ITパスポート(IP)CBT。合格率と難易度

情報処理推進機構の公式サイト2023年4月14日発表にて「国家試験情報処理技術者試験の一区分である「iパス」は、令和5年3月度の実施分で、年間応募者数が253,159人となり、試験開始以来初の25万人を突破しました」。

このような内容でITパスポート試験の令和４年度（2023年、令和5年３月試験まで）の実受験者数としても231,526人となり記録更新になり、昨年度に引き続き、金融・保険業、不動産業での活用が進んでいるというデータが発表されました。

ITパスポートは、IT系の国家資格がいくつかある中、この資格は初歩のスキルレベルなので、ネット上では厳しい意見もありますが、更に上級スキルをクリアしていく将来に、『あの時に出会っていたから、今の自分がある。』という分岐点にもなりえる国家資格です。

ITパスポート試験は情報処理技術者試験の一試験区分であり、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家資格です。

ITパスポート試験・IP試験の合格基準は1000点満点の600点以上ですが但し書きがあり下記を参照ください。

合格率の推移と難易度/偏差値
ITパスポート試験（iパス）の概要
ITパスポート試験に関し、ネット上に否定的意見もがあるが
無料の過去問とアプリ
テキスト、参考書、過去問
ITパスポート試験の通信講座と転職
1. 仕事と収入
隙間時間の勉強に電子書籍
就職・転職
関連資格
1. IT国家資格
2. IT民間資格

合格率の推移と難易度/偏差値

ITパスポート試験の合格率は51.6%から58.8％で、難易度は偏差値表示で45です。

年度	受験者数	合格者数	合格率
令和5年度 2023年	265,040	133,292	50.3%
令和４年度 2022年	231,526	119,495	51.6%
2021年	211,145	111,241	52.7%
2020年	131,788	77,512	58.8%
2019年	103,812	56,323	54.3%
2018年	95,187	49,221	51.7%
2017年	84,235	42,432	50.4%

ITパスポートの合格率

ITパスポート試験（iパス）の概要

ITパスポート試験（Information Technology Passport Examination）略称はiパスです。

資格種類：国家資格
属性：IT　

根拠法令：情報処理の促進に関する法律第29条第1項
経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の一区分である国家試験で名称独占資格

試験申し込み：随時

試験日：毎月実施

将来性：□□□□□□
しかし上位の資格を取得、実績を積めば
↓
将来性：□□□□□□

受験資格：制限無し

受験者数と合格率
受験者数は年間10万人程度、合格率は50％前後

難易度として偏差値
参考偏差値：45

合格基準：
総合評価の1000満点で600点以上が合格
ただし分野別評価点、各1000満点において

ストラテジ系　　300点以上／1,000点
マネジメント系　300点以上／1,000点
テクノロジ系　　300点以上／1,000点

総合評価点が600点以上でも、分野別評価点の一つでも300点以下の場合は不合格です。

出題範囲：

ストラテジ系
01 企業と法務　02 経営戦略　03 システム戦略

マネジメント系
04 開発技術　05 プロジェクトマネジメント　06 サービスマネジメント

テクノロジ系
07 基礎理論　08 コンピュータシステム　09 ヒューマンインタフェース・マルチメディア　10 データベース　11 ネットワーク　12 セキュリティ（情報セキュリティ全般）　13 セキュリティ（情報セキュリティ管理）　14 セキュリティ（情報セキュリティ対策・実装技術）

勉強時間：　100～150時間

試験形式：四肢択一小問100問
受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。

CBT方式

配点：
IRT（Item Response Theory：項目応答理論（Wikipedia））に基づいて解答結果から評価点を算出します。

ストラテジ系（経営全般）：35問程度
マネジメント系（IT管理）：20問程度
テクノロジ系（IT技術）：45問程度

合計100問だが総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。

残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。

試験時間：120分

試験日と申し込み先：

ITパスポート試験はCBT（Computer Based Testing）方式により、年間を通じて随時実施しています。

IPA独立行政法人情報処理推進機構の新着情報を確認の上

2022年上期時点は
このページで試験会場、試験日程、予約状況が確認できます。

ITパスポート試験に関し、ネット上に否定的意見もがあるが

レベル低いとか。
いろいろ言われてる。

気にしないで。

めげずにもっと上を目指すぞ！

そういうあなたが好きです。

ITパスポート試験という名の創設に至るまで、前資格名からの歴史的経緯はあるものの、この資格は他と比較し新しい国家資格です。

情報処理技術者試験制度のスキルレベル１で、はじめの一歩、IT入門編で広く浅くの知識レベルです。

その資格に『使えねぇ』『必要ない』『意味ない』など否定的意見がネット上に見られます

それをできる範囲で観察すると、少なくとも自分でサーバ＆ドメインを契約しウエブデザインしていたり。

もっとよく観察するとフリーで独立していたり、いわゆる業界の人だったりもします。

業界の人が言う（ITパスポート試験レベルのスキルは）『使えねぇ』という事に、『まぁ、そうでしょ。』とは思います。

でも言える事は

ITパスポート試験はスキルレベル１と称されている通り、上級のスキルに育ってもらう事を前提としています。

今の白帯が、将来の黒帯や師範になって、海外からのサイバー攻撃に鉄の壁を築き、日本人の多くの人が、過ごす時間や金銭的消費はGAFAにやられっ放しの今の状況を、彼らが日本製の新システムで救う可能性もあります。

そこまで大きく考えなくてスキルレベル１のままでも、一般職場の中で『IT関連トラブルは〇〇さんに聞いて！』と社内の皆から頼れる部下、頼れる同僚、頼れる先輩になるパターンは十分考えられます。

内閣府の外局、金融庁も職員にITパスポート試験を推奨していました。

就職、転職希望のITパスポート試験合格者は遠慮せず、履歴書にそれを書いてください。

一般の会社では年配が多い人事担当者に、ITパスポートは話題性もあり、自己アピールの一つになるはずです。