【全商】簿記実務検定試験。合格率と難易度

民間資格

簿記実務検定とは、「全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験」が正式名称で、公益財団法人全国商業高等学校協会が主催する簿記検定のひとつであり「全商簿記」と称される事も多くあります。

簿記実務検定は会計・原価計算・2級・3級の4種類があり、会計と原価計算の2つの科目に合格すると1級取得になります。

受験資格に制限は無いが、商業高校や商業に関する学科を設置している高校からの受験者がほとんどという特徴があり、その傾向で進学においては、簿記実務検定1級取得を推薦入試の推薦基準としている大学・短大もあります。

試験内容と合格基準

試験時間は各級・各科目とも1時間30分で、100点満点の70点以上が合格です。

級の設定として難易度別に1級、2級、3級があり、2級と3級では商業簿記のみが出題されます。

1級の合格には「会計」と「原価計算」の両方の合格が必須となりますが、この場合に科目合格も認められ、どちらか片方に合格していれば受験した回から数え4回以内に残りの片方に合格すれば1級合格と認められますが、それを超えた場合の科目合格は失効します。

1級会計株式会社の会計処理を中心に
会計法規や企業の業績測定等に
関する内容も出題されます。
原価計算製造業で用いられる簿記で、
製品の製造に要した金額(原価)
の計算手続きについて出題されます。
2級商品売買業を営む個人企業の
発展的な会計処理と、
株式会社の基本的な会計処理
について出題されます。
3級商品売買業を営む個人企業の
基礎・基本となる会計処理
について出題されます。
簿記実務検定試験の試験内容

合格率と難易度

【全商】簿記実務検定の合格率は1級・会計が31.6%から38.5%、1級・原価計算が40.2%から54.2%、2級が38.8%から57.6%、3級が48.9%から76.7%、そして難易度は偏差値表示で上級57、1級54、2級44、3級36です。

1級・会計の合格率

【全商】簿記実務検定
1級・会計
受験者数合格者数合格率
令和4年度 第95回
2022年
27,94210,75838.5%
令和4年度 第94回15,6315,47035.0%
令和3年度 第93回29,33910,92837.2%
令和3年度 第92回14,1384,46231.6%
【全商】簿記実務検定1級・会計の合格率

1級・原価計算の合格率

【全商】簿記実務検定
1級・原価計算
受験者数合格者数合格率
令和4年度 第95回25,81011,00342.6%
令和4年度 第94回18,6777,49940.2%
令和3年度 第93回25,63813,01450.8%
令和3年度 第92回20,82611,29454.2%
【全商】簿記実務検定1級・原価計算の合格率

2級の合格率

【全商】簿記実務検定
2級
受験者数合格者数合格率
令和4年度 第95回
2022年
33,52119,29557.6%
令和4年度 第94回12,5104,85938.8%
令和3年度 第93回33,01515,49646.9%
令和3年度 第92回13,2095,61042.5%
【全商】簿記実務検定2級の合格率

3級の合格率

【全商】簿記実務検定
3級
受験者数合格者数合格率
令和4年度 第95回
2022年
30,37923,30976.7%
令和4年度 第94回9,4644,77150.4%
令和3年度 第93回30,87319,78564.1%
令和3年度 第92回8,8084,30848.9%
【全商】簿記実務検定3級の合格率

【全商】簿記実務検定と日商簿記の違い

【全商】簿記能力検定と日商簿記を比較した場合には、難易度および試験範囲において、日商簿記2級が【全商】簿記実務検定の1級に相当します。

そして全経簿記と比較した場合は、各級同等の難易度になります。

日商簿記全経簿記全商簿記
難易度

試験範囲
1級上級
2級1級1級
3級2級2級
簿記初級3級3級
【全商】簿記実務検定と日商簿記の違い

履歴書に記載

人事の評価対象になるという前提で、【全商】簿記実務検定の履歴書記載は1級以上としましょう。

履歴書への記載例として

令和○年○月○日 簿記実務検定○級 合格

所轄・主催: 全国商業高等学校協会

試験の概要

申し込み

試験日程

申し込み
① 4月中旬~下旬頃まで
② 10月下旬~11月上旬頃まで

試験日
① 6月下旬頃
② 1月下旬頃(年2回)
試験地全国各地で実施
受験資格制限なし
試験内容1級(各90分)
◇1級・会計
① 2級の範囲
② 取引の記帳
③ 帳簿と伝票
④ 決算
⑤ 企業会計の基礎
⑥ 資産の評価
⑦ 損益計算
⑧ 連結財務諸表
⑨ 財務諸表の活用
◇1級・原価計算
① 2級の範囲
② 原価と原価計算
③ 費目別計算
④ 部門別計算と製品別計算
⑤ 製品の完成・販売と決算
⑥ 標準原価計算
⑦ 直接原価計算

◇2級(90分)
① 3級の範囲
② 取引の記帳
③ 帳簿と伝票
④ 決算

◇3級(90分)
① 簿記の基礎
② 取引の記帳
③ 帳簿と伝票
④ 決算
合格基準1級
2科目とも100点満点中、70点以上で
合格。

2級~3級
100点満点中、70点以上で合格です。
受験料1 級:1,300円
(会計・原価計算れ 1 科目につき)
2級~3級:1,300円
免除1級
科目合格後、4回に限り
合格科目が免除されます。
合格発表試験当日試験場校において
合格発表の
日時・場所を発表します。
主催

問合せ
公益財団法人
全国商業高等学校協会
〒160-0015
東京都新宿区大京町26
電話 03-3357-7911
【全商】簿記実務検定試験の概要

過去問の公開

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