皇宮護衛官とは天皇皇后両陛下・皇族の護衛、皇居や御所等の警備に従事する者であり、公安職の国家公務員です。
採用試験は「大卒程度」と「高卒程度」、「武道有段者」を対象として実施されています。
皇宮護衛官の採用試験は国家公務員採用試験の中としては、難易度は高くは有りませんが、その他多くの資格試験と比較すれば、難易度は高いと言えるので、受験に際しては国家公務員試験向けの対策をしておく必要があり、公務員試験の予備校に通うまたは講座を受講するなど対策している人も多くいます。
合格率
皇宮護衛官は採用人数が少ない事もあり、難易度が高めの数字ですが、表には記載されていない実受験者数があります。
近年の実績として申込者数にたいして、実受験者数は約半数近くまで減少していますので、その分合格率は上がり、倍率は下がります。
皇宮護衛官試験(大卒程度)の合格率は5.6%から15.4%、倍率が6.5倍から17.8倍です。
皇宮護衛官 (大卒程度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
2024年 | 427 | 28 | 6.6% | 15.3倍 |
2023年 | 383 | 59 | 15.4% | 6.5倍 |
2022年 | 410 | 23 | 5.6% | 17.8倍 |
2021年 | 548 | 56 | 10.2% | 9.8倍 |
皇宮護衛官試験(高卒程度)の合格率は6.2%から14.9%、倍率が6.7倍から16.1倍です。
皇宮護衛官 (高卒程度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
2024年 | 101 | 10 | 10.0% | 10倍 |
2023年 | 154 | 23 | 14.9% | 6.7倍 |
2022年 | 209 | 13 | 6.2% | 16.1倍 |
2021年 | 211 | 23 | 10.9% | 9.2倍 |
難易度/偏差値
皇宮護衛官、大卒程度および高卒程度採用試験の難易度は偏差値表示で63です。
受験資格
各受験資格は以下のようになりますが、次のいずれかに該当する者は、この試験を受けることができません。
- 日本の国籍を有しない者
- 国家公務員法第38条の規定により国家公務員となることができない者
- 成年被後見人、被保佐人(準禁治産者を含む)
- 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者またはその刑の執行猶予の期間中の者、その他その執行を受けることがなくなるまでの者
- 一般職の国家公務員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない者
- 日本国憲法またはその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、またはこれに加入した者
大卒程度試験
- 試験実施年の4月1日時点において、21歳以上30歳未満の者
- 試験実施年の4月1日時点において21歳未満でも、 大学、短期大学また高等専門学校を卒業している者および翌3月までに卒業する見込みの者
- 人事院が上記の者と同等の資格があると認める者
高卒程度試験
- 試験実施年の4月1日時点において、高等学校または中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して5年を経過していない者、および翌3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
- 人事院が上記の者と同等の資格があると認める者
武道有段者試験
年齢制限はないが、採用試験を受験する年度の4月1日において高校または中学校を卒業。
加えて以下の2項目の条件を両方満たす必要があります。
- 柔道2段または剣道3段以上の者(柔道は講道館、剣道は全日本剣道連盟から授与されたものに限る)
- 過去5年間に全日本柔道(剣道)連盟が主催、共催、主管または後援する全国規模の生徒、学生が参加する競技大会において、個人戦に出場した者または団体戦に登録された者
大卒程度試験の概要
申し込み 試験日程 | 申し込み:3月中旬から4月上旬 第1次試験:6月上旬 第2次試験7月中旬 |
---|---|
試験地 | 1次試験 札幌市、多賀城市、東京都、 大阪市、福岡市 2次試験 札幌市、仙台市、東京都、 京都市、福岡市 |
受験資格 | 上記 |
試験内容 | 1次試験 ・基礎能力試験 多肢選択式 40題 2時間20分 公務員として必要な基礎的な 能力(知能および知識)について ・課題論文試験 2題 3時間 文章による表現力、課題に対する 理解力・判断力・思考力などについて の筆記試験 2次試験 ・人物試験:人柄、対人的能力 などについての個別面接 ・身体検査:主として胸部疾患 胸部エックス線撮影を含む)、 血圧、尿、その他一般の内科系検査 ・身体測定:身長、体重、視力、 色覚についての測定 ・体力検査:上体起こし、 立ち幅跳び、反復横跳びによる 身体の筋持久力等についての検査 |
合格基準 | 前提として ①筆記試験の得点は、 標準偏差を利用した「標準点」 を用いる。 ②人物試験、身体検査、身体測定 および体力検査については、得点を 算出せず合否の判定のみを行う。 ※最低限必要な下限の得点に 達しない試験種目が一つでも存在する 者については、他の試験種目の成績に かかわらず不合格とらる。 この下限の得点は、多肢選択式試験は 満点の30%、記述式試験については 個別に定める。 なお、課題論文試験については、 各問題のそれぞれに下限の得点が 定められています。 第1次試験合格者の決定 基礎能力試験および課題論文試験 の得点が下限の得点以上の場合、 両試験種目の標準点を合計した 得点に基づいて第1次試験の 合格者を決定します。 最終合格者の決定 第1次試験合格者のうち、 人物試験、身体検査、身体測定 および体力検査に合格した者に ついて、基礎能力試験および 課題論文試験の標準点を合計した 得点に基づいて最終合格者を 決定する。 ※体力検査の基準 上体起こし(筋持久力): ひざを曲げ、あおむきに寝た姿勢で、 30秒間のうちに何回上体を起こす ことができるかを検査する。 男子21回以上 女子13回以上を基準とします。 立ち幅跳び(瞬発力): 立位姿勢から両足踏み切りで 前方にどれだけ跳躍することが できるかを検査する。 男子205cm以上、 女子147cm以上を基準とします。 反復横跳び(敏しょう性): 100cm間隔に引かれた3本の ライン上で、20秒間のうちに何回 サイドステップすることが できるかを検査します。 男子44回以上、 女子37回以上を基準とします。 次のいずれかに該当する者は 不合格となる。 身長が男子160cm、 女子148cmに満たない者 体重が男子48kg、 女子41kgに満たない者 色覚に異常のある者 (ただし、職務遂行に支障のない 程度の者は差し支えない) 裸眼視力がどちらか一眼でも0.5に 満たない者 (ただし、矯正視力が両眼で 0.8以上の者は差し支えない) 四肢の運動機能に異常のある者 |
受験料 | 無料 |
主催 問合せ | 人事院 皇宮警察本部 警務課人事第二係 〒100-0001 千代田区千代田1-3 TEL 03-3217-1516 皇宮警察本部 03-3217-1516 人事院人材局試験課 03-3581-5311 (内線2331) 人事院北海道事務局 011-241-1248 人事院東北事務局 022-221-2022 人事院関東事務局 048-740-2006~8 人事院中部事務局 052-961-6838 人事院近畿事務局 06-4796-2191 人事院中国事務局 082-228-1183 人事院四国事務局 087-880-7442 人事院九州事務局 092-431-7733 人事院沖縄事務所 098-834-8400 |
高卒程度試験の概要
申し込み 試験日程 | 申し込み:3月中旬から4月上旬 第1次試験:6月上旬 第2次試験7月中旬 |
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試験地 | 1次試験 札幌市、多賀城市、東京都、 大阪市、福岡市 2次試験 札幌市、仙台市、東京都、 京都市、福岡市 |
受験資格 | 上記 |
試験内容 | 1次試験 基礎能力試験 多肢選択式40題:1時間30分 公務員として必要な基礎的な能力 (知能および知識)についての 筆記試験 作文試験:50分 文章による表現力、課題に対する 理解力などについての筆記試験 2次試験 ・人物試験:人柄、対人的能力 などについての個別面接 ・身体検査:主として胸部疾患 胸部エックス線撮影を含む)、 血圧、尿、その他一般の内科系検査 ・身体測定:身長、体重、視力、 色覚についての測定 ・体力検査:上体起こし、 立ち幅跳び、反復横跳びによる 身体の筋持久力等についての検査 |
合格基準 | 前提として ①基礎能力試験の素点(正解数)が 最終の得点となります。 ②作文試験、人物試験、身体検査、 身体測定および体力検査については、 得点を算出せず合否の判定のみを 行います。 第1次試験合格者の決定 第1次試験の受験者のうち、 基礎能力試験が満点の30%以上で ある者について、その得点に基づいて 第1次試験合格者を決定します。 最終合格者の決定 第1次試験合格者のうち、作文試験、 人物試験、身体検査、身体測定 および体力検査に合格した者に ついて、基礎能力試験の得点に 基づいて最終合格者を決定します。 ※体力検査の基準 上体起こし(筋持久力): ひざを曲げ、あおむきに寝た姿勢で、 30秒間のうちに何回上体を起こす ことができるかを検査する。 男子21回以上 女子13回以上を基準とします。 立ち幅跳び(瞬発力): 立位姿勢から両足踏み切りで 前方にどれだけ跳躍することが できるかを検査する。 男子205cm以上、 女子147cm以上を基準とします。 反復横跳び(敏しょう性): 100cm間隔に引かれた3本の ライン上で、20秒間のうちに何回 サイドステップすることが できるかを検査します。 男子44回以上、 女子37回以上を基準とします。 次のいずれかに該当する者は 不合格となる。 身長が男子160cm、 女子148cmに満たない者 体重が男子48kg、 女子41kgに満たない者 色覚に異常のある者 (ただし、職務遂行に支障のない 程度の者は差し支えない) 裸眼視力がどちらか一眼でも0.5に 満たない者 (ただし、矯正視力が両眼で 0.8以上の者は差し支えない) 四肢の運動機能に異常のある者 |
受験料 | 無料 |
主催 問合せ | 人事院 皇宮警察本部 警務課人事第二係 〒100-0001 千代田区千代田1-3 TEL 03-3217-1516 皇宮警察本部 03-3217-1516 人事院人材局試験課 03-3581-5311 (内線2331) 人事院北海道事務局 011-241-1248 人事院東北事務局 022-221-2022 人事院関東事務局 048-740-2006~8 人事院中部事務局 052-961-6838 人事院近畿事務局 06-4796-2191 人事院中国事務局 082-228-1183 人事院四国事務局 087-880-7442 人事院九州事務局 092-431-7733 人事院沖縄事務所 098-834-8400 |
武道有段者選考採用試験の概要
申し込み 試験日程 | 申し込み:3月中旬から4月上旬 第1次試験:5月下旬 第2次試験7月上旬 |
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試験地 | 皇宮警察本部 〒100-0001 東京都千代田区千代田1番3号 |
受験資格 | 上記 |
試験内容 | 1次試験 論文試験 80分 文章による表現力、課題に関する 理解力・判断力・思考力などに ついての筆記試験 実技試験 柔道又は剣道の技術の習熟度と 技量等についての試験 2次試験 人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接 身体検査 主として胸部疾患 (胸部エックス線撮影を含む。)、 血圧、尿、その他一般内科系検査 身体測定 身長、体重、視力、色覚についての測定 |
受験料 | 無料 |
結果発表 | 合格者の受験番号は、以下のリンク で確認することができます。 皇宮警察本部ホームページ 第1次選考試験合格者発表:6月中旬 選考試験最終合格者発表 :7月下旬 合格者には選考試験の結果 (合格通知書)を郵送します。 発表日から3日経過して も到着しない場合は、皇宮警察本部 (03-3217-1516)に御連絡ください。 |
主催 問合せ | 皇宮警察本部 警務課人事第二係 〒100-0001 千代田区千代田1-3 TEL 03-3217-1516 |
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