
宅建士の試験、
難しいと聞いています。難易度はどうでしょう?

要するに50問中38点取れば合格です。
宅地建物取引士(宅建士)試験の合格率は15%前後、偏差値56、このような数字が広く知られていますが、宅地建物取引士試験の難易度は、過去の試験結果その実績から判断すれば、50問中の38点で合格。しかし正確には相対評価の合否システムなので、受験問題の難易度に関わらず、受験者全体人数の上位15%に入る必要があります。
実際のところ300時間程度の勉強方法を工夫すれば合格できる内容です。凡人の僕でも初回の試験で合格点を余裕でクリアしました。そして試験と同タイミングでメディアに露出している上場不動産会社に中途採用され、そのまま専任の宅地建物取引士として登録されたという経歴がありますので、この見かけの難易度数字に悩むことなく、この求人率が抜群な国家資格を手に入れてください。年功序列、終身雇用の時代ははるか以前のことです。言い換えれば誰にでもリストラの危機があり、誰にでも新しいチャンスがります。だからこれからの不安定な時代に生き抜くことができる、ビジネス社会からの需要が抜群に高い、この宅地建物取引士(宅建士)国家資格の受験をおすすめします。
宅地建物取引士の合格率15%は難易度とは違う

毎年20万人の受験者さんたちは精鋭集団ではない。
毎年の20万人受験者さんたちは厳しい関門をクリアしたオリンピック選手でもなければ、超進学校の精鋭クラスでもありません。
そんなこと知ってる!と言われそうですが、何人もの受験前の人たちにインタビューしたところ、その深層心理というかその部分に、自分以外の受験者を過大評価していることに気づきました。
駄目なパターン
・ 勤務先の会社から強制的に受験指示、でも営業ノルマに追われ、本人は全くの準備不足
・ セミナー参加、通信講座の参加で、自分は頑張っていると勘違い、それで満足している人
・ 一通りの勉強したが、各問題へ時間配分が全くできていない人
・ いつも参考書を読むが、模擬試験をあまりやってない人
こういう受験者さんたちは大変多いのですが、僕の知る限り全員落ちています。
38点が宅地建物取引士の難易度です。

四者択一、2時間50問の試験問題で38問以上が正解した。
これで合格です。だから模擬テストで常に40点以上を目指しましょう。
2013年から2019年の試験結果
年度 | 受験数 | 合格数 | 合格点 | 合格率 |
2013年 | 186,304人 | 28,470人 | 33点 | 15.3% |
2014年 | 192,029人 | 33,670人 | 32点 | 17.5% |
2015年 | 194,926人 | 30,028人 | 31点 | 15.4% |
2016年 | 198,463人 | 30,589人 | 35点 | 15.6% |
2017年 | 209,354人 | 32,644人 | 35点 | 15.6% |
2018年 | 213,993人 | 33,360人 | 37点 | 15.6% |
2019年 | 220,797人 | 37,481人 | 35点 | 17.0% |
2020年(令和2年度)以降の結果は
年度 | 受験数 | 合格数 | 合格点 | 合格率 |
2020年 | 168,989人 | 29,728人 | 38点 | 17.6% |
2021年 | ||||
宅建試験の難易度を下げる、読み取り理解速度

120分、四者択一の試験ですが、見直しの時間を考えれば、ほとんどの人が制限時間いっぱい使います。誰もが経験することですが、結果検証したときに、間違ったけど本当はこの問題は分かっていた。こういう結果を極力避けることが重要です。かたや問題作成者側は四者択一であるがゆえに質問文章の中にキーワードを潜ませます。質問四つの内の二つを直ぐに除外し、そのキーワードを再確認してから残りの正解である一つを導く。この作業にスピードが加われば、つまり問題理解速度が上がれば、自分にとって宅建試験の難易度は格段に下がります。
✔ 難易度を下げる練習方法
・ 模擬試験に重点を置く
・ その環境は必ず本試験と同じ120分またはそれ以下
・ スピードアップを心がけ途中退席はしない
・ 必ず鉛筆を使用しキーワードやキーセンテンスを見つけ、下線を引く
・ まずは全問解答することを常として、自信や疑問が残る場合は、問題の頭に△マークを書く
・ 十分な見直し再考時間の確保のため、数をこなし毎日トレーニングを心がける
過去問は常に50点満点、模擬試験は常に40点以上

過去問題は同じ問題を何周もすること、そして常に50点満点
模擬試験はもちろん時間内で実行、常に40点以上になるまで続ける。
要注意、やさしすぎる練習問題と模擬試験
宅地建物取引士の試験難易度をはかるときに大敵なのが、このやさしすぎる練習問題と模擬試験です。どうしてこうなるのかを追及するより、まずはレベルの高い問題集を選びましょう。この問題集、簡単だなと感じたときは1回完結した後は反復しないで、別シリーズ別会社に変更しましょう。
学校や通信講座でいえば、その学校や講座の受講生の毎年の受験者数、合格者数、合格率を開示しているところを僕としては推奨します。
重要、問題解説文の熟読と理解
レベルの高い問題集はもちろんですが、その解説文が充実したものを選びましょう。2時間以内の自分の練習問題結果を上に上にと押し上げてくれる、詳しい解説文を熟読、理解することがとても重要です。
音声学習のおすすめ

音声学習はかなり有効でした。通勤通学の時にも良いのですが、特に夜寝る時に枕元に今は使わない古いスマホとかの外部スピーカーで聴くと良いです。特に頑張る必要もなく熟睡するまでただただ聴く。
僕の場合は自分の音声だったのですが、できれば心地良い声だったら良かったのになと思っています。