自家用操縦士の合格率と難易度

国家資格

航空業務を実施しようとする者は、国土交通大臣の航空従事者技能証明(ライセンス、免許)を取る必要があります。

そのためには自己の受験資格を満たしたうえで、国家試験に合格し技能証明を受ける必要があります。

この技能証明を受けた者を「航空従事者」と呼び、その操縦士には、次の3種類の資格があります。

通常はこの「自家用操縦士」の資格を取得したうえで、順に上位の資格を取得をめざし「事業用操縦士」「定期運送用操縦士」の資格を取得していくことになります。

自家用操縦士とはこの航空従事者として、最初の段階の航空従事者技能証明の事を指し国家資格者であり業務独占資格でですが、無償の運航を行う自家用の軽飛行機やビジネスジェットなどを操縦するのに必要な資格です。

自家用操縦士の資格は、飛行機、ヘリコプター(回転翼航空機)、滑空機(グライダー)、飛行船の種類によって分けられており、操縦士としての業務の範囲も、資格によって異なっています。

自家用操縦士の定義としては、航空従事者であり、航空機に乗り組んで、報酬を受けないで、無償の運行を行う航空機の操縦を行う資格者です。

なお実際の飛行には、管制塔や他の航空機と交信する必要があり、自家用操縦士については航空特殊無線技士が必要です。

あるいは、航空特殊無線技士の上位資格である一級または二級総合無線通信士か、航空無線通信士ももちろん可能です。

受験資格、資格取得のための要件

操縦士になるには、その前提として、一定の年齢及び飛行経歴が必要で、この要件は、実地試験を申請するまでに満たしておくことが必要です。

パイロットになるには

資格と年齢受験資格の概要
自家用操縦士
(飛行機)

17才以上
総飛行時間40時間以上
イ.10時間以上の単独飛行

ロ.出発地点から270㎞以上の
飛行で、中間において2回以上の
生地着陸をするものを含む5時間
以上の単独操縦による野外飛行

ハ.夜間における離陸、着陸
及び航法の実施を含む20時間
以上の同乗教育飛行
自家用操縦士
(回転翼航空機)

17才以上
総飛行時間40時間以上

イ.10時間以上の単独飛行

ロ.出発地点から180km以上
の飛行で、中間において2回
以上の生地着陸をするものを
含む5時間以上の単独操縦
による野外飛行

ハ.夜間における離陸、着陸及び
航法の実施を含む20時間以上の
同乗教育飛行

ニ.オートロテイションによる着陸
自家用操縦士
(曳航装置なし
動力滑空機)

16才以上
イ.単独操縦による3時間以上の
滑空及び10回以上の滑空による
着陸並びに単独操縦による
15時間以上の動力による飛行及び
10回以上の発動機の作動中に
おける着陸

ロ.出発地点から120km以上の
野外飛行で、中間において
1回以上の生地着陸をするもの

ハ.失速からの回復の方法の実施
自家用操縦士
(曳航装置付き
動力滑空機)

16才以上
イ.単独操縦による3時間以上の
滑空及び10回以上の滑空による
着陸並びに単独操縦による
15時間以上の動力による
飛行及び10回以上の発動機の
作動中における着陸

ロ.曳航による30回以上の滑空

ハ.失速からの回復の方法の実施
自家用操縦士
(上級滑空機)

16才以上
単独操縦による3時間以上の滑空

イ.曳航による30回以上の滑空

ロ.失速からの回復の方法の実施
資格取得のための要件

航空大学校の問い合わせ先

〒880-0912
宮崎県宮崎市大字赤江字飛江田652-2
航空大学校教務課教務係
TEL0985-51-1324
〒100-8918
東京都千代田区霞ヶ関2-1-3
国土交通省航空局技術部乗員課養成企画係
TEL03-5253-8111
 内線50- 344
航空大学校の問い合わせ先

航空大学校は卒業生の多くが航空会社の定期路線を中心に民間航空事業の中枢で活躍し、航空会社のパイロットの約4割を占めています。

定員

108名(27名×4回) 「入学回数」年4回

出願資格

年 齢:25歳未満
学 歴:以下のいずれに該当する者
・学校教育法による4年生大学に2年以上在学し、全修得単位数が62単位以上の者。
・学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業した者。
・専修学校の専門課程の修了者に対する専門士及び高度専門士の称号の付与に関する規程による
専門士又は高度専門士の称号を付与された者。
・上記に掲げる者と同等以上の学力を有すると航空大学校理事長が認める者。
・この他に視力、身長、血圧、聴力等の身体検査基準あり。

指定航空従事者養成施設について

国土交通省、航空従事者の養成についてのページにて、「指定養成施設について (PDF形式)」のリンクがありますので参照して下さい。

自衛隊に所属する場合

海上自衛隊・航空自衛隊のパイロット等を養成する制度です。

航空学生(海上自衛隊・航空自衛隊)採用試験の合格率/倍率と難易度/偏差値

過去問

国土交通省、航空従事者等学科試験の過去問のページにリンクです。

リンクについて航空英語能力証明(音声)を除きPDF形式となります。

合格率と難易度

自家用操縦士を含む「航空従事者」の学科試験、実地試験の合格率は非公開ですが、その難易度は偏差値表示で65です。

履歴書に記載する正式名称

令和○年○月○日

航空従事者・自家用操縦士(機種名) 取得

所轄・主催: 国土交通省

試験の概要

申し込み

試験日

申し込み:5月末から6月上旬
試験日(学科):7月上旬


申し込み:10月上旬から10月中旬
試験日(学科):11月中旬


申し込み:1月末から2月上旬
試験日(学科):3月中旬
試験地学科試験CBT会場(全国)
受験資格上記
試験内容
学科試験に合格後の実地試験の受験。
実地試験は、学科試験合格者に対し
2年以内に受験者の受験希望日等を打合せ
試験が実施されます。

受験者は、実地試験に使用する航空機、
その他の機材等を準備し、資格取得に
必要な年齢および飛行経歴等(受験資格)
を満たしたうえで、受験希望月の前月
15日までに実地試験を管轄する
受付機関に申請書を提出します。


飛行機、回転翼航空機、飛行船の試験
◇学科
四肢択一式
工学 20問:40分
航法 20問:40分
気象 20問:40分
通信 20問:40分
法規 20問:40分

◇実地
航空局の試験官が航空機に受験者と同乗。
受験者の技量を測り試験とします。

運航知識、飛行前作業、離着陸、異常時
および緊急時の操作、航空交通管制機関等
との連絡、総合能力等

外部視認飛行

野外飛行

滑空機の試験
◇学科
四肢択一式
航空通信 20問:40分
航空気象 20問:40分
航空工学 20問:40分
航空法規 20問:40分
空中航法 20問:40分

◇実地
運航知識
点検・飛行上等航行
離陸・着陸
緊急時操作・連携・連絡
総合能力
合格基準学科試験において各科目ごとに、
100点満点の70点以上で合格。
受験料◇各資格に共通
学科試験:2,420円/各科目

◇飛行機、回転翼航空機、飛行船
実地試験:46,400円

◇上級滑空機
実地試験:22,800円

◇動力滑空機
実地試験:40,100円
免除科目合格は、1年以内の試験に
免除されます。
主催

問合せ
国土交通省
航空局安全部 運航安全課技能審査係
〒100−8918
東京都千代田区霞が関2-1-3
電話: 03-5253-8111
内線50136

学科試験CBT PROMETRIC
自家用操縦士試験の概要

過去問・テキスト・参考書

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関連資格

航空従事者の一覧

自家用操縦士

事業用操縦士

准定期運送用操縦士

定期運送用操縦士

航空整備士

航空運行整備士

航空工場整備士

航空通信士

航空士

機関士

総合無線通信士

航空無線通信士

航空特殊無線技士

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