給水装置工事主任技術者試験は、水道法に基づき厚生労働大臣が実施する国家試験で、その中の必置資格及び業務独占資格です。
給水装置工事主任技術者の仕事は、給水装置工事に関する技術上の管理、給水装置工事に従事する者の技術上の指導監督、給水装置工事に係る給水装置の構造及び材質が水道法第16条の規定に基づく政令で定める基準適合している事の確認、その他厚生労働省令で定める職務(水道法第25条の4の3項)、そして水道事業者との給水装置工事に関する連絡調整を担うこともあります。
指定給水装置工事事業者制度と給水装置工事主任技術者
以下の法律により給水装置工事主任技術者が定義されています。
水道法第16条の2
指定給水装置工事事業者制度は、給水装置工事により設置された給水装置が、構造材質基準に適合することを確保するため、水道事業者が、その給水区域において給水装置工事を適正に施行することができると認められる者の指定をすることのできる制度である
水道法第25条の5第1項
指定給水装置工事事業者が行う、給水装置工事の技術水準を確保するため、工事施行の核となる給水装置工事主任技術者について、国家試験により全国一律の資格を付与している
水道法第25条の3第1項
水道事業者による指定給水装置工事事業者の指定の基準は、水道法で全国一律に定めている
試験の合格率と難易度/偏差値
給水装置工事主任技術者、近年試験の合格率は、31.0%から45.8%で試験の難易度は偏差値表示で56です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和5年度 2023年 | 12,616 | 4,351 | 34.5% |
令和4年度 | 12,058 | 3,742 | 31.0% |
令和3年度 | 11,829 | 4,209 | 35.6% |
令和2年度 | 11,238 | 4,889 | 43.5% |
令和1年度 | 13,001 | 5,960 | 45.8% |
平成30年度 | 13,434 | 5,066 | 37.7% |
平成29年度 | 14,650 | 6,406 | 43.7% |
試験の概要
試験地 | 試験地区として 北海道、東北、関東、中部、 関西、中国四国、九州、沖縄 の8地区に分かれている |
受験資格 | 給水装置工事に関して 3年以上の実務の経験を有する者。 その詳細として 平成9年6月30日 厚生労働省生活衛生局 水道環境部水道整備課長 通知より抜粋 (実務の経験) 法第 25 条の 6 第 2 項でいう 「給水装置工事に関する実務の経験」とは、 給水装置工事に関する技術上の すべての職務経験をいう 。 技術上の職務経験とは、 給水装置の工事計画の立案、 給水装置工事の現場に おける監督に従事した経験、 その他給水装置工事の施工を 計画、調整、指揮監督又は管理した経験 及び給水管の配管、給水用具の設置等の 給水装置工事の施行の技術的な実務に 携わった経験をいい、 これらの技術を習得するためにした 見習い中の技術的な経験も まれる 。 なお、工事現場への物品の搬送等の単なる 雑務及び給与計算等の単なる庶務的な 仕事に関する経験は、同条でいう 実務の経験には含まれないことに 留意されたい。 |
試験内容 | 全60問:午前①から⑥/50分、 午後⑦と⑧/60分 ① 公衆衛生概論 水道水の汚染による 公衆衛生問題に関する知識 水道の基本的な事柄に関する知識 ② 水道行政 水道行政に関する知識 給水装置工事に必要な法令及び 供給規程に関する知識 ③ 給水装置の概要 給水管及び給水用具並びに 給水装置の工事方法に関する知識 ④ 給水装置の構造及び性能 給水管及び給水用具が具備すべき 性能基準に関する知識 給水装置工事が適正に施行された 給水装置であるか否かの判断基準 (システム基準)に関する知識 ⑤ 給水装置工事法 給水装置工事の適正な施行が可能な知識 ⑥ 給水装置施工管理法 給水装置工事の工程管理、 品質管理及び安全管理に関する知識 ⑦ 給水装置計画論 給水装置の計画策定に必要な知識及び技術 ⑧ 給水装置工事事務論 ・工事従事者を指導、監督するために必 要な知識を有していること。 ・ 建設業法及び労働安全衛生法等に関す る知識を有していること。(※) ※令和4年度より建設業法及び 労働安全衛生法等に関する知識については ⑥給水装置施工管理法」から ⑧給水装置工事事務論」に移りました。 |
合格基準 | 一部免除者においては次の(1)及び(3) 非免除者(全科目受験者)においては 次の(1)~(3)の全てを満たすこと。 (1)必須6科目 公衆衛生概論、水道行政、給水装置工事法、 給水装置の構造及び性能、給水装置計画論、 給水装置工事事務論の得点の合計が、 27点以上であること。 (2)全8科目の総得点が、40点以上。 (3)次の各科目の得点が、 それぞれ以下に示す点以上。 ・公衆衛生概論 1点 ・水道行政 2点 ・給水装置工事法 4点 ・給水装置の構造及び性能 4点 ・給水装置計画論 2点 ・給水装置工事事務論 2点 ・給水装置の概要 5点 ・給水装置施工管理法 2点 |
免除科目 | 管工事施工管理技士の1級又は 2級の技術検定合格者は、 上記試験科目のうち ⑦給水装置の概要及び ⑧給水装置施工管理法 の免除を受けることができる。 |
受験料 | 以下公式サイトを参照 |
申し込み | 5月下旬~7月上旬頃 |
試験日程 | 10月下旬頃 |
主催団体 | 公益財団法人 給水工事技術振興財団 〒163-0712 東京都新宿区西新宿2-7-1 小田急第一生命ビル12階 TEL: 03-6911-2711 |
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