心電図検定は1年に1回実施されています。
心電図検定とは、一般社団法人 日本不整脈心電学会が主催する試験で、心電図を正確に判読する能力を測る検定試験は次の4つの級とマイスターにわかれています。
試験内容と対象者
マイスター
1級と同様の「循環器専門医、心電図に深く精通したメディカルプロフェッショナル」だがマイスターの選考方法は1級合格者のうち、高得点者から認定されます。
1級
心電図の高度な判読力を有するもの
循環器専門医、心電図に深く精通したメディカルプロフェッショナル
マークシート方式:90分程度
出題数:50問
心電図のエキスパートを目指す方々を対象とした12誘導心電図の読影
2級
心電図の中等度~高度な判読力を有するもの
一般循環器医、循環器勤務ベテランメディカルプロフェッショナル
マークシート方式:90分程度
出題数:50問
12誘導心電図を題材として、基本的な心電図所見、不整脈、虚血性変化を問う問題だけでなく、疾患による心電図所見の判読なども出題されます。
3級
心電図の基礎〜中等度の判読力を有するもの
一般臨床医、循環器勤務メディカルプロフェッショナル
マークシート方式:90分程度
出題数:50問
12誘導心電図を題材として、基本的な心電図所見、危険な不整脈や臨床現場でよく出会う不整脈の心電図、さらにペースメーカの心電図の判読に関する問題も出題されます。
4級
心電図の基礎的な判読力を有するもの
循環器勤務数年のメディカルプロフェッショナル、心電図に興味のある医学生など
マークシート方式:70分程度
出題数:50問
心電図に携わるメディカルスタッフや心電図に興味のある医学生など、心電図の読影を始めたばかりの方々を対象としています。モニター心電図を他の級よりも多く含みますが、ホルター心電図や12誘導心電図の基本的な所見を問う問題も出題されます。
公式問題集と参考書籍
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Amazonサイト:
リンク先のコメントは:2015年にスタートした心電図検定の公式問題集。検定試験の出題様式に準じた2級、3級の想定問題を計111問収載し、考え方の根拠や判読のポイントをていねいに解説。改訂3版では新たな問題8問を盛り込み、見直しがされた検定試験の用語に統一、受検対策に必携
一般社団法人日本不整脈心電学会
公式サイトのコメントは:希少な症例を含む、121症例の心電図を掲載!
「心電図が読める」に満足しない、「読める」のその先に進みたい方必読!
認定心電検査技師試験、心電図検定の対策にもご活用ください。
『本書をまず一度通読し、全般的な知識を修得したら、さらに繰り返ししっかりと読み込むことによって、誰もが「読める」のその先へ一歩近づくことができる筈である。(あとがきより抜粋)』
上記同様の書籍をRakuten Booksサイト:
心電図検定の勉強方法と過去問
12誘導心電図の読影が試験なので、ひたすら読影トレーニングが重要です。
少なくとも「心電図検定公式問題集&ガイド: 受検者必携! 2級/3級」の111問においては反復学習を推奨します。
・一通り解答し、解説文を読む。
・間違い個所を専用ノートに記載、解説文を再読
・同じ問題を周回し、ノート記載と解説文も再読
・さらに再周回し満点にを常に維持できるようにする。
・初見の問題で実力査定し、75%以上の正答率を自己の基準とする。
一般的な資格試験の過去問による受験勉強は、「〇〇資格、過去問〇年分&解説」というような本を購入する事が多いのですが、この心電図検定に限っては「心電図検定公式問題集&ガイド: 受検者必携! 2級/3級」は過去問と同じ立ち位置で外せませんので、必ず読んでください。
心電図検定試験は1年1回しかなく、複数の級の併願ができないので初回の受験は、4級ではなく2級か3級で良いはずですが、実際にどの級を受験申し込みするかの選定に関しては、上記の勉強方法をそのまま採用して、その結果を自己評価にして、申し込み級の参考にして下さい。
検定試験の概要
申し込み 試験日程 | 申し込み:10月上旬から中旬 試験日:翌年1月中旬 要、公式サイト確認 |
試験地 | 東京、名古屋、大阪、福岡 要、公式サイト確認 |
受験資格 | 制限なし。 |
受験料 | 1級:10,000円 2級:8,000円 3級:6,000円 4級:6,000円 決済利用料金 コンビニ決済:250円 クレジットカード決済:330円 税込み |
合格率 | 上記 |
試験内容 | 上記 |
合格基準 (得点通知) | 全級において70%正答率を基本とし 試験問題の難易度で合格点補正あり マイスター 1級合格者から高得点者を認定 1級から4級 合否通知書に得点ランクを表示 |
主催団体 | 一般社団法人 日本不整脈心電学会 〒102-0073 東京都千代田区九段北4-3-24 KYONI BLDG. 4階 電話:03-6261-7351 |
心電図検定の合格率と難易度
心電図検定の合格率/難易度は1級が50.9%から54.7%で偏差値50、2級の合格率が65.6%から69.1%、3級の合格率が74.8%から75.9%、4級の合格率が82.2%から85.6%です。
心電図検定は受験資格に制限が無く、どの級からも受検可能ですが複数の級を併願する事はできないので、自信のあるレベルに申し込みをしてください。
12誘導心電図の読影と過去問等のトレーニングを重ねることで合格は可能です。
1級:
1級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第9回 2023年12月 | 2,704 | 1,375 | 50.9% |
第8回 2023年1月 | 2,001 | 1,094 | 54.7% |
2022年 | 1,421 | 775 | 54.5% |
2級:
2級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第9回 2023年12月 | 5,472 | 3,591 | 65.6% |
第8回 2023年1月 | 2,913 | 1,944 | 66.7% |
2022年 | 1,988 | 1,374 | 69.1% |
3級:
3級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第9回 2023年12月 | 5,898 | 4,410 | 74.8% |
第8回 2023年1月 | 2,886 | 2,179 | 75.5% |
2022年 | 1,980 | 1,502 | 75.9% |
4級:
4級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第9回 2023年12月 | 2,728 | 2,335 | 85.6% |
第8回 2023年1月 | 2,025 | 1,665 | 82.2% |
2022年 | 1,684 | 1,414 | 84.0% |
心電図検定、公式サイトのアプリ
心電図検定の公式サイトにおいて「不整脈診療アシスタント(医師向け・循環器不整脈診療補助アプリ)公開」という表題で不整脈の診療に役立つスマートフォンアプリが公開されています。
おすすめのマニュアルと参考書
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