ボイラータービン主任技術者とは、電気事業法に基づく燃料電池発電所などでエネルギーを動力に変換するためのボイラーやタービンなどの維持・運用に関して保安監督を担う仕事であり、国家資格で業務独占資格及び必置資格です。
ボイラー関連の資格は他に複数ありますが、ボイラータービン主任技術者が異なる点はメンテナンスではなく、現場管理が仕事であり、安全の確保および電力の安定供給を担う者です。
ボイラータービン主任技術者になるには、資格交付のための国家試験ではなく、産業保安監督部電力安全課に申請することで、審査を経て経済産業大臣から免状が交付されます。
資格区分としては第1種、第2種に分かれており、第1種ボイラー・タービン主任技術者免状は全ての設備、第2種ボイラー・タービン主任技術者免状は圧力5880kPa未満の汽力設備、原子力設備、ガスタービン設備及び圧力98kPa未満の燃料電池設備です。
学歴に応じた実務経験により、資格申請をすることができます。
試験の概要、合格率と難易度
ボイラータービン主任技術者の資格取得に関し、試験は実施しておらず、学歴及び実務の経験に応じて資格取得の申請ができますので、試験の合格率というデータは無く、資格取得の難易度は下表に示す学歴・(他の)資格や実務経験そのものになります。
- 実施時期:随時受付
- 申請資格:学歴に応じた実務経験年数をもつ者で詳細は下表を参照
- 受付:最寄りの産業保安監督部電力安全課
申請資格
申請に必要な条件として以下の学歴、実務経験年数に応じて申請できます。
第1種に関しては(1)~(3)、第2種に関しては(4)(5)を満たしている者です。
学歴 | 必要な実務経験年数 | ||||
---|---|---|---|---|---|
第1種 | 第2種 | ||||
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | |
1)大学(機械工学)卒 | 6 | 6 | 3 | 3 | 3 |
2)大学卒 | 10 | 6 | 3 | 5 | 3 |
3)短大・高専 (機械工学)卒 | 8 | 8 | 4 | 4 | 4 |
4)短大・高専卒 | 12 | 8 | 4 | 6 | 4 |
5)高校(機械工学)卒 | 10 | 10 | 5 | 5 | 5 |
6)高校卒 | 14 | 10 | 5 | 7 | 5 |
7)中学卒 | 20 | 15 | 10 | 12 | 10 |
8) 一級海技士(機関) 特級ボイラー技士 エネルギー管理士(熱) 技術士 (機械部門に限る) の2次試験に合格した者 | 6 | 6 | 3 | 3 | 3 |
第1種
- (1) 卒業後((8)においては資格等習得後)にボイラーまたは蒸気タービンの工事、維持または、運用に係わった年数。
- (2) 上記(1)のうち、発電用の設備(電気工作物に限る)に係わった年数。
- (3) 上記(2)のうち、圧力5,880キロパスカル以上の発電用の設備に係わった年数。
第2種
- (4) 卒業後(または資格等習得後)にボイラー、蒸気タービン、ガスタービンまたは、燃料電池設備(最高使用圧力が98キロパスカル以上のもの)の工事、維持または、運用に係わった年数。
- (5) 上記(4)のうち、発電用の設備(電気工作物に限る)に係わった年数。
資格申請の概要
申し込み 試験日程 | ① 申し込み:月上旬 ~ 下旬 試験日:月上旬 ② 申し込み:月上旬 ~ 下旬 試験日:月上旬 |
---|---|
試験地 | 札幌、仙台、さいたま、名古屋、 富山、大阪、広島、高松、 福岡、那覇 |
受験資格 申請資格 | 上記を参照 |
合格基準 | 学歴・資格・実務経験 上記を参照 |
受験料 | 6,600円 |
主催 問合せ | 経済産業省 各地方産業保安監督部電力安全課 下表を参照 |
資格申請方法。申し込み・問合せ
北海道産業保安監督部 電力安全課 | 〒060-0808 札幌市北区北8条西 2-1-1 札幌第一合同庁舎 電話:011-709-1795 FAX:011-709-1796 |
関東東北産業保安監督部 東北支部電力安全課 | 〒980-8403 仙台市青葉区本町 3-3-1 仙台合同庁舎 電話:022-221-4948 FAX:022-224-4370 |
関東東北産業保安監督部 電力安全課 | 〒330-9715 埼玉県さいたま市 中央区新都心1-1 さいたま新都心 合同庁舎1号館 電話:048-600-0385 ~0388 FAX:048-601-1301 |
中部近畿産業保安監督部 電力安全課 | 〒460-8510 名古屋市中区三の丸 2-5-2 電話:052-951-2817 FAX:052-951-9802 |
北陸産業保安監督署 | 〒930-0091 富山市愛宕町1-2-26 電話:076-432-5580 FAX:076-432-0909 |
中部近畿産業保安監督部 近畿支部電力安全課 | 〒540-8535 大阪市中央区大手町 1-5-44 電話:06-6966-6048 FAX:06-6966-6089 |
中国四国産業保安監督部 電力安全課 | 〒730-8531 広島市中区上八丁堀 6-30 広島合同庁舎2号館 電話:082-224-5742 FAX:082-223-6299 |
中国四国産業保安監督部 四国支部電力安全課 | 〒760-8512 高松市サンポート3-33 電話:087-811-8586 FAX:087-811-8597 |
九州産業保安監督部 電力安全課 | 〒812-0013 福岡市博多区博多駅前東 2-11-1 電話:092-482-5519 ~5524 FAX:092-482-5973 |
那覇産業保安監督事務所 | 〒900-0006 那覇市おもろまち 2-1-1 電話:098-866-6474 FAX:098-860-1376 |
① 申請書類の写しをFAX又は、郵送で、管轄の産業保安監督部まで送付し、事前審査があります。
②各管轄の産業保安監督部において、担当官による審査。
③ 申請に不備があった場合は、返却された申請書の指摘箇所を改めて、再申請をします。
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