舗装施工管理技術者とは、安全性や耐久性が求められる道路舗装工事に関する、専門的な知識と水準の高い技術および指揮能力を有していることを認定する資格です。
舗装施工管理技術者は国家資格ではなく民間資格ですが、2010年度までは国土交通省所管の財団法人道路保全技術センターが、2011年度以降は社団法人日本道路建設業協会が、1年に1回の資格試験を実施しており、そして技術進歩に対応するため5年に1度の更新も必要とされています。
1級と2級舗装施工管理技術者の違いと受験資格
近年は現場を管理、指導する施工技術者の評価がさらに重要視されており、舗装施工管理技術者は難易度別に1級と2級に分かれています。
1級のほうが難関であるため、1級が2級より上位資格ですが、1級の受験資格は専任主任技術者の経験、または指導監督的実務経験が一定期間必要です。
このような実績や実務経験が無いまたは浅い人は2級からの受験となります。
1級と2級の受験資格に関し、下表の記載も参照して下さい。
合格率
舗装施工管理技術者1級の合格率は12.7%から20.4%、2級は32.3%から48.0%です。
1級
1級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 令和5年度 | 3,086 | 392 | 12.7% |
2022年 令和4年度 | 3,145 | 641 | 20.4% |
2021年 | 2,291 | 461 | 20.1% |
2019年 | 3,509 | 650 | 18.5% |
2018年 | 3,489 | 706 | 20.2% |
2級
2級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 令和5年度 | 1,615 | 615 | 38.1% |
2022年 令和4年度 | 1,669 | 764 | 45.8% |
2021年 | 1,028 | 493 | 48.0% |
2019年 | 1,562 | 504 | 32.3% |
2018年 | 1,507 | 535 | 35.5% |
難易度/偏差値
舗装施工管理技術者の試験に合格する難易度は偏差値表示で1級が59、2級が45です。
試験の概要
申し込み 試験日程 | 申し込み:2月中旬2月下旬 試験日:6月下旬 |
---|---|
試験地 | 札幌、仙台、東京、新潟、 名古屋、大阪、広島、高松、 福岡、那覇 |
受験資格 | 1級 舗装施工管理技術者の受験資格 ・大学の指定学科卒業者で実務経験 3年以上、指定以外で4年6カ月以上 ・短大または5年制高専の指定学科 卒業者で実務経験5年以上、指定以外 で7年6カ月以上 ・高校の指定学科卒業者で実務経験10年 以上、指定以外で11年6カ月以上 ・その他の者で実務経験15年以上 ほか 2級 舗装施工管理技術者の受験資格 ・大学の指定学科卒業者で実務経験 1年以上、指定以外で1年6カ月以上 ・短大または5年制高専の指定学科 卒業者で実務経験2年以上、指定 以外で3年以上 ・高校の指定学科卒業者で実務経験 3年以上、指定以外で4年6カ月以上 ・その他の者で実務経験8年以上 ※詳細は公式サイト要参照 |
試験内容 | 1級 一般試験 択一式3時間 法規: 舗装工事の施工に必要な 法令に関する一般的な知識を問う。 舗装全般: 舗装工事の施工に必要な 土木技術および設計図書等に関する 一般的な知識を問う。 舗装の設計、材料、施工および 補修等に関する一般的な知識を問う。 舗装工事の施工計画の作成方法 および工程管理、品質管理、 出来形管理、安全管理等に関する 一般的な知識を問う。 応用試験 記述式3時間 舗装全般: 舗装の設計、材料、施工 および補修等に関する専門的な 知識を有し、これを技術的に記述 できる能力を問う。 舗装の施工現場において経験した ことを基に、技術的な課題、実施 た対策、結果を技術的に記述 できる能力を問う。 2級 一般試験 択一式2時間 法規: 舗装工事の施工に必要な 法令に関する一般的な知識を問う。 舗装全般: 舗装工事の施工に必要な 土木技術および設計図書等に関する 一般的な知識を問う。 舗装の設計、材料、施工および補修等 に関する一般的な知識を問う。 舗装工事の施工計画の作成方法および 工程管理、品質管理、出来形管理、 安全管理等に関する一般的な知識を問う。 応用試験 記述式2時間 舗装全般: 舗装の施工現場において 経験したことおよび舗装の設計、材料、 施工方法、補修等に関する基本的な 知識を問う。 |
合格基準 | 一般試験の得点が60%以上の正答率 応用試験の得点が60%以上の正答率 ※試験難易度により補正はあり得ます |
受験料 | 1級: 15,000 円 応用試験のみは7,500円 2級: 8,000 円 応用試験のみは4,000円 各税込 |
免除 | 試験年度の前年度に一般試験のみの 合格者は、その試験年度に限り 一般試験が免除される。 |
合格率 | 上記 |
難易度 | 上記 |
主催 問合せ | 一般社団法人 日本道路建設業協会 舗装施工管理技術者資格試験委員会 事務局 〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-5-1 東京建設会館3階 電話 03-6280-5038 |
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技術のJTEX
履歴書に記載方法と正式名称、名刺に記載
履歴書
令和○年○月○日
舗装施工管理技術者○級 合格
令和○年○月○日
舗装施工管理技術者○級 登録
所轄・主催: 社団法人日本道路建設業協会
名刺
試験に合格し、登録申請を行うことにより、資格者証が交付されますので、その記載内容と同じく名刺に「1級舗装施工管理技術者」または、「2級舗装施工管理技術者」と記載してください。
受験に向けての勉強時間と過去問による勉強方法
傾向と対策
勉強時間の目安は1級が3ヶ月程度、2級は2カ月程度です。
総合的に見て過去問ベースの知識で対応可能な問題が多く出題されます。
舗装工学分野についての数値などに絡む過去問の勉強は必須で。
応用試験においては、舗装設計に関する問題などに過去問を変化させた問題がよく出題されます。
よって舗装施工管理技術者の試験に向けて過去問による独学は必須になります。
勉強方法
まずは4週間を目安に過去問を実行し、その後に模擬テストを行ってください。
・参考書等があればとりあえず目を通す
(当初の完全理解は不要)
・過去問1回分を規定時間内で行う。
・すぐに採点(当初は点数を気にしない)
・解説文の熟読
・間違った部分のテキスト参照とノート作成
・入手可能な全ての過去問を行う
・以上を同じ過去問で常に満点になるまで反復周回(3回以上)する
・法律の改正があれば、要点をノートに記入
・初見の過去問または模擬問題集で自己の実力を調べる。
舗装施工管理技術者試験の合格基準は、一般試験の得点が60%以上の正答率、応用試験の得点が60%以上の正答率です。
初見の過去問または模擬問題集で、この正答率を常に大きく上まる事を目標としてください。
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