陸上無線技術士は電波法第40条に定められる国家資格者で英語表記は「Technical Radio Operator for On-The-Ground Services」、基幹放送局においては必置資格になり無線設備の技術操作及び設備管理を行うことができる技術者です。
陸上無線技術士の資格は第一級、第二級は、それぞれ「一陸技」「二陸技」と通称されていて第一級が技術的な操作に制限が無い事に対し、第二級は取り扱える空中線電力と周波数に制限があります。
陸上無線技術士の職場としては放送局、運輸省航空局、海上保安庁、気象庁、警察庁など民間と公務員の両方に分布し、求人需要は常にあります。
国家試験の難易度が高いと言われますが、試験の内容がどのようなもので、どの程度の合格率かなど以下にお知らせします。
合格率と難易度/偏差値
◇合格率
第一級陸上無線技術士の合格率は22.0%から31.9%、第二級陸上無線技術士の合格率は29.2%から35.5%です。
◇難易度
陸上無線技術士、国家試験の難易度は偏差値表示で第一級(一陸技)が66、第二級(二陸技)が63です。
第一級
陸上1級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2022年 令和4年度 | 6,977 | 1,536 | 22.0% |
2021年 | 7,292 | 1,847 | 25.3% |
2020年 | 5,428 | 1,456 | 26.8% |
2019年 | 5,162 | 1,646 | 31.9% |
2018年 | 4,888 | 1,417 | 29.0% |
第ニ級
陸上2級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2022年 令和4年度 | 911 | 266 | 29.2% |
2021年 | 942 | 305 | 32.4% |
2020年 | 896 | 294 | 32.8% |
2019年 | 1,114 | 395 | 35.5% |
2018年 | 1,140 | 339 | 29.7% |
難易度/偏差値
陸上無線技術士、国家試験の難易度は偏差値表示で第一級陸上無線技術士(一陸技)が66、第二級陸上無線技術士(二陸技)が63です。
試験概要
試験日程 | 申し込み受付期間 ① 5月上旬~中旬頃まで ② 11月上旬~下旬頃 試験日程 ① 7月中旬頃の2日間 ② 1月下旬頃の2日間(年2回) |
受験資格 | 制限なし |
試験地 | 札幌、仙台、東京、長野、金沢、 名古屋、大阪、舞鶴市(第二級のみ) 広島市、松山市、三豊市、 熊本市、福岡(7月期のみ)、那覇 |
受験料 | 第一:16,500円 第二:13,700円 |
試験科目 試験内容 | 第一級と第二級 第1日目 ・多肢選択式 ・無線工学の基礎 25問:2時間30分 ・法規 20問:2時間 第2日目 ・多肢選択式 ・無線工学A 25問:2時間30分 ・無線工学B 25問:2時間30分 |
合格基準 | 第一級と第二級 工学の基礎:75点以上/125点 工学A:75点以上/125点 工学B:75点以上/125点 法規:60点以上/100点 |
免除 | ①「科目合格者」に対する免除として 合格点を得ている試験科目がある場合、 当該試験科目の試験の行われた月の 翌月の初めから起算して3年以内は、 当該合格点を得た試験科目の試験が 免除されます。 (なお当該資格に限りますので、 たとえ下位資格であっても他の資格の ものは免除されません) その他の一部免除 ②認定学校等の卒業者 ③一定の無線従事者の資格 ④一定の無線従事者の資格と業務経歴 ⑤電気通信事業法による資格 |
主催 | 公益財団法人 日本無線協会 〒104-0053 東京都中央区晴海3-3-3 TEL 03-3533-6022 北海道支部 011-271-6060 東北支部 022-265-0575 信越支部 026-234-1377 北陸支部 0762-22-7121 東海支部 052-951-2589 近畿支部 06-6942-0420 中国支部 082-227-5253 四国支部 089-946-4431 九州支部 096-356-7902 沖縄支部 098-840-1816 |
陸上無線技術士の勉強方法。過去問で独学
資格の取得方法
「資格をとるには」というページが公式サイトにあります。
・国家試験を受験する方法
・養成課程を受講する方法
・認定講習課程を受講する方法
以上3種の選択が提示されています。
費用と時間を考えれば国家試験で、そして誰もが「独学で合格できるか?」という疑問がありながらも、実際に独学で合格された方々も多数いらっしゃいます。
過去問による自己の実力判定と勉強方法
陸上無線技術士の合否判定は正答率による「絶対評価」を採用しています。
「相対評価」ではないので自分以外の受験者が優秀かどうかは関係ありません。
合格基準である、工学の基礎:75点以上/125点/ 工学A:75点以上/125点/ 工学B:75点以上/125点/
法規:60点以上/100点を維持すれば合格です。
この検定方式の試験スタイルは、過去問を実行することにより、合格できるのか駄目なのか、自分の実力を客観的で容易に評価できますので、まずは過去問を複数年分を試してみて下さい。
その上で公式サイトに示されている資格を取るまでの3種の方法の内、どの方法を選択するのか決めれば良いでしょう。
過去問による勉強方法
過去問による勉強方法は基礎知識ありで受験勉強1カ月を目安とした場合、テキストを目を通したうえで以下の勉強方法が基本です。
・毎日2時間30分または2時間、試験日の半日分の過去問
・休日は試験日2日分の過去問
・毎回自己採点+解説文の熟読
・専用ノートに間違いの正解要点書く
・過去問は1周ではなく周回し、毎回満点になるまで続ける
・通勤・通学時間は電子書籍を利用
独学の過去問とテキスト
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関連資格
陸上無線技術士
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