ガス消費機器設置工事監督者。講習と試験の合格率と難易度

国家資格

ガス消費機器設置工事監督者とは、ガス消費機器の変更や設置工事においての監督を行なう、あるいは自らが施工を行うために、必要な知識及び技能をもつ者として認定される国家資格であり、その中の必置資格および業務独占資格です。

ガス消費機器設置工事監督者ができる事として、現場監督者のイメージが強いのですが、その前提としてガス消費機器の変更や設置工事においての模範的な技術者です。

工事終了後に施工が正しく行われたことを確認し、機器及び排気筒に工事事業者および監督者名などを記載した表示ラベルを貼付します。

法律的には特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律があり、

ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者が、

  • 施工場所において工事内容を「指示」し
  • 施工場所において作業を「監督」し
  • 施工場所において「技術上の基準」に適合していることを「確認」しなければならない

と定めています。

なお、「液化石油ガス設備士」の資格所持者は「ガス消費機器設置工事監督者」としての設置又は変更の監督及び施工ができるのでこの資格を受講する必要はありません。

資格講習と認定講習の違いと再講習

ガス消費機器設置工事監督者の国家資格は、経済産業大臣から講習及び再講習の実施機関として指定を受けている、日本ガス機器検査協会が実施する、「資格講習」または「認定講習」を受講・修了することにより取得できます。

「資格講習」は、受験資格の設定が無く誰でも受験でき、「認定講習」は特定の資格を持つ場合に講習内容が短縮されるという特色がありますので、講習の申し込みはこの二者択一になります。

そして再講習に関しては、講習を受け修了試験に合格し、ガス消費機器設置工事監督者の資格証の交付を受けた日(第2回目以降は、前回の再講習を受けた日)の属する年度の翌年度開始の日から3年ごとに、再講習を受けることが義務付けられています。

この再講習を受けなかったときは、ガス消費機器設置工事監督者の資格を失います。

合格率・難易度

ガス消費機器設置工事監督者、講習を受けた後の修了試験の合格率は、おおよそ85%と言われています。

しかし複数の経験者の話としては、講習をしっかり聞いたという前提であれば、ほぼ全員が合格できるレベルで、難易度としては非常に簡単との事です。

勉強方法

合格者の話として、講習の内容と進行が初心者にも分かりやすく、修了試験の内容もその範囲内にあるので講習をしっかり聞けば問題ないとの事です。

修了試験合格の4ポイントとしては

合格発表

約1か月後に郵送通知で、合格の場合は合格通知と資格証、不合格の場合は不合格通知が届きます。

就職・転職・求人需要

就職は主にガス設備会社などですが、会社にとってガス消費機器設置工事監督は法的に設置義務があり現場においても同様ですので全国に確実な求人需要が有ります。

あるいは自身が技術者ですので、将来的な独立起業も考えられますが、その場合は「液化石油ガス設備士」の資格取得をおすすめします。

履歴書に記載、合格発表と資格証

・履歴書の書き方は例として

令和○年○月○日

ガス消費機器設置工事監督者 取得

所轄・主催: 経済産業省

・ガス消費機器設置工事監督者の資格証は

この講習を受講して、修了試験に合格すると、「ガス消費機器設置工事監督者」(通称:特監法資格者)として、日本ガス機器検査協会から、資格証が交付されます。

民間の団体が実施及び認定していますが、この資格は特監法に基づく「国家資格」であり、主管庁である経済産業省が、講習及び資格証の交付を同団体に委託しています。

合格発表に関しては、修了試験に合格しますと、日本ガス機器検査協会より資格証(ガス消費機器設置工事監督者認定講習修了証)を交付し、約1カ月後の合格通知に同封されます。

講習の概要

申し込み

試験日程
申し込み:各地域別講習機関による
講習日程:各地域別講習機関による

下記公式サイトリンクあり
試験地資格講習
北海道、宮城県、埼玉県、千葉県、
東京都、神奈川県、新潟県、静岡県、
石川県、愛知県、大阪府、兵庫県、
広島県、香川県、福岡県

認定講習
北海道、東京都、新潟県、愛知県、
大阪府
受験資格資格講習の受講資格
制限なし。

認定講習の受講資格
以下のいずれかの資格を持つ者。
管工事施工管理技士
高圧ガス製造保安責任者
高圧ガス販売主任者
ガス主任技術者
浴槽設備施工技能士
液化石油ガス業務主任者の代理者

-以下は特定工事に関する1年以上の
実務経験

液化石油ガス調査員
需要家ガス設備点検員
簡易ガス調査員
講習内容資格講習
・ガスに関する基礎知識:2時間
・ガス消費機器に係る
 給排気に関する基礎知識:3時間
・特定ガス消費機器に関する知識:2時間
・特定工事の施工方法:2時間
・特定ガス消費機器の保安に
 関する法令:2時間30分
・特定工事の欠陥に係る事故例:1時間
・修了試験:1時間
以上2日間

認定講習
・ガス消費機器に係る給排気に関する
 基礎知識:1時間
・特定工事の施工方法:1時間
・特定ガス消費機器の保安に
 関する法令:2時間
・特定工事の欠陥に係る事故例:1時間
(修了試験は無い)
以上1日間
受験料受講料金として
資格講習:26,200円
各非課税

更新の再講習:11,000円
非課税
免除液化石油ガス設備士は受講不要
主催

問合せ
一般財団法人
日本ガス機器検査協会
〒107-0052
東京都港区赤坂1-4-10 JIAビル
TEL 03-3960-7841(JIA教育講習部)
ガス消費機器設置工事監督者。講習

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