金融財政事情研究会（きんざい）が主催する、金融業務能力検定37種目の内この金融業務2級資産承継コースは、CBT方式（Computer Based Testing）で通年実施されています。
資産承継アドバイザー認定試験の名の通り、資産承継コースは「遺産分割対策・納税資金準備・相続税額の軽減」を適切に説明でき、そして相続と関連した手続きについて助言できる知識と実践力を試験は検証します。
試験は四答択一式30問、総合問題10題で構成され、合格基準は100点満点の70点以上の絶対評価を採用していますが、合格率は公表されていません。
絶対評価であるがゆえに毎回の試験の難易度にバラツキはあるのですが、それらの平均的な数字として偏差値53です。
試験の概要
| 試験日 試験日程 | 通年実施。 |
|---|---|
| 受験資格 試験の対象者 | 受験資格に制限なし 金融機関の渉外担当者 窓口担当者、生命保険会社 証券会社等の営業担当者 |
| 試験の範囲 | 1.資産承継の準備 2.遺産分割対策および納税資金準備 3.相続税額の軽減対策 4.相続に関する諸手続き 5.総合問題 |
| 試験時間 | 120分 ※ 試験開始前に操作方法等の案内あり。 |
| 出題形式 | 四答択一式30問、事例問題10題 |
| 合格基準 | 100点満点で70点以上 |
| 試験日 受験料 | 試験に申し込みと受験料 |
| 合格発表 | 試験終了後にその場で合否に係る スコアレポートが手交されます。 合格者は、試験日の翌日以降に 認定証をマイページから 「資産承継アドバイザー」の 認定証をマイページからPDF形式で 出力できます。 |
| 持込み品 | 携帯電話、筆記用具、計算機、 参考書および六法等を含め、 自席への私物の持込みは 認められていません。 テストセンターに設置されている ロッカー等に保管してください。 メモ用紙・筆記用具は テストセンターで貸し出されます。 算問題については、 試験画面上に表示される電卓を利用 ※指定の確認用身分証明は要持参 |
問い合わせと試験日程CBT申し込み
問い合わせ
〒160-8529 東京都新宿区荒木町2-3
一般社団法人 金融財政事情研究会
検定センター
TEL 03-3358-0771
（お電話は応対品質向上のため、録音あり）
試験地・試験会場・試験日程
CBT-Solutionsウェブサイト
試験の流れとCBT申し込み
CBT-Solutionsウェブサイト
テキスト
公式テキストは無いのですが、通信講座としては金融財政事情研究会（きんざい）にて２カ月または3カ月コースがあります。
これは「投資商品セールスと融資推進に結び付く相続・資産承継に強くなる講座」に2冊の書籍が配本され、通信講座としてそれなりの価格設定で販売されています。
しかし試験の合格者が皆この通信講座を利用しているわけではありません。
この通信講座はそれなりのコストと２～３カ月という時間が必要なため、多くの合格者が問題集と解説文を利用した独学の勉強法で合格しているという側面もあります。
もちろん通信講座でじっくり学ぶ事の利点も多くありますので、個人の都合に合わせ選択すべきです。
独学、勉強方法
以下は勉強方法とも言えますし、独学で試験に合格できるかどうかの実力確認方法とも言えます。
独学の勉強法としては
・問題集を本試験と同じ分量で、数回分実施
・自己採点と解説文の熟読
・同じ試験問題を周回学習し満点に近づける
・解説文も再読する
・初見の問題集（模擬試験）を複数回実施
以上の流れで、周回時のほぼ満点である事と模擬試験の結果が余裕で70点以上であるかどうかが、試験の合否に直結する自己の実力判断になります。
上記７日間の独学を勉強時間の目安に実行してみて下さい。
もし模擬試験の点数が悪い場合は周回する問題集を増やし同様の流れで、新たな初見の模擬問題集で再確認してください。
参考書、問題集（過去問と類似問題）
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