歯科医師国家試験の合格率と以下を参照ください。
合格者を2000名程度に意図的におさえる、いわゆる2000名枠の状況が続いています。
歯科医師国家試験の合格率と難易度/偏差値
合格率
歯科医師国家試験の合格率は61.6%から66.1%。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和5年度 2024年 令和6年1月 実施 | 3,117 | 2,060 | 66.1% |
令和4年度 2023年 令和5年1月 実施 | 3,157 | 2,006 | 63.5% |
令和3年度 2022年 令和4年1月 実施 | 3,198 | 1,969 | 61.6% |
令和2年度 | 3,284 | 2,123 | 64.6% |
令和1年度 | 3,211 | 2,107 | 65.6% |
平成30年度 | 3,232 | 2,059 | 63.7% |
平成29年度 | 3,159 | 2,039 | 64.5% |
試験の難易度
歯科医師国家試験の難易度は偏差値表示で63です。
歯科医師国家試験の概要
資格種類 :国家資格
属性 :業務独占資格 名称独占資格
将来性 :□□□□□□
難易度 :□□□□□□
年収 :570万円前後
受験資格 :
① 学校教育法に基づく大学において、歯学の正規の課程を修めて卒業した者、および期日まで卒業見込みの者
② 歯科医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び口腔衛生に関する実地修練を経たもの、および期日まで実地修練を終える見込みの者を含む。
③ 外国の歯科医学校を卒業し、又は外国で歯科医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が①又は②に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したもの
他、厚生労働省公式サイト参照してください。
予備試験学説試験
・第1部試験 :解剖学(組織学を含む。)、生理学、生化学(免疫学を含む。)、薬理学、病理学、微生物学及び衛生学
・第2部試験 :口腔外科学、保存学、補綴学、矯正学及び小児歯科学
予備試験実地試験
口腔外科学、保存学、補綴学及び矯正学
予備試験の手続き連絡先
〒100-8916 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
厚生労働省医政局医事課試験免許室 Tel 03-5253-1111(代表)
合格率 :近年は64%
参考偏差値:63
合格基準 :
例として
一般問題(必修問題を含む)を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、
① 領域A(総 論) 53点以上/100点
② 領域B(各論Ⅰ~Ⅱ) 107点以上/167点
③ 領域C(各論Ⅲ~Ⅴ) 129点以上/206点
④ 必 修 問 題 63点以上/ 78点
但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点について総点数の80%以上とする。
試験日 :1月下旬位の2日間
試験地 :北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県
受験手数料:18,900円(収入印紙)
問い合わせ:
歯科医師国家試験運営本部事務所
東京都墨田区江東橋2丁目2番3号
倉持ビルディング第2ビル6階
郵便番号 130-0022
電話番号 03(6659)9687
歯科医師国家試験の施行について
厚生労働省
事実上の相対評価、大学歯学部の再編はあるのか
歯科医師国家試験は2001年第94回試験の合格者数3,125名、合格率90.7%がほぼピークでした。
東京歯科保険医協会が2010年に発表の「21世紀にふさわしい歯科改革提言」の中で「歯学部の統廃合をすすめ地域偏在をなくし、歯科医師の新規参入は1200名に削減すること」とされていました。
2010年の提言を受けて以降は合格者2000程度、合格率65%前後です。
2019年に「21世紀にふさわしい歯科改革提言」もう一度レポートされてますが
歯科医師国家試験2020年、2021年では、合格人数や合格率に大きな変化は無く、10年近くこの数字でほぼ定着しています。
他の医療関連の国家資格の合格率が80%~90%が多い中、歯科医師国家試験は現時点2000人の65%程度という事実上の相対評価になっているのです。
たとえ受験者全員が文句なしの合格点を取っても、僅差のところで分け目を付け、一定数のみを合格とし、他を不合格とするのが相対評価です。
「需給問題を前提にしての合格率は国家試験のあり方として、どうなのか?」このような意見、あるいはこれに近い意見は多く出ているのですが
このような状況下、厚生労働省は歯科医師国家試験に対し、今後の方向性など明確な発信をしておりません。
つまり結論は、まだ無いという事です。
これは歯科医師国家試験のレベル向上を狙い、もし抜本的な方向性を厚生労働省が示すとすれば、合格率に大きな差がある、各大学歯学部の再編そのものになり、大学側の大きな抵抗は目に見えているからです。
この問題は「安定的な合格率と資格試験のあるべき姿」を論じる人が多い中、それに反し「需給問題を前提に時間をかけて動いてる」と僕は思っています。
付け加えれば勝手な憶測ですが、2014年の第107回歯科医師国家試験より前に、協会と厚労省の話し合いがあって『合格者数は中間をとって当面は2000名程度にしましょう。』
このような可能性はどうでしょうか?
第107回以降の試験結果データが、それを物語っているように見えるのです。
多くの識者の意見が「資格試験のあるべき姿」というのはよく理解はできるのですが、でも「少なければ緩く、多過ぎればきつく、問題が出れば更にきつく」というのが、多くの国家資格試験の歴史です。
回 | 年 | 受験数 | 合格数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
90 | 1997 | 3,083 | 2,710 | 87.9% |
91 | 1998 | 3,017 | 2,655 | 88.0% |
92 | 1999 | 3,056 | 2,554 | 83.6% |
93 | 2000 | 3,014 | 2,102 | 69.7% |
94 | 2001 | 3,446 | 3,125 | 90.7% |
95 | 2002 | 2,956 | 2,462 | 83.3% |
96 | 2003 | 3,208 | 2,932 | 91.4% |
97 | 2004 | 2,960 | 2,197 | 74.2% |
98 | 2005 | 3,343 | 2,493 | 74.6% |
99 | 2006 | 3,308 | 2,673 | 80.8% |
100 | 2007 | 3,200 | 2,375 | 74.2% |
101 | 2008 | 3,295 | 2,269 | 68.9% |
102 | 2009 | 3,531 | 2,383 | 67.5% |
103 | 2010 | 3,465 | 2,408 | 69.5% |
104 | 2011 | 3,378 | 2,400 | 71.0% |
105 | 2012 | 3,326 | 2,364 | 71.1% |
106 | 2013 | 3,221 | 2,366 | 71.2% |
107 | 2014 | 3,200 | 2,025 | 63.3% |
108 | 2015 | 3,138 | 2,003 | 63.8% |
109 | 2016 | 3,103 | 1,973 | 63.6% |
110 | 2017 | 3,049 | 1,983 | 65.0% |
111 | 2018 | 3,159 | 2,039 | 64.5% |
112 | 2019 | 3,232 | 2,059 | 63.7% |
113 | 2020 | 3,211 | 2,107 | 65.6% |
114 | 2021 | 3,284 | 2,123 | 64.6% |
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