資格種別は第一級から第三級までの海上特殊無線技士、レーダー級海上特殊無線技士があり、第一級から第三級は、それぞれ一海特、二海特、三海特という呼称が多く使われます。
海上特殊無線技士とは、もともとは船舶のレーダ操作、海上無線交信にてVHF無線電話装置等の操作する資格者のイメージですが、その後の電波利用技術の進展に伴い近年は小規模な無線局が多数あり、それらに対応させるために無線局の種類、無線設備の周波数、空中線電力等により操作することができる範囲を限定したうえで資格の取得を容易に設定したもので、国家資格の中の業務独占資格および必置資格です。
合格率
海上特殊無線技士、第一級（一海特）の合格率は55.8%から73.2%、第ニ級（二海特）の合格率は80.1%から86.2%、第三級（三海特）の合格率は87.5%から100%、レーダー級の合格率は67.0%から96.6%です。
第一級（一海特）の合格率
| 一海特 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 2022年 | 394 | 263 | 66.8% |
| 2021年 | 511 | 285 | 55.8% |
| 令和2年度 2020年 | 310 | 227 | 73.2% |
| 2019年 | 481 | 284 | 59.0% |
| 2018年 | 586 | 327 | 55.8% |
第ニ級（二海特）の合格率
| 二海特 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 2022年 | 2,117 | 1,824 | 86.2% |
| 2021年 | 1,984 | 1,651 | 83.2％ |
| 2020年 | 1,553 | 1,280 | 82.4% |
| 2019年 | 1,941 | 1,554 | 80.1% |
| 2018年 | 2,209 | 1,793 | 81.2% |
第三級（三海特）の合格率
| 三海特 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 2022年 | 199 | 194 | 97.5% |
| 2021年 | 206 | 196 | 95.1% |
| 2020年 | 147 | 147 | 100% |
| 2019年 | 200 | 190 | 95.0% |
| 2018年 | 192 | 168 | 87.5% |
レーダー級の合格率
| 海上特殊 レーダー級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 2022年 | 115 | 77 | 67.0% |
| 2021年 | 103 | 87 | 84.5% |
| 2020年 | 89 | 86 | 96.6% |
| 2019年 | 116 | 94 | 81.0% |
| 2018年 | 132 | 121 | 91.7% |
国家試験の難易度/偏差値
海上特殊無線技士試験の難易度は偏差値表示で第１級が46、第2級及び３級が41、レーダー級が40です。
試験概要
| 受験資格 | 制限なし |
| 試験地 | 札幌、仙台、東京、長野、金沢、 名古屋、大阪、広島、松山、 熊本、那覇 |
| 申し込み 試験日程 | 申し込み：4月上旬～中旬 試験日程： 第一級、第ニ級、第三級、レーダー級 6月上旬 申し込み：8月上旬～中旬 試験日程： 第一級、第ニ級、第三級、レーダー級 １０月中旬～下旬 申し込み：12月上旬～中旬 試験日程： 第一級、第ニ級、第三級、レーダー級 翌年２月上旬 注意）公式サイト要確認 |
| 受験料 | 第一級：7,500円 第ニ級：5,600円 第三級：5,600円 レーダー級：5,600円 |
| 試験内容 | 第一級 多肢選択式（電気通信術を除く） 無線工学、法規 各12問：1時間 英語 会話5問：30分 電気通信術（欧文）送受話50字：2分 第ニ級 多肢選択式 無線工学、法規 各12問 1時間 第三級 正誤式無線工学 10問、法規20問 1時間 レーダー級 多肢選択式無線工学、法規 12問 1時間 |
| 合格基準 | 第一級 無線工学：60点満点の40点以上 法規：60点満点の40点以上 英語：100点満点の60点以上 電気通信術： 電話送話：100点満点の80点以上 電話受話：100点満点の80点以上 第ニ級 無線工学：60点満点の40点以上 法規：60点満点の40点以上 第三級 無線工学：50点満点の30点以上 法規：100点満点の60点以上 レーダー級 無線工学：60点満点の40点以上 法規：60点満点の40点以上 |
| 免除 | （規則第8条第1項） 一定の無線従事者の資格を有する者が 他の資格の国家試験を受ける場合は、 申請により国家試験の一部を免除が あります。 下記公式サイトリンク先を参照下さい。 日本無線協会などが実施する 養成課程を修了すると、試験に合格したと 同等の資格を得ることができます。 |
| 主催 | 公益財団法人 日本無線協会 〒104-0053 東京都中央区晴海3-3-3 TEL 03-3533-6022 |
CBT方式による試験
CBT方式（Computer Based Testing）が海上特殊無線技士第二級と第三級試験で試験実施されています。
| 海上特殊無線技士 | 第二級・第三級CBT方式試験 |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし |
| 再受験規約 | 何件でも受験予約可能 |
| 試験申込日程 | 随時 |
| 試験日程 | 随時 ※申請の日から14日以降の 日が選択できます。 |
| 申込方法 | インターネット受付のみ 申込に当たっては顔写真を登録。 予約の手順について詳しくは 下記CBT方式の試験詳細を参照 |
| 試験地 試験会場 | 全国の共通会場（テストセンター） にて実施 |
| CBT 問合せ① | 試験の申込方法や 当日についてのお問合せ 受験サポートセンター TEL：03-5209-0553 (09:30〜17:30※年末年始を除く) 受験に関するお問い合わせ ※お電話は応対品質向上のため、 録音あり。 |
| CBT 問合せ② | 試験の内容についてのお問合せ 公益財団法人 日本無線協会 東京都中央区晴海3-3-3 TEL：03-3533-6022（試験部） |
| CBT方式の 試験詳細 | CBT無線従事者国家試験 |
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