社会福祉士。受験資格と養成施設、合格率と難易度

国家資格

ソーシャルワーカーの代表的な資格として社会福祉士国家試験の難易度は、国家試験の中の難易度としては普通です。

最初の理解として養成施設は予備校ではないので、受験勉強とは別物と考え行動すれば、自身の合格率を予想し、それを飛躍的に上げる事も可能です。

社会福祉士試験の平均的な合格率は29%で、試験の難易度としては偏差値表示で57です。

社会福祉士試験の合格基準は6割正答で合格の絶対評価です。

社会福祉士国家試験の合格率と難易度/偏差値と合格基準

合格率

社会福祉士国家試験の合格率は29.3%~58.1%です。

年度受験者数合格者数合格率
令和5年度
2024年
令和6年2月
実施
34,53920,05058.1%
令和4年度
2023年
令和5年2月
実施
36,97416,33844.2%
令和3年度
2022年
令和4年3月
実施
34,56310,74231.1%
令和2年度35,28710,33329.3%
令和1年度39,62911,61229.3%
平成30年度41,63912,45629.9%
平成29年度43,93713,28830.2%
社会福祉士国家試験の合格率

合格基準

上記に述べた試験の難易度に関しての続きです。

例として宅建試験が約17対83の相対評価なのに対し、社会福祉士は6割正答で合格の絶対評価です。

試験の難易度/偏差値

社会福祉士国家試験の難易度は偏差値表示で57です。

ここで例としてですが、社会福祉士国家試験と宅建試験の難易度比較です。

宅建試験の難易度も偏差値表示で57です。

しかし両者の合格率は宅建17%対、社会福祉士30%以上で大きな差があります。

何故こうなるかという、両者の国家試験としての根底にある事情が違うからなのですが、それはさておき、

宅建試験の約17対83の相対評価は、100人の内の83人を落とすための試験。

社会福祉士国家試験の絶対評価は、6割程度正解すれば合格です。

いずれにしても多数の合格者を出すことに、社会福祉士国家試験は前向きであると言えます。

社会福祉士国家試験の合格基準点

実施時期合格点 / 満点正答率
2024年2月90/15060%
2023年2月90/15060%
2022年2月105/15070%
2021年2月93/15062%
2020年2月88/15059%
2019年2月89/15059%
2018年2月99/15066%
2017年1月86/15057%
社会福祉士国家試験の合格基準点と難易度

公式サイトに記載の合格基準。

  1. 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
  2. 1を満たした者のうち、以下の18科目群(ただし、(注意2)に該当する者にあっては7科目群。)すべてにおいて得点があった者。
    1. 人体の構造と機能及び疾病
    2. 心理学理論と心理的支援
    3. 社会理論と社会システム
    4. 現代社会と福祉
    5. 地域福祉の理論と方法
    6. 福祉行財政と福祉計画
    7. 社会保障
    8. 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
    9. 低所得者に対する支援と生活保護制度
    10. 保健医療サービス
    11. 権利擁護と成年後見制度
    12. 社会調査の基礎
    13. 相談援助の基盤と専門職
    14. 相談援助の理論と方法
    15. 福祉サービスの組織と経営
    16. 高齢者に対する支援と介護保険制度
    17. 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
    18. 就労支援サービス、更生保護制度
      • (注意1) 配点は、1問1点の150点満点である。
      • (注意2) 社会福祉士及び介護福祉士法施行規則第5条の2の規定による試験科目の一部免除を受けた受験者にあっては、配点は、1問1点の67点満点である。

社会福祉士国家試験、難易度と勉強方法

・社会福祉士国家試験が合格点の補正はあるものの、基本6割正答で合格できる絶対評価を基本としている。(指定科目の無得点は不合格)

・例としての宅建試験はライバルが同時に受験した人たち(相対評価)に対して、社会福祉士国家試験は点数そのもの(絶対評価)。

・絶対評価の試験で自分が合格できるかどうかは、模擬試験を重ねれば分かる。

・150点満点の99点、正答率66%を自己採点の合否基準として模擬試験を重ねれば良い。

・過去問は解説文をよく読み、常に満点になるまで周回を重ねる。

社会福祉士国家試験の受験資格

受験資格の文章は後に記載しますが、それが分かりずらいので図表にしてみました。

学歴と実務・養成施設による受験資格

学歴相談援助
実務
養成
施設
短期
養成
施設
半年
一般
養成
施設
1年
受験
資格
福祉系
大学4年
指定科目
履修
→ 
福祉系
短大3年
指定科目
履修
相談援助
実務1年
→ 
福祉系
短大2年
指定科目
履修
相談援助
実務2年
→ → 
福祉系
大学4年
基礎科目
履修
→ → → 
福祉系
短大3年
基礎科目
履修
相談援助
実務1年
→ → 
福祉系
短大2年
基礎科目
履修
相談援助
実務2年
→ → 
社会福祉
主事
養成機関
相談援助
実務2年
→ → 
一般大学
4年
→ → → 
一般短大
3年
相談援助
実務1年
→ → 
一般短大
2年
相談援助
実務2年
→ → 
大卒
以外
相談援助
実務4年
→ → 
社会福祉士国家試験の受験資格

以下公式サイトより受験資格に関し抜粋

  1. 4年制大学で指定科目を修めて卒業した方(期日までに卒業見込みの方を含みます。)
  2. 2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方(期日までに従事する見込みの方を含みます。)
  3. 社会福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方(期日までに卒業(修了)見込みの方を含みます。)
  4. 社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方(期日までに卒業(修了)見込みの方を含みます。)

指定された職務の実務4年歴と短期養成施設6か月での受験資格

以下の実務歴4年と短期養成施設6か月で社会福祉士国家試験の受験資格を得ます。

児童福祉司
身体障害者福祉司
知的障害者福祉司
老人福祉指導主事

試験の概要

筆記試験の19科目。

(厚生労働省HPより)

  1. 人体の構造と機能及び疾病
  2. 心理学理論と心理的支援
  3. 社会理論と社会システム
  4. 現代社会と福祉
  5. 社会調査の基礎
  6. 相談援助の基盤と専門職
  7. 相談援助の理論と方法
  8. 地域福祉の理論と方法
  9. 福祉行財政と福祉計画
  10. 福祉サービスの組織と経営
  11. 社会保障
  12. 高齢者に対する支援と介護保険制度
  13. 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
  14. 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
  15. 低所得者に対する支援と生活保護制度
  16. 保健医療サービス
  17. 就労支援サービス
  18. 権利擁護と成年後見制度
  19. 更生保護制度

免除

精神保健福祉士については、その申請により精神保健福祉士試験との共通科目(上記から1、2、3、4、8、9、11、13、15、16、18の11科目)の試験が免除される。

試験方式

  1. 試験は、筆記の方法により行なう。
    なお、障害がある者等については、その申請により点字問題、拡大文字問題、チェック解答用紙等による試験を行なうほか、試験時間の延長等必要な配慮を行なう。
  2. 出題形式は五肢択一を基本とする多肢選択形式とし、出題数は150問、総試験時間数は240分とする。

願書申し込み

例年9月上旬~10月上旬頃まで

試験日程

例年1月下旬~2月上旬頃

受験地

北海道、青森、岩手、宮城、埼玉、千葉、東京都、神奈川、新潟、石川、岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、島根、岡山、広島、香川、愛媛、福岡、熊本、鹿児島、沖縄

受験料

社会福祉士国家試験の受験料:15,440円
精神保健福祉士と同時受験:28,140円
共通科目免除により受験する場合:13,020円

試験の実施機関。問い合わせ、公式サイト

社会福祉士及び介護福祉士法第10条第1項の規定により厚生労働大臣が指定した(公財)社会福祉振興・試験センタ-(TEL:03-3486-7521)

※介護福祉士及び精神保健福祉士についても試験事務・登録事務を実施

公式サイト
(公財)社会福祉振興・試験センタ-

厚生労働省、社会福祉士・介護福祉士等

勉強法。過去問、参考書・テキスト

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・公式サイトより過去問

近年の過去問と解答

・過去問と解答、解説

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そして最終的に過去問はどの年度の分も満点にできる事が理想です。

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・参考書・テキスト

市販の参考書・テキスト1

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