,466 | 45,133 | 43.6% |
2020年 | 89,233 | 39,746 | 44.5% |
2019年 | 80,200 | 29,784 | 37.1% |
学科試験FP3級の合格率・きんざい
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | 17,185 | 7,974 | 46.40% |
2023年9月 | 18,314 | 6,812 | 37.19% |
2023年5月 | 17,297 | 9,364 | 54.13% |
2023年1月 | 21,923 | 12,278 | 56.00% |
2022年 | 63,600 | 33,132 | 52.1% |
2021年 | 76,995 | 42,501 | 55.2% |
2020年 | 63,403 | 42,860 | 67.6% |
2019年 | 76,191 | 40,523 | 53.2% |
実技試験FP3級の合格率・きんざい
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年1月 | ・個人資産 5,082 ・保険顧客 9,384 | – 2,828 4,204 | – 55.64% 44.79% |
2023年9月 | ・個人資産 6,562 ・保険顧客 11,249 | – 4,088 6,221 | 62.29% 55.30% |
2023年5月 | ・個人資産 5,984 ・保険顧客 11,962 | – 3,685 7,048 | 61.58% 58.91% |
2023年1月 | ・個人資産 8,479 ・保険顧客 12,927 | – 5,729 5,178 | 67.56% 40.05% |
2022年 | 69,235 | 33,993 | 49.1% |
2021年 | 88,864 | 46,681 | 52.5% |
2020年 | 70,627 | 33,907 | 48.0% |
2019年 | 81,514 | 38,370 | 47.1% |
AFPの合格率と難易度
AFP (Affiliated Financial Planner)とは、ファイナンシャル・プランナー資格レベルの一つの段階であって、CFP (Certified Financial Planner)の前段階になります。
そしてAFP取得に向けての手順は、2級以上のFP技能検定試験の合格と、AFP認定研修の修了の両方が必要とされます。
つまりAFPはAFP独自の検定試験が有るわけではなく、「2級以上のFP技能士」「AFP認定研修の修了」が条件ですので、その合格率及び難易度はFP2級技能士と同程度です。
CFPの合格率と難易度
CFP(Certified Financial Planner)とは、国際CFP組織FPSBとのライセンス契約の下に、日本では日本FP協会が試験の主催と資格の認定をしているファイナンシャルプランナーの資格です。
CFPはAFPの上位資格であり、CFP試験の難易度はファイナンシャル・プランニング技能士1級と同程度です。
なお、合格率等の詳細はリンク先に表示しています。
FP技能士の試験日、申し込み、合格発表、問い合わせ
FP協会の試験日、申し込み期間、合格発表
1級の試験日は例年9月の1回。
2級と3級の試験日は例年1,5,9月の3回。
この試験日を含め申し込み期間と合格発表は
日本FP協会リンク先
を参照してください。
きんざいの試験日、申し込み期間、合格発表
各級の試験日、申し込み期間、
合格発表は
きんざい試験日程リンク先
を参照してください
FP試験の質問や問い合わせ
〒105-0001
東京都港区虎ノ門4-1-28
虎ノ門タワーズオフィス5F
TEL 03-5403-9776
TEL 03-5403-9778
きんざい
ファイナンシャル・プランニング技能検定に関する問合せ先
〒160-8529
東京都新宿区荒木町2-3
一般社団法人
金融財政事情研究会 検定センター
TEL 03-3358-0771
応対品質向上のため、録音あり。
過去問・テキスト・通信講座
この段落内はプロモーション(PR)です。
合格率は全国平均の1.67倍(2023年1月2級試験実績)!日本FP協会認定校の通信講座とは?
日本FP協会ときんざい
FP協会か金財かの選択
初めてFPを受験される方はFP3級試験を、きんざいと日本FP協会のどちらかを選択することになりますが、この選択基準は両者の実技試験の内容を見て、自分に合う方を選んでください。
両者の特徴は、きんざいの実技試験難易度が少し高く、FP協会は出題範囲が広い傾向にあります。
下に記載する公式サイトなどから、過去問を見て解いて研究してください。
もちろんどちらも合格後に得るFP技能士としての資格は同じですから問題ありません。
でも合格率が違います。
それに関連して実技試験の選択なのですが、もし下のどちらかを実技として選ぶのであれば
個人資産相談業務を選択の場合は、きんざい
資産設計提案業務を選択の場合は、FP協会
この方が都合が良いという多くの意見です。
FP技能士とAFP、CFP
歴史的にですがファイナンシャルプランナーという職業は欧米から来ました。
日本での歴史は浅い方で、FP技能士、国家資格の創設は2002年です。
日本においての歴史が浅いのですが、当時24か国加盟のCFPに関連して民間が先行。それに反応した厚生労働省がおくれて国家資格を創設です。
・3級FP技能士
・2級FP技能士
・1級FP技能士
・AFP
・CFP
AFPの説明はさておき、国家資格の1級FP技能士か、国際資格のCFPを目指すかなのですが
1.まず環境として、例えばアメリカ人はコンサルトに対して金を払う。
→でも日本人はその概念が薄い。
2.日本人が金を払う時は、コンサルト & (保険や金融商品など)契約の締結。
3.日本で国際資格CFPを取得して、アメリカで就職できるか?
→無理です。少なくともCFP要素は無い。
→習得した関連法律が違う、
→ネイティブ英語じゃない日本人を雇う意味が無いという意見もあるが、しかし日系顧客層を持っているなどの、会社に対して営業プラス要素があれば国籍は関係ない。
日本の広告では、
『CFPを取得して世界に!』
そういう雰囲気の演出もあるのですが、
これは営業です。
世界の現実は現地の関連法律の勉強、営業レベルの語学、就職実績です。
FP技能士から日本でCFPを取得、その先のチャンスは
CFP.(Certified Financial Planner)は
FPSB.(Financial Planning Standards Board Ltd.)
国際CFP組織で、日本FP協会が業務提携
CFP取ったけどアメリカ就職できない。
まぁ、当然ね。
日本の外資系に面接したら?
えっ。。。
東京に沢山あるわ。
外資系の金融と保険
そうか、同僚は外人だけど
ここは日本の法律で、
僕はネイティブCFP
金髪の嫁はあきらめて、
私にして。
うっ。
おっ。。お願いします!
eラーニング
おすすめのeラーニング
〔PR〕資格対策ドットコムは。
以下に記載の実績と良心的な価格設定です。
金融機関
508団体(銀行115、証券会社99、信用金庫·労働金庫·信用組合235、他59)
うち77団体(銀行48、証券会社4、信用金庫·労働金庫等25)が専用サーバでの受講管理システムを採用
うち51団体(銀行39、信用金庫·労働金庫等12)がコンテンツ保護(印刷・保存・画面キャプチャの禁止)機能を利用し、自宅等において社内文書を閲覧できる環境を構築
関連資格
CFP(Certified Financial Planner)の合格率と難易度。
–
参考書など
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その後の会員登録の取り消し方法
・効率が良い勉強方法なのでおすすめ