歯科医師国家試験は事実上の相対評価、大学歯学部の再編はあるのか

国家資格

歯科医師国家試験の2001年第94回試験は、合格者数3,125名、合格率90.7%がほぼピークでした。

その後下降を続け20年後の2021年の第114回歯科医師国家試験は、

合格者数2,123名、合格率64.6%です。いわゆる2000名枠ですが

合格者を2000名程度に意図的におさえる状況が続いています。

歯科医師国家試験の概要

歯科医師国家試験1st

歯科医師国家試験の将来性、難易度、受験資格など

資格種類 :国家資格

属性   :業務独占資格 名称独占資格

将来性  :□□□□□□

難易度  :□□□□□

年収   :570万円前後
  
受験資格 :

① 学校教育法に基づく大学において、歯学の正規の課程を修めて卒業した者、および期日まで卒業見込みの者

② 歯科医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び口腔衛生に関する実地修練を経たもの、および期日まで実地修練を終える見込みの者を含む。

③ 外国の歯科医学校を卒業し、又は外国で歯科医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が①又は②に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したもの

他、厚生労働省公式サイト参照してください。

予備試験の試験科目(参考)

予備試験学説試験

・第1部試験 :解剖学(組織学を含む。)、生理学、生化学(免疫学を含む。)、薬理学、病理学、微生物学及び衛生学

・第2部試験 :口腔外科学、保存学、補綴学、矯正学及び小児歯科学

予備試験実地試験

口腔外科学、保存学、補綴学及び矯正学

予備試験の手続き連絡先

〒100-8916 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
厚生労働省医政局医事課試験免許室 Tel 03-5253-1111(代表)

歯科医師国家試験の合格率、参考偏差値、合格の基準

合格率  :近年は64%

参考偏差値:63

合格基準 :

例として

第 114 回歯科医師国家試験の合格基準の場合は


一般問題(必修問題を含む)を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、

① 領域A(総 論) 53点以上/100点
② 領域B(各論Ⅰ~Ⅱ) 107点以上/167点
③ 領域C(各論Ⅲ~Ⅴ) 129点以上/206点
④ 必 修 問 題 63点以上/ 78点

但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点について総点数の80%以上とする。

歯科医師国家試験の内容

臨床上必要な歯科医学及び口腔衛生に関して、歯科医師として具有すべき知識及び技能。

歯科医師国家試験の試験日と日程

試験日 :1月下旬位の2日間

試験地 :北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県

受験手数料:18,900円(収入印紙)

問い合わせ

歯科医師国家試験運営本部事務所
東京都墨田区江東橋2丁目2番3号
倉持ビルディング第2ビル6階
郵便番号 130-0022
電話番号 03(6659)9687

歯科医師国家試験の施行について
厚生労働省

歯科医師国家試験は事実上の相対評価、大学歯学部の再編はあるのか

歯科医師国家試験2nd

歯科医師国家試験は2001年第94回試験の合格者数3,125名、合格率90.7%がほぼピークでした。

東京歯科保険医協会が2010年に発表の「21世紀にふさわしい歯科改革提言」の中で「歯学部の統廃合をすすめ地域偏在をなくし、歯科医師の新規参入は1200名に削減すること」とされていました。

2010年の提言を受けて以降は合格者2000程度、合格率65%前後です。

2019年に「21世紀にふさわしい歯科改革提言」もう一度レポートされてますが

歯科医師国家試験2020年、2021年では、合格人数や合格率に大きな変化は無く、10年近くこの数字でほぼ定着しています。

他の医療関連の国家資格の合格率が80%~90%が多い中、歯科医師国家試験は現時点2000人の65%程度という事実上の相対評価になっているのです。

たとえ受験者全員が文句なしの合格点を取っても、僅差のところで分け目を付け、一定数のみを合格とし、他を不合格とするのが相対評価です。

「需給問題を前提にしての合格率は国家試験のあり方として、どうなのか?」このような意見、あるいはこれに近い意見は多く出ているのですが

このような状況下、厚生労働省は歯科医師国家試験に対し、今後の方向性など明確な発信をしておりません。

つまり結論は、まだ無いという事です。

これは歯科医師国家試験のレベル向上を狙い、もし抜本的な方向性を厚生労働省が示すとすれば、合格率に大きな差がある、各大学歯学部の再編そのものになり、大学側の大きな抵抗は目に見えているからです。

この問題は「安定的な合格率と資格試験のあるべき姿」を論じる人が多い中、それに反し「需給問題を前提に時間をかけて動いてる」と僕は思っています。

付け加えれば勝手な憶測ですが、2014年の第107回歯科医師国家試験より前に、協会と厚労省の話し合いがあって『合格者数は中間をとって当面は2000名程度にしましょう。』

このような可能性はどうでしょうか?

第107回以降の試験結果データが、それを物語っているように見えるのです。

多くの識者の意見が「資格試験のあるべき姿」というのはよく理解はできるのですが、でも「少なければ緩く、多過ぎればきつく、問題が出れば更にきつく」というのが、多くの国家資格試験の歴史です。

受験数合格数合格率
9019973,0832,71087.9%
9119983,0172,65588.0%
9219993,0562,55483.6%
9320003,0142,10269.7%
9420013,4463,12590.7%
9520022,9562,46283.3%
9620033,2082,93291.4%
9720042,9602,19774.2%
9820053,3432,49374.6%
9920063,3082,67380.8%
10020073,2002,37574.2%
10120083,2952,26968.9%
10220093,5312,38367.5%
10320103,4652,40869.5%
10420113,3782,40071.0%
10520123,3262,36471.1%
10620133,2212,36671.2%
10720143,2002,02563.3%
10820153,1382,00363.8%
10920163,1031,97363.6%
11020173,0491,98365.0%
11120183,1592,03964.5%
11220193,2322,05963.7%
11320203,2112,10765.6%
11420213,2842,12364.6%
歯科医師国家試験合格者推移
(wikipediaデータより)

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