海上保安官の採用試験。合格率と難易度

国家資格

海上保安官とは、英語でJapan Coast Guard Officer、海上の安全と治安の確保を任務とする海上保安庁の職員の事であり、海上のみではなく附帯する事項に関する事務を行う職員も含めた、さまざまな活躍の場がある国家公務員です(海上保安庁法第2条、第14条)。

海上保安官は海上保安庁法第31条において、特別司法警察職員として海上保安官(司法警察員)と海上保安官補(司法巡査)が指定されています。

海上保安官になるには、どのような方法があるのか、公務員採用試験ですので、すごく特別な事を要求されるわけではありません。

以下に解説します。

合格率

海上保安官の合格率は18.3%から34.6%で、倍率は2.9倍から5.5倍です。

海上保安官受験者数合格者数合格率倍率
令和5年度
2023年
2378234.6%2.9倍
令和4年度
2022年
289 63  21.8%  4.6倍
令和3年度
2021年
349 64  18.3%  5.5倍
海上保安官の合格率

難易度/偏差値

海上保安官になる難易度は偏差値表示で59です。

採用試験の概要

申し込み

試験日程
・申し込み:3月中旬4月上旬

・第1次試験、筆記試験
6月上旬

・第2次試験、人物試験と身体検査
7月中旬

※要、公式サイト確認
試験地・第1次試験
札幌市、仙台市、横浜市、新潟市、
名古屋市、舞鶴市、神戸市、広島市、
北九州市、鹿児島市、那覇市

・第2次試験
小樽市、塩釜市、横浜市、新潟市、
名古屋市、舞鶴市、神戸市、広島市、
北九州市、鹿児島市、那覇市
受験資格・試験実施年の4月1日時点において
30歳未満で、大学を卒業した者。
および試験実施年の翌年に
大学を卒業する見込みの者。

・人事院が上記の者と同等の
資格があると認める者

※次のいずれかに該当する者は、
この試験を受けることができません。

・日本の国籍を有しない者

・国家公務員法第38条の規定により
国家公務員となることができない者

 禁錮以上の刑に処せられ、
その執行を終わるまでの者。
またはその刑の執行猶予の期間中
の者、その他その執行を受ける
ことがなくなるまでの者

 一般職の国家公務員として懲戒免職
の処分を受け、その処分の日から
2年を経過しない者。

 日本国憲法またはその下に
成立した政府を暴力で破壊する
ことを主張する政党その他の団体を
結成し、またはこれに加入した者。

・平成11年改正前の民法の規定
による準禁治産の宣告を
受けている者(心神耗弱を原因と
するもの以外)
試験科目

試験内容
◇第1次試験

基礎能力試験
公務員として必要な基礎的
な能力(知能及び知識)の筆記試験

多肢選択式 40題
2時間20分

課題論文試験2題
3時間
文章による表現力、課題に対する
理解力・判断力・思考力などに
ついての筆記試験

◇第2次試験

・人物試験
人柄、対人的能力などについての
個別面接

・身体検査
主として胸部疾患
(胸部エックス線撮影を含む。)
血圧、尿、その他一般内科系検査

・身体測定
身長、体重、視力、色覚、
聴力についての測定

・体力検査
反復横跳び、上体起こし、
鉄棒両手ぶら下がりによる身体の
筋持久力等についての検査

※体力検査の合格基準は、
全ての検査に合格する事。

体力検査の基準

反復横跳び
100cm間隔に引かれた3本の
ライン上で、20秒間のうちに
何回サイドステップすることが
できるかを検査。
男子44回以上、女子37回以上が基準。

上体起こし
ひざを曲げ、あおむけ姿勢から、
30秒間のうち何回上体を起こしが
できるかを検査。
男子21回以上、女子13回以上が基準。

鉄棒両手ぶら下がり
水平に設置された直径約2.8cmの
鉄棒を両手で握り、両足を床から
離してぶら下がり、10秒以上耐える
ことができるかを検査。
合格基準1.筆記試験の得点は各試験種目の
素点をそのまま用いるのではなく、
標準偏差を利用した「標準点」
を用いる。

2.人物試験においては、各受験者
についてA~Eの5段階で評価し、
この評価結果が正規分布するもの
とみなして、各段階の標準点を
算出。

3.身体検査および身体測定は、
得点を算出せず合否の判定のみ。

※最低限必要な下限の得点に
達しない試験種目が一つでも存在
する者については、他の試験種目の
成績にかかわらず不合格とる。
この下限の得点は、筆記試験の
各種目は満点の30%
人物試験はC評価。

第1次試験の合格者
基礎能力試験および学科試験の各得点
がいずれも下限の得点以上の場合、
両試験の標準点を合計した得点に基き、
第1次試験の合格者を決定する。

最終合格者
第1次試験合格者のうち、身体検査
および身体測定に合格し、かつ
人物試験においてA~Cの評価である
者について、全ての試験種目の
標準点を合計した得点に基づいて
最終合格者を決定する。
受験料無料
合格発表第1次
7月上旬頃

第2次
8月中旬頃
問合せ人事院人材局試験課
電話 03-3581-5311(内線2331)
主催

問合せ
海上保安庁
総務部
〒100-8976
東京都千代田区霞が関2-1-3

人事院人材局試験課
TEL 03-3581-5311(内線2333)
海上保安官、採用試験の概要

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海上保安官に関連する学校

海上保安大学校学生

海上保安大学校学生とは、海上保安庁の幹部職員を養成する海上保安大学校で学ぶ学生(国家公務員)のこと。

学生(本科)の身分は国家公務員ですので給与も支給されます。

本科学生は、幹部海上保安官となるべき者の教育を前提にしており、卒業後に三等海上保安正に任官します。

別途、大卒者対象課程の「初任科」があり、この場合は年齢対象が30歳未満まで広がります。

海上保安学校学生採用試験(4月入校)

海上保安学校学生採用試験(4月入校)は、海上保安庁の教育機関である海上保安学校において学ぶ専門知識や技術に関して、学科は「船舶運航システム課程」「航空課程」「情報システム課程」「管制課程」「海洋科学課程」に分かれています。

試験に合格し、受験者だった人は海上保安学校の学生となるわけですが学費は無料で、入校と同時に一般職の国家公務員として海上保安庁の職員に採用されますので、給与が支給されます。

海上保安学校学生(特別)採用試験

海上保安学校学生(特別)採用試験について、合格した海上保安学校学生は全寮制で、コースにより1年または2年の寮生活になります。

カリキュラムとして、船舶運航システム課程(1年間)の場合は海上保安官として巡視船に乗組むための教育を受ける課程で、航海・機関・主計の分野に分かれ巡視船艇の運航や海上犯罪取締り等に必要な知識・技能を習得します。

受験者は試験に合格し、海上保安学校の学生となるわけですが学費は無料で、入校と同時に一般職の国家公務員として海上保安庁の職員に採用されますので、給与が支給されます。

過去問・テキスト・参考書

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