DCプランナー(企業年金総合プランナー)の試験は以前のPBT方式(紙試験)の公開試験から2021年度よりCBT方式(Computer Based Testing)に移行されています。
DCプランナー国家資格ではありませんが、日本商工会議所が主催する公的資格です。
資格試験は難易度別に1級と2級に分かれており、1級の場合は、A分野(年金・退職付制度等)、B分野(確定拠出年金制度)、C分野(老後資産形成マネジメント)の3種目に合格して1級の合格になります。
合格率と難易度
2021年にCBT方式の試験に変更されて以降の受験者データは以下のようになります。
1級DCプランナー試験の合格率はA分野39.4%~41.3%、B分野44.6%~49.1%、C分野22.4%~40.5%で試験の難易度は偏差値表示で54です。
2級DCプランナー試験の合格率は34.3%から38.5%で試験の難易度は偏差値表示で44です。
年度別の合格率の推移および1級DCプランナー総合の合格者数は下表を参考にしてください。
1級DCプランナーA分野の合格率
1級A分野 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 535 | 221 | 41.3% |
2022年度 | 663 | 261 | 39.4% |
2021年度 | 572 | 236 | 41.3% |
1級DCプランナーB分野の合格率
1級B分野 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 492 | 236 | 48.0% |
2022年度 | 574 | 282 | 49.1% |
2021年度 | 603 | 269 | 44.6% |
1級DCプランナーC分野の合格率
1級C分野 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 647 | 223 | 34.5 |
2022年度 | 792 | 179 | 22.4 |
2021年度 | 472 | 191 | 40.5 |
1級DCプランナー総合の合格者数
1級DCプランナー総合の合格者数は1年間で151名から207名で推移しています。
1級総合合格 | 合格者数 |
---|---|
2023年度 | 207名 |
2022年度 | 173名 |
2021年度 | 151名 |
2級DCプランナーの合格率
2級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 2,338 | 900 | 38.5% |
2022年度 | 2,586 | 927 | 35.8% |
2021年度 2021年9月~ 2022年3月末 | 2,339 | 802 | 34.3% |
以上商工会議所発表のデータです。
受験資格
1級:2級合格者
2級:制限なし
試験科目
1級 A分野(年金・退職給付制度等)
(四答択一式:10問、総合問題:4題。90分)
- 公的年金
- 企業年金と個人年金
- 退職給付制度
- 中高齢期における社会保険
- 年金・退職給付制度等の最新の動向
1級 B分野(確定拠出年金制度)
(四答択一式:10問、総合問題:4題。90分)
- 確定拠出年金の仕組み
- 企業型年金の導入および運営
- 個人型年金に係る手続等
- コンプライアンス
- 確定拠出年金制度の最新の動向
1級 C分野(老後資産形成マネジメント・年金・退職給付制度等)
(四答択一式:10問、総合問題:4題。90分)
- 金融商品の仕組みと特徴
- 資産運用の基礎知識・理論
- 運用状況の把握と対応策
- 確定拠出年金制度を含めた老後の生活設計
- 老後資産形成マネジメントの最新の動向
2級
(四答択一式:30問、総合問題:10問。120分)
わが国の年金制度・退職給付制度
- 公的年金制度
- 私的年金制度
- 新しい私的年金制度
確定拠出年金制度
- 確定拠出年金制度の仕組み
- コンプライアンス
投資に関する知識
- 投資の基本
- 運用商品の理解
- アセットアロケーションの考え方
- 投資判断のための評価指標
ライフプランニングとリタイアメントプランニング
- ライフプランニングの基本的な考え方
- リタイアメントプランニングと確定拠出年金
合格基準
1級
100点満点の70点以上の正答率で区分合格。
3区分ABC全部に合格で1級合格。
2級
100点満の70点以上の正答率で合格。
試験の申し込みと試験日
下記CBTソリューションズより随時の申し込みと試験日です。
公式サイト
CBTソリューションズ
03-5209-0553
日本商工会議所DCプランナー
050-5541-8600
一般社団法人金融財政事情研究会
検定センター TEL:03-3358-0771
勉強方法、テキストと問題集(過去問)
資格試験の合否判定には「相対評価」と「絶対評価」があります。
相対評価が受験者の上位〇〇%または上位〇〇名が合格です。
絶対評価は〇〇%以上の正答率であれば合格。
多くの検定試験がそうであるようにDCプランナー試験も「絶対評価」を採用しています。
しかし試験問題を作成する側に「各回の試験問題に難易度の大きなばらつき」という問題があります。
これは合格率に直結するわけですが、上に記載の合格率の表を見ていただければ、その落差が明確に見て取れます。
つまり試験問題の難易が動きすぎて、試験の合否に運が大きく左右するわけですが、幸い2021年度よりCBT方式の試験に変更されましたので、不合格の場合でも以前とは違い再試験は直ぐにできます。
DCプランナーのように合格率が安定しない試験の準備に、過去問の反復する事は勉強方法というよりは必須の事です。
同じ問題集を3周回して満点を維持できるようになった後に、初見の過去問または模擬問題を実行し、自己採点の結果が合格レベルに達しているかどうかを判断してください。
合格基準は70点です。
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勉強時間
DCプランナー受験の勉強時間として、合格者の方々の平均的な意見は以下の内容です。
- DCプランナー2級の勉強時間は30時間を2週間から4週間
- DCプランナー1級A分野の勉強時間は20時間
- DCプランナー1級B分野の勉強時間は30時間
- DCプランナー1級C分野の勉強時間は40時間
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