金融窓口サービス技能検定は金融業に就職希望の学生方々、すでに金融業で働いている方々にとっては国家資格の難易度として、とても簡単なレベルです。
特に「テラー業務」「金融商品コンサルティング業務」に関連する可能性がある人には取得の難易度の割には価値ある国家資格です。
できれば学生時代、または入社歴が浅い段階で1級の合格を実現してください。
尚、金融窓口サービス技能検定2級について2025年4月1日(火)より、1級について2025年9月1日(月)よりCBT方式で実施します。
詳細は2025年4月以降の技能検定の実施についてをご覧ください。
技能検定の実施状況
難易度/偏差値
金融窓口サービス技能士となる、金融窓口サービス技能検定の難易度は偏差値表示で1級が55、2級が53、3級が43です。
偏差値表示ですが、金融窓口サービス技能士(検定)の難易度は、国家資格の中ではかなり取得が容易なレベルです。
多い意見としては
・受験者集団のレベルがそれなりに高い
・試験の合否は、問題難易度が高くはない70点合格の絶対値評価を採用しており、合格させることを前提としているように思える。
・過去問を中心に勉強すれば合格できる
・実技試験を重要視する事
合格率
金融窓口サービス技能士試験の合格率は1級学科が9.5%から27.2%、1級実技が18.7%から42.9%、2級学科が22.4%から62.1%、2級実技が20.8%から42.4%、3級学科が32.1%から65.7%、3級実技が50.0%から83.2%です。
1級学科の合格率
1級学科 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024年 | 136 | 18 | 13.2% |
2023年 | 194 | 42 | 21.6% |
2022年 | 207 | 23 | 11.1% |
2021年 | 283 | 77 | 27.2% |
2020年 | 292 | 71 | 24.3% |
2019年 | 349 | 33 | 9.5% |
1級実技の合格率
1級実技 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024年 | 114 | 39 | 34.2% |
2023年 | 172 | 48 | 27.9% |
2022年 | 182 | 34 | 18.7% |
2021年 | 203 | 52 | 25.6% |
2020年 | 157 | 58 | 37.0% |
2019年 | 254 | 109 | 42.9% |
2級学科の合格率
2級学科 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024年 | 469 | 121 | 25.8% |
2023年 | 723 | 449 | 62.1% |
2022年 | 1,992 | 729 | 36.6% |
2021年 | 2,292 | 884 | 38.6% |
2020年 | 1,607 | 384 | 23.9% |
2019年 | 3,369 | 755 | 22.4% |
2級実技の合格率
2級実技 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024年 | 581 | 133 | 22.9% |
2023年 | 728 | 309 | 42.4% |
2022年 | 1,858 | 678 | 36.5% |
2021年 | 2,163 | 728 | 33.7% |
2020年 | 1,111 | 231 | 20.8% |
2019年 | 2,289 | 702 | 30.7% |
3級学科の合格率
3級学科 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024年 | 1,538 | 863 | 56.1% |
2023年 | 1,358 | 726 | 53.5% |
2022年 | 1,433 | 552 | 38.5% |
2021年 | 3,424 | 2,249 | 65.7% |
2020年 | 2,190 | 703 | 32.1% |
2019年 | 4,430 | 1,961 | 44.3% |
3級実技の合格率
3級実技 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024年 | 2023年 | 961 | 75.1% |
2023年 | 1,071 | 758 | 70.8% |
2022年 | 1,418 | 1,180 | 83.2% |
2021年 | 3,038 | 1,975 | 65.0% |
2020年 | 1,644 | 822 | 50.0% |
2019年 | 3,602 | 2,629 | 73.0% |
受験資格
受験資格は学科試験・実技試験とも共通で、複数表記はいずれか1つに該当すれば受験資格あり。
等級 | 受検資格 |
---|---|
1級 | 4年以上の実務経験を有する者(注1) 2級技能検定の合格者(注2) 厚生労働省認定テラー技能審査2級合格者 |
2級 | 2年以上の実務経験を有する者(注1) 3級技能検定の合格者(注2) 厚生労働省認定テラー技能審査3級合格者 |
3級 | 金融機関関連業務に従事している者 または従事しようとする者 |
(注1)実務経験は自己申告制。
実務経験年数は、受検申請受付最終日現在。
申告内容不正にによる取り消しあり。
(注2)「技能検定の合格者」とは選択科目一つの合格で良い
例として、3級テラー業務または3級金融商品コンサルティング業務の合格者は、どちらも2級学科試験または2級実技試験を受検できる。
試験概要と公式サイト
金融窓口サービス技能士の試験概要
資格種別 | 国家資格・名称独占資格 |
級 | ・テラー業務 1級、2級、3級、 ・金融商品コンサルティング業務 1級、2級、3級 |
試験日程 | 1月中旬、5月中旬、9月中旬 |
試験 | 筆記試験、実技試験 |
合格基準 | 100点満点で70点以上 |
免除 | 参照リンク |
受験地 | 全国にあり、公式サイト参照 または インターネット受検申請受付あり そのシステムは公式サイト参照 |
受験料 | 1級:学科8,900円 実技17,000円 2級:学科8,600円 実技9,000円 3級:学科5,000円 実技5,500円 |
3級学科試験
マークシート方式による筆記試験
語群選択式(三肢)20問、三答択一式20問、計40問
A分野:顧客対応・コンプライアンス等
I. CSと顧客対応
II. 取引推進・クロスセル
III. 事務取扱上の注意点
IV. コンプライアンス
V. 苦情対応・処理等
VI. 顧客対応・コンプライアンス等の最新動向
B分野:関連法令・規制
I. 金融商品勧誘・販売等の基本
II. 各種法令と規制
III. セーフティネット
IV. 関連法令・規制の最新動向
C分野:金融経済知識・投資理論
I. マーケット環境の理解
II. 資産運用と投資理論
III. 金融商品に係るリスク
IV. 金融経済知識・投資理論の最新動向
D分野:金融商品知識
I. 預金関係商品
II. 証券関係商品
III. 保険関係商品
IV. その他の金融商品
V. 各種ローン
VI. 金融商品知識の最新動向
E分野:相談業務等に係る知識
I. 相続・贈与
II. 年金・社会保障
III. 税金
IV. 相談業務等に係る知識の最新動向
3級実技試験
マークシートによる筆記試験
事例問題5題程度。1題につき、小問は4問程度
- 顧客対応
- 基本的な顧客対応ができること
- 窓口等における顧客からの依頼や基本的な質問等に対応できること
- 窓口等における顧客からの苦情申出に係る初期対応ができること
- 事務手続・実務知識
- 事務手続の案内、説明、処理等ができること
- 金融経済・マーケットの基本を理解できていること
- 相続・贈与、年金・税金等に関する基礎知識があること
- コンプライアンス
- 各種法令等が定めるルール・規制等を理解し、コンプライアンスを遵守した手続・事務対応ができること
- 商品知識
- 金融商品・関連商品、投資理論に関する正確な知識を持ち、顧客に対して説明ができること
- 情報収集、提案・セールス
- 業務遂行・取引推進等のために必要な情報を収集できること
- 取得した情報を渉外・融資担当者等につなぐこと(トスアップ)を意識した対応ができること
- 商品の提案・セールスができること
2級学科試験
マークシート方式による筆記試験
語群選択式(四肢)20問、三答択一式20問、計40問
A分野:顧客対応・コンプライアンス等
I. CSと顧客対応
II. 取引推進・クロスセル
III. 事務取扱上の注意点
IV. コンプライアンス
V. 苦情対応・処理等
VI. 顧客対応・コンプライアンス等の最新動向
B分野:関連法令・規制
I. 金融商品勧誘・販売等の基本
II. 各種法令と規制
III. セーフティネット
IV. 関連法令・規制の最新動向
C分野:金融経済知識・投資理論
I. マーケット環境の理解
II. 資産運用と投資理論
III. 金融商品に係るリスク
IV. 金融経済知識・投資理論の最新動向
D分野:金融商品知識
I. 預金関係商品
II. 証券関係商品
III. 保険関係商品
IV. その他の金融商品
V. 各種ローン
VI. 金融商品知識の最新動向
E分野:相談業務等に係る知識
I. 相続・贈与
II. 年金・社会保障
III. 税金
IV. 相談業務等に係る知識の最新動向
2級実技試験
マークシート方式による筆記試験
事例問題5題程度、1題につき、小問は5問程度
- 顧客対応・情報収集
- 顧客から信頼される対応、CSに留意した対応ができること
- 顧客とのコミュニケーションを通じて、顕在的・潜在的ニーズの把握、情報収集ができること
- 顧客からの依頼に応じた手続の案内・説明ができること
- 取得した情報を専門担当者や関連部署等につなぐこと(トスアップ)を意識した対応ができること
- 商品知識・説明技能
- 金融商品・関連商品、投資理論に関する正確な知識を持ち、顧客に対して的確な商品説明ができること
- コンプライアンス
- 各種法令等が定めるルール・規制等を十分に理解し、コンプライアンスを遵守した手続・事務対応ができること
- 各種法令等における顧客保護の制度・枠組みについて理解し、説明義務等を履行した勧誘・販売ができること
- 相談業務・提案技能
- 相談業務に必要な実務知識を持ち、顧客に対して正確な説明ができること
- マーケット環境を理解したうえで、顧客に対して金融商品の勧誘・販売ができること
- 収集した情報等をもとに、顧客の属性とニーズを踏まえた商品の選定・組合せを行い、適合性の原則や各種規制・ルールで定められたコンプライアンスを遵守し顧客保護を意識した勧誘・販売ができること
- 顧客フォロー
- 契約申込み・契約締結後等に顧客が必要とする情報提供を行うための知識を有し、適切なアフターフォローができること
- 顧客からの苦情防止に努めていること
1級学科試験
マークシート方式による筆記試験
語群選択式(四肢)25問、四答択一式25問、計50問
A分野:顧客対応・コンプライアンス等
I. CSと顧客対応
II. 取引推進・クロスセル
III. コンプライアンス
IV. 苦情対応・処理等
V. 顧客対応・コンプライアンス等の最新動向
B分野:関連法令・規制
I. 金融商品勧誘・販売等の基本
II. 各種法令と規制
III. セーフティネット
IV. 関連法令・規制の最新動向
C分野:金融経済知識・投資理論
I. マーケット環境の理解
II. 資産運用と投資理論
III. 金融商品に係るリスク
IV. 金融経済知識・投資理論の最新動向
D分野:金融商品知識
I. 預金関係商品
II. 証券関係商品
III. 保険関係商品
IV. その他の金融商品
V. 各種ローン
VI. 金融商品知識の最新動向
E分野:相談業務等に係る知識
I. 相続・贈与
II. 年金・社会保障
III. 税金
IV. 相談業務等に係る知識の最新動向
1級実技試験
記述式による筆記試験
事例問題4題程度。1題につき、小問は3~4問程度
- 顧客対応・情報収集
- 顧客から信頼される対応、CSに留意した対応ができること
- 顧客とのコミュニケーションを通じて、顕在的・潜在的ニーズの把握、情報収集ができること
- 取得した情報を、専門担当者や関連部署と連携し、今後の取引拡大につなげていく対応ができること
- 商品知識・説明技能
- 金融商品・関連商品、投資理論に関する正確かつ詳細な知識を持ち、顧客に対して的確な商品説明ができること
- コンプライアンス
- 各種法令等が定めるルール・規制等を十分に理解し、コンプライアンスを遵守した手続・事務対応ができること
- 各種法令等における顧客保護の制度・枠組みについて十分に理解し、説明義務等を履行した勧誘・販売ができること
- 相談業務・提案技能
- 相談業務に必要十分な実務知識を持ち、顧客に対して的確な説明ができること
- マーケット環境を理解したうえで、顧客に対して金融商品の勧誘・販売ができること
- 収集した情報等をもとに、顧客の属性とニーズを踏まえた商品の選定・組合せを行い、適合性の原則等を遵守し、顧客保護・顧客利益を意識した勧誘・販売ができること
- 顧客フォロー
- 契約申込み・契約締結後等に顧客が必要とする情報提供を行うための知識を有し、適切なアフターフォローができること
- 顧客からの苦情防止に努めていること。苦情を受けた場合、その原因を把握し適切に対処できるとともに、事後の勧誘・販売等のあり方を改善等できること
公式サイト
金融窓口サービス技能士になる検定は、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関である、一般社団法人金融財政事情研究会が学科及び実技試験を実施しています。
問合せ先
〒160-8529
東京都新宿区荒木町2-3
一般社団法人
金融財政事情研究会 検定センター
電話 03-3358-0771(録音あり)
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