航空管制官になるには、航空管制官採用試験に合格し、国土交通省に採用された国家公務員となる必要があります。
仕事は航空交通の安全と、秩序ある流れを確保する目的で、空港の管制塔などから、あらゆる指示を主に操縦士に送る、航空交通管制業務を行う業務独占資格です。
航空管制官採用試験の合格採用後は、航空保安大学校で8か月間の基礎研修を受け、その後に全国各地の空港や、航空交通管制部に配属されます。
合格率
航空管制官採用試験の合格率は8.6%から22.5%で、倍率は4.4倍から11.6倍です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
令和5年度 2023年 | 418 | 94 | 22.5% | 4.4倍 |
2022年 | 428 | 85 | 19.9% | 5.0倍 |
2021年 | 489 | 42 | 8.6% | 11.6倍 |
合格率の詳細
以下の受験者数は、第1次試験、第2次試験又は第3次試験のそれぞれ最後の試験種目を受験した人数。
2022年度1次試験の合格率
1次試験 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
428 | 163 | 38.1% |
2022年度2次試験の合格率
2次試験 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
151 | 97 | 64.2% |
2022年度3次試験の合格率
3次試験 最終受験者数 | 最終合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
96 | 85 | 88.5% |
最終合格者数85名の内42名が女性でした。
難易度/偏差値
航空管制官採用試験の難易度は偏差値表示で65です。
航空保安大学校
航空保安大学校、航空管制科で研修
航空管制官採用試験の合格採用後は、航空保安大学校(大阪府泉佐野市)で座学やシミュレーターを使った基礎研修を8か月間受けます。
基礎研修修了後は、全国各地の空港や札幌・東京・神戸・福岡にある航空交通管制部に配属されます。また、転勤(人事異動)は数年ごとに全国規模で行われます。
航空保安大学校、その他の学科
航空保安大学校学生とは、航空交通管制業務の技術者を養成する航空保安大学校で学ぶ学生です。
試験に合格し入学後は学生ですが、身分は国家公務員ですので給与・賞与等も支給されます。
入試時点より学科が分かれており、航空情報科は航空通信や航空情報の提供および運航管理。
航空電子科は航空管制システムの運用・管理などです。
航空管制官採用試験の概要
申し込み 試験日 | 申し込み:3月中旬から4月上旬 第1次試験: 筆記試験、英語ヒアリング 6月上旬 第2次試験: 英会話試験、個別面接 7月上旬 第3次試験: 適性試験、身体検査 8月下旬 |
---|---|
試験地 | 第1次試験 札幌市、岩沼市、東京都、新潟市、 名古屋市、泉佐野市、広島市、 松山市、福岡市、宮崎市、那覇市 第2次試験 札幌市、東京都、泉佐野市、 福岡市、那覇市 第3次試験 泉佐野市 |
受験資格 | あいうえお |
受験資格 | 21歳以上30歳未満の者 21歳未満の者で次に掲げるもの (ア) 大学を卒業した者及び 試験年度の3月までに大学を 卒業する見込みの者、 並びに人事院がこれらの者と 同等の資格があると認める者 (イ) 短期大学又は高等専門学校を 卒業した者及び試験年度の3月までに 短期大学又は高等専門学校を卒業する 見込みの者並びに人事院が これらの者と同等の資格があると 認める者 以下のいずれかに該当する者は 受験できません。 (1) 日本の国籍を有しない者。 (2) 国家公務員法第38条の規定により 国家公務員となることができない者。 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を 終わるまでの者又はその刑の 執行猶予の期間中の者その他その 執行を受けることがなくなるまでの者。 一般職の国家公務員として懲戒免職の 処分を受け、その処分の日から2年を 経過しない者。 日本国憲法又はその下に成立した 政府を暴力で破壊することを主張する 政党その他の団体を結成し、又はこれに 加入した者。 (3) 平成11年改正前の民法の規定 による準禁治産の宣告を 受けている者 (心神耗弱を原因とするもの以外)。 |
試験内容 | 第1次試験 ・基礎能力試験 多肢選択式 40題:2時間20分 ・適性試験I部 多肢選択式 60題:45分 ・外国語試験 聞き取り 10題:約40分 ・外国語試験 多肢選択式 30題:2時間 第2次試験 ・外国語試験 英会話面接 ・人物試験 人柄、対人的能力など 第3次試験 ・適性試験II部 航空管制官として必要な記憶力、 空間把握力の航空管制業務 シミュレーションによる試験 ・身体検査 主として胸部疾患 胸部エックス線撮影 血圧、尿、その他一般内科系検査 ・身体測定 視力、色覚、聴力の測定 |
受験料 | 無料 |
合格基準 | 学科試験は 科目ごとに、100点満点の 70点以上で合格。 |
合格発表 | 最終合格者の発表は10月上旬 |
主催 問合せ | 人事院 国土交通省 航空保安大学校 教務課 〒598-0047 大阪府泉佐野市りんくう往来南3-11 電話 072-458-3917 航空保安大学校教務課 072-458-3917 人事院人材局試験課 03-3581-5311(内線2332、2333) 人事院北海道事務局 011-241-1248 人事院東北事務局 022-221-2022 人事院関東事務局 048-740-2006~8 人事院中部事務局 052-961-6838 人事院近畿事務局 06-4796-2191 人事院中国事務局 082-228-1183 人事院四国事務局 087-880-7442 人事院九州事務局 092-431-7733 人事院沖縄事務所 098-834-8400 |
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