【国家資格】貸金業務取扱主任者試験の合格率と難易度/偏差値

国家資格

貸金業務取扱主任者とは、当該営業所又は事務所において必要な国家資格であり必置資格(設置義務資格)です。

試験に合格し、登録済みの貸金業務取扱主任者を営業所又は事務所毎、最低1名を配置する必要があります。

貸金業務取扱主任者試験の難易度

貸金業務取扱主任者試験、近年の合格率は26.6%から33.9%で推移しており、試験の難易度は偏差値表示で49です。

合格率と合格基点の推移

合格基準点は下表の6年間で29問から34問という幅があり、何点以上は合格というような絶対評価ではありません。

貸金業務取扱主任者試験の合否に関し下表から見て取れることは、現時点は約1万人の受験者数と想定し、合格者人数は三分の一、上位33%程度にする「相対評価」と言えます。

年度合格点受験者数合格者数合格率
令和5年度
第18回
2023年
31問9,4482,92831.0%
令和4年度
第17回
28問9,9502,64426.6%
令和3年度
第16回
31問10,4913,37332.2%
令和2年度
第15回
33問10,5333,56733.9%
令和元年度
第14回
29問10,0033,00130.0%
平成30年度
第13回
32問9,9583,13231.5%
平成29年度
第12回
34問10,2143,31732.5%
平成28年度
第11回
30問10,1393,09530.5%
貸金業務取扱主任者試験の合格率の推移と合格点

試験の概要

受験資格制限なし
試験内容4肢択一のマークシート方式50問

・法および関係法令
① 貸金業法
② 同施行令
③ 同施行規則
④ 出資の受入れ、預り金及び金利等の
  取締りに関する法律
⑤ 利息制限法
⑥ 貸金業者向けの総合的な
 監督指針(金融庁)
⑦ 事務ガイドライン
⑧ 貸金業の業務運営に関する
 自主自主規制基本規則
⑨ 紛争解決等業務に関する規則
⑩ 「苦情処理及び相談対応に関する規則」
 に関する細則
⑪ 貸付自粛対応に関する規則
 (日本貸金業協会)

・貸付けおよび貸付けに付随する
 取引に関する法令および実務
① 民事法
② 民事手続法
③ 倒産法
④ 刑事法

・資金需要者等の保護
① 個人情報保護法
② 消費者保護法
③ 経済法
④ 貸金業法その他関係法令

・財務および会計
① 家計診断
② 財務会計
願書受付7月上旬~9月上旬
試験日程11月中旬頃
合格発表1月中旬
受験地札幌・仙台・千葉・東京・埼玉
横浜・高崎・名古屋・金沢・大阪
京都・神戸・広島・高松・福岡
熊本・沖縄
受験料8500円
更新資格としての有効期限なし。
主任者の登録は申請ベースで3年更新。
有効期限満了の2ヶ月前までに
登録の申請を行う必要がる。
登録期間切れの場合は
主任者登録の効果は喪失。
申し込み
問合せ
日本貸金業協会 お問合せ窓口
〒108-0074
東京都港区高輪3-19-15
二葉高輪ビル2F・3F
TEL:03-5739-3867
受付時間:9時30分~12時
13時~17時30分(土日祝日を除く)
公式サイト日本貸金業協会
貸金業務取扱主任者試験の概要

求人需要

貸金業務取扱主任者の資格者の登録は、法的に貸金業者に義務付けられているため国家資格であり必置資格(設置義務資格)であり、絶対的な求人需要が有ります。

営業所等ごとに、従業員の50人に1人の割合での設置が義務づけられていますが、そのぎりぎりの資格者人数での営業は、離職のリスクを考慮しどの事業者も多めの登録を考えています。

とくに大企業では、従業員の支店間移動もあるため、多くの社員に取得を奨励しています。

勉強時間

貸金業務取扱主任者試験は国家資格の法律カテゴリの中では易しいほうです。

しかし受験者3人のうち1人しか合格できず、2人が不合格という相対評価の現実があります。

受験のチャンスも年1回のため、少ないチャンスを活かし合格グループには入るためには模擬試験において常50問中の35問以上正解の正答率を維持したいところです。

勉強時間に関し多くの人意見は60時間から160時間と幅が大きいのですが、結論的には模擬試験において常に35~40問の正答率を得ることができるようになれば、それで良いという事です。

独学の勉強方法は過去問

法律系の4肢択一方式50問ですので過去問の周回が重要です。

以下は過去問重視の独学、勉強方法ですが参考にしてください。

・公式テキストにとりあえず目を通す
・過去問1回分を本試験と同条件で行う
・即採点(当初は点数を気にしない)
・解説文の熟読
・間違った部分のテキスト参照とノート作成
・できれば10年分以上の過去問を行う
・以上を同じ過去問で常に満点になるまで周回反復する
・模擬問題集を複数回行い自己の実力を調べる。

通信講座

受験のチャンスが多ければ良いのですが、この貸金業務取扱主任者試験は1年に1回のみで、その合格率は33%の相対評価試験ですので、上記の独学だけで良いかどうかというのは不安も残ります。

そこで知名度と実績がある通信講座は

いわゆるコスパという事で考えれば、コストに関しては貸金業務取扱主任者試験の通信講座が2万円以内というのは安いです。

そしてパフォーマンスに関しては要点を押さえた学習方法のため、確実に点数が上がり実力になりますので以下を検討してください。

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