証券アナリストは業界での呼称としてCMAを使う事が多いのですが「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」が正式呼称です。
そして英語の場合は「Certified Member Analyst of the Securities Analysts Association of Japan」です。
CMAは証券投資のカテゴリで、一定レベル以上の専門知識と各種情報の分析や投資価値の評価を行い、クライアント等への助言やマネージメントサービスの能力を認定する資格試験です。
1次試験、2次試験とも講座を受講しないと、試験が受けられません。
注意点として「証券アナリスト基礎講座」は、「証券アナリスト第1次レベル講座」とは異なる講座ですので、要注意です。
日本証券アナリスト協会は、2023年6月に実施したCMA第2次試験の合格者1,189名を決定し、第2次試験の受験者数は2,548名、合格率は46.7%でした。
合格者の業態別構成比を見ると、証券会社、銀行、投資運用・投資助言・代理等の順となりました。
CMA資格を取得に向けての手順
この受講は受験の前に必要になり、第1次試験と第2次試験の受験前にそれぞれ受講の必要があります。
第1次レベル講座と受験
①第1次レベル講座(6つの学習分野)を一括受講。
②第1次試験を3科目受験して全科目に合格すれば次のステップへ
第2次レベル講座と受験
③第2次レベル講座を受講
④第2次試験を受験し合格
実務経験の認定
⑤実務経験3年以上の認定を受ける
協会への入会と証券アナリスト CMA資格
⑥日本証券アナリスト協会に入会
合格率の推移の推移と難易度/偏差値
近年の証券アナリスト CMA試験の合格率は、第1次レベル試験において48.0%から55.0%。
第2次レベル試験においての合格率は45.0%から53.4%です。
一次試験で約半数の合格率ですので偏差値50くらいか?と勘違いされる方もおられますが、二次試験もありますので、それなりの難易度になります。
指定講座の受講・受験と合格を第一次レベルと第二次レベル試験の両方をクリアした、証券アナリストの難易度は偏差値表示で62です。
第1次レベル試験の合格率推移
受験年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 | 11,706 | 5,627 | 48.1% |
2022年 | 12,640 | 6,065 | 48.0% |
2021年 | 17,711 | 9,318 | 52.6% |
2020年 | 10,772 | 5,921 | 55.0% |
2019年 | 13,917 | 6,880 | 49.4% |
第2次レベル試験の合格率推移
受験年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 | 2,548 | 1,189 | 46.7% |
2022年 | 3,405 | 1,865 | 54.8% |
2021年 | 2,727 | 1,422 | 52.1% |
2020年 | 1,946 | 1,040 | 53.4% |
2019年 | 2,596 | 1,169 | 45.0% |
証券アナリスト講座と試験科目
新証券アナリスト講座
以下の3科目が第一次レベルと第二次レベルに共通です。
試験科目Ⅰ
・証券分析とポートフォリオ・マネジメント
・財務分析
試験科目Ⅱ
・コーポレートファイナンス
試験科目Ⅲ
・市場と経済の分析
・数量分析と確率・統計
・職業倫理・行為基準
(注)講座は6つの学習分野をまとめての受講となりますが、試験は試験科目別に受験できます。各学習分野の詳しい説明は、公式サイトのスタディ・ガイドを参照ください。
申し込み 試験日 | 第1次レベル講座 申し込み:5月下旬から翌年1月下旬 第1次レベル講座: 6月上旬から翌年1月下旬 第2次レベル講座 申し込み:6月上旬から翌年3月下旬 第2次レベル講座: 8月上旬から翌年3月下旬 第1次春試験 申し込み:2月上旬から3月上旬 第1次春試験:4月下旬 国内、香港、ニューヨーク、ロンドン 第1次秋試験 申し込み:7月中旬から8月中旬 第1次秋試験:10月上旬 国内、香港、ニューヨーク、 ロンドン ※ 第2次レベル試験は公式サイト参照 |
試験地 | 第1次レベル講座 送付されるテキストを使い自宅学習 第1次レベル試験 札幌、仙台、東京、名古屋、 大阪、金沢、広島、松山、福岡、 ニューヨーク、ロンドン、香港 第2次レベル講座 送付されるテキストを使い自宅学習。 第2次レベル試験 札幌、仙台、東京、名古屋、 大阪、金沢、広島、松山、福岡、 ニューヨーク、ロンドン、香港 |
受講資格 受験資格 | 第1次レベル講座の受講資格 受講資格に制限なし。 第1次レベル試験の受験資格 第1次レベル講座受講者 第2次レベル講座の受講資格 第1次レベル試験の全科目合格者 第2次レベル試験の受験資格 第2次レベル講座を受講済み |
受講料 受験料 | 第1次レベル講座受講料 一般:60,000円 会員:54,000円 第1次レベル試験、受験料 ・①証券分析と ポートフォリオ・マネジメント: 6,400円 ・②財務分析、 ③コーポレート・ファイナンス: 3,300円 ・④市場と経済の分析、 ⑤数量分析と確率・統計、 ⑥職業倫理・行為基準: 3,300円 第2次レベル講座受講料 57,000円 第2次レベル試験、受験料 15,000円 |
申込者数 合格率 | 上記 |
試験科目 試験内容 | 第1次レベル試験の内容 科目1 ①証券分析と ポートフォリオ・マネジメント (170点) 科目2 ②財務分析、 ③コーポレート・ファイナンス (100点) 科目3 ④市場と経済の分析、 ⑤数量分析と確率・統計 ⑥職業倫理・行為基準(90点) (注1)科目Ⅱにおける②財務分析と ③コーポレート・ファイナンスの 配点割合の目安は、 概ね3:1です。 (注2)科目Ⅲにおける ④市場と経済の分析、 ⑤数量分析と確率・統計、 ⑥職業倫理・行為基準の配点割合の 目安は、概ね6:2:1です。 第2次レベル試験の内容 午前 ・証券分析とポートフォリオ・ マネジメント ・財務分析 ・コーポレート・ファイナンス ・市場と経済の分析 ・数量分析と確率・統計 ・職業倫理・行為基準 (以上で180点) 午後 ・証券分析とポートフォリオ・ マネジメント ・財務分析 ・コーポレート・ファイナンス ・市場と経済の分析 ・数量分析と確率・統計 (以上で180点) 合計360点 (注)「職業倫理・行為基準」 (午前に出題)の配点は45点です。 |
合格基準 | 第1次レベル試験上位一定割合の 受験者の平均得点を基準に 決定されます。 第2次レベル試験上位一定割合の 受験者の平均得点を基準に 決定されます。 総合得点が合格点であっても、 「職業倫理・行為基準」の得点が 一定水準に達しない場合は不合格と なります。 |
免除科目 | 第1次レベル 講座科目合格制度があり、 講座受講の翌年から3年間の間 合格科目が免除されます。 ※試験は、受講開始年度の翌年以降 3年間で実施される試験(計6回)を 受験可能です。 6回の受験の内で3科目合格の場合は 第2次レベル講座に進みます。 |
主催 | 公益社団法人 日本証券アナリスト協会 〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町2-1 東京証券取引所ビル5階 電話 03-3666-1511 |
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